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作戦

 これは後から聞いたことだが、やはり勇者ノブヒコとアリシアはミキに合流していた。基地から少し離れたところの森の中に彼らは集まっていた。ミキが今までのいきさつを話して、ラインマスクが敵の手に落ちたことを伝えた。


「ラインマスクを助けないと・・・」

「俺に考えがある。」


 勇者ノブヒコは自信ありげだった。


「敵は俺やアリシアが来ていることを知らない。ミキが正面から攻撃をかけて敵の目を引きつけろ。アリシアと俺はその隙を見てラインマスクを助け出す。」

「そんなにうまいこと行くかしら?」


 アリシアは懐疑的だった。勇者ノブヒコの作戦はいつも抜けている。どうも彼が楽天的だからかもしれない。ミキもうなずいて言った。


「私もどうかと思うけど・・・」


 その時、彼らのそばの草むらがざわざわがした。そこに人の気配がしていた。


「何者だ!」


 勇者ノブヒコがさっと剣を抜いて構えた。


「出てこないとこちらから行くぞ!」


 すると草むらから若い男が両手を上げて出てきた。勇者ノブヒコが剣を突きつけた。


「誰だ?」

「俺は逃げてきたんだ。あの恐ろしいところから・・・。ラインマスクに助けられた。」


 それはあの青年だった。勇者ノブヒコは彼の顔をじっと見て、それからおもむろに剣をしまった。嘘を言っているように見えなかったのだろう。


「ラインマスクに?」

「ああ、そうだ。でも落とし穴に落ちてしまって捕らえられてしまった。俺のために・・・。だから助けたいんだ。悪いが話はそこで聞いていた。俺も加えてくれ!」


 青年は真剣だった。だが勇者ノブヒコは首を横に振った。


「ダメだ。君はジョーカーと戦ったことはないのだろう。」 

「ああ。だが俺は武闘術10段だ。それに奴らに改造された。その力があれば戦えるだろう。」

「それだけじゃだめだわ。」


 アリシアが青年に言った。


「私も奴らに改造された。でもそれだけでは戦えない。踊り子としてのスキルを身に着けて戦えるようになったの。魔法増幅装置を埋め込まれていると思うけど、その力を引き出せない限り無理だわ。」

「そんな・・・」


 青年は頭を抱えた。勇者ノブヒコが青年の肩をポンと叩いた。


「とにかくここは俺たちに任せるんだ。君は早くここから逃げろ! いつ、君にジョーカーの魔の手が再び伸びて来るかもわからない。」

「私もそうしたらいいと思うわ。大丈夫よ。きっと助けて見せるから。」


 アリシアも笑顔でそう言った。


「しかし・・・」

「いい加減わかってよ。はっきり言って足手まといだわ! さっさとここから逃げなさい!」


 青年にミキは厳しい口調で言った。その青年はため息をついて立ち上がり、そのまま向こうに歩いていった。その後姿を見送りながら勇者ノブヒコがミキに言った。


「厳しすぎないか?」

「いいのよ。ああでも言わないときっと無茶をするわ。あれぐらいでいいのよ。」

「そうね。あの人も拉致されて改造手術を受けさせられてショックを受けているわ。早く帰って心の傷をいやした方がいいわね。」


 アリシアが大きくうなずいた。


「とにかく俺たちはラインマスクを助けるだけだ。作戦は・・・」


 勇者ノブヒコたちは俺を救出しようと動き出していた。


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