唐揚げを作ろう
そろそろお腹が空いてきた。
今度は何を作ろうか。
材料を取り出しながら考える。
そういえば揚げ物まだ作ってなかったっけ。
そうと決まれば、さっそく調理開始だ。
誰もが大好きなあのメニュー。
そう、唐揚げだ。
先ず油をお鍋に注いで、火を付けて温めておく。
鶏肉を一口大に切って、フォークで穴を開け、醤油、酒、おろししょうがにおろしにんにくを加えて鶏肉に揉みこみ、三十分ほど時間加速させる。
強制的に時間経過させて味が染みたら、片栗粉と薄力粉で衣を作り、熱した油に放り込む。
五分ほど揚げたら、キッチンペーパーに余計な油を吸わせて、お好みでレモンを添える。
「はい、できたよ」
見たことのない料理に興味津々の聖獣達に、からっと上がった唐揚げを渡す。
一口食べて、目を見開く。
ミズキははふはふ言いながら、次々唐揚げを咀嚼している。
エルノアは口で冷ましながら、ひとつづつゆっくり食べている。
「これはなんという料理なんですか?」
サクヤは唐揚げに興味を持ったのか、私に問いを投げてきた。
「これは唐揚げっていうの。地球の、主に日本って国でよく食べられていた料理だね」
「地球、ですか…」
不思議そうに首を傾げながら、唐揚げを口に運ぶサクヤ。
咀嚼し嚥下して、恍惚と顔を緩めている。
「…まだあるか?」
「うん、丁度次のが揚がったよ」
食べながらおかわりを揚げていたので、ミズキのお皿に唐揚げを追加する。
ローゼンの部屋にも送っておいて、残った唐揚げはサクヤとエルノアが食べきった。
どの世界でも、女より男の方が食べるのは、一般的光景と言えるだろう。
シルビアは一皿分を大事に食べて、満足そうにため息を吐いている。
揚げ油はまだ使えるので、鍋に入れたままアイテムボックスに仕舞い、他のものはシルビアが洗ってくれたので、それも収納する。




