爆発事件
ここはライムの町の商店街。そこは今日も多くの人が詰めかけていた。その一角に小さな雑貨屋があった。そこは新装開店したばかりで店先に花が飾られている。店主は張り切って商品を棚に並べていた。
「お届け物です。」
そこに小さな箱の包みが届けられてきた。
「開店祝いかな? 送り主は・・・ん?」
店主は送り主に覚えがないながらも、その箱を開けた。すると円盤状の緑色の塊が入っていた。
「これは・・・もしかしてサボテン?」
店主は聞いたことがあった。緑色の塊で、いい香りがして部屋の空気をきれいにしてくれる、遠い国にそんな植物があると。店主はそれをかいでみた。何とも怪しげな不思議なにおいがした。
「こんなにおいか・・・」
店主は首をひねった。少し期待外れだったのだ。その時、客が入ってきたので、彼はそれを近くの棚の上に乗せてそのままにしておいた。そのうち緑色の塊の表面に棘が生えてきた。柔らかそうだが微細で鋭い棘がいくつも・・・。
客は棚の上に並んだ雑貨を手に取って選んでいた。ここには遠くから取り寄せた珍しい物がある。そのうちにあの緑色の塊が目に入った。見慣れないものだった。
「おや、なんだろう?」
客がその緑色の塊を手に取ろうとした。その時、その棘が触れた。
「ドッカーン!」
大爆発を起こして店ごと吹っ飛んで、辺りは火に包まれてしまった。
◇
アキバレーシングの店では、朝からおやっさんは相変わらず、鼻眼鏡をかけて不機嫌そうに新聞を読んでいた。ロコがいつものようにコーヒーをいれて机に置いた。
「ありがとうよ。ええと・・・『仮面の男がラインの町で襲われたホバートラックを助ける。』か。多分、ラインマスクだろう。しかしソウタの奴。どうしてここに寄りつかないんだ・・・」
おやっさんはぶつぶつ言いながら新聞をめくった。
「ん? 雑貨店で爆発事故。またか! 原因は不明。最近、この手の事故が多いな。」
そこにゴウが飛び込んで来た。何か慌てている様子だった。
「おやっさん。市街地でまた爆発事故があったでしょう。」
「そうらしいな。新聞に出ている。ここんところ多いな。」
「いや、そのことなんですが・・・どうも事故ではないらしい。」
「事故じゃいないって!」
おやっさんが驚いて声を上げた。
「今しがた仲間から連絡があったが、ジョーカーが絡んでいるようだと。だからすっ飛んできた。」
「ジョーカーか・・・。あいつらが今度はこのライムの町をターゲットにしたのか?」
「そうみたいですね。」
それを聞いておやっさんは腕を組んで考え込んだ。
「そうか。だが本当にそうかを調べる必要があるな・・・。しかしソウタとも連絡がつかない。近くにいるとは思うのだが・・・。ええい、こうなったら2人で調べに行くか。」
「ええ、そうしましょう。最近の爆発現場はこのすぐです」
「じゃあ、すぐに行くぞ!
こうしておやっさんとゴウは爆発現場に行くことになった。




