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ただの日常、時々ご飯。  作者: モリガン
本編③
73/104

第66話「もう一人の“神崎”~序章~」

雅裕:よし、大湊に行くぞ!


強介:飛翔、たまにはいいよね!道案内は任せて!


飛翔:はい!


雅裕:…この道で会ってるっけ。


「飛翔、お久しぶり。なぁ、あの時のことは謝るから…何無視してんだよ!」バン!

「怜、お前を許すわけないだろ。」

「ふーん、弟の癖に兄に逆らうんだ?」

「あーあ、会いたくなかった。」

「今何て言ったんだよ!会いたくないって…w」


こいつは兄の神崎怜。昔からムカつくやつだ。さて、なぜこうなったのか。少し前にさかのぼる。


「雅、本当にここで会ってるのかい?」

「あってるよ、強。でも、ここに来るとは思わなかったんだ。」

「だって…ここ…大湊じゃないのかよ!」

「あ、騙しちゃった。さて飛翔君、おそらく君の兄はここに来る。いや、もうすでに来てる。バレないように…」バゴーン!

「俺の車が!」


ここは小金森、行先でよく見る場所だが…こんなに田舎だとはな…今度時間あるときに行こうっと。そう思いながら歩いていたが、どうも様子が変だ。黒く曇った空、血なまぐさい空気、それと…


「まさか…」 


そう思っていると後ろから兄がやってきた。…そして今に至るわけだ。親は幼少期こそ兄を溺愛していたが、兄の異常さに気づいてからは親の愛情は僕に…ではなく平等に愛するようになった。それはそれでいいのだが、兄はそれ以降もいろいろと人に迷惑をかけた。だから兄を許す気はない。


「大体昔から飛翔は頭がいいんだ。才能もあるんだ。だから俺はいっつも憎んでいた。だから俺はそんなお前を苦しめてやろうとしたんだ…だって俺の方が偉いんだぞ!年上だからな!」


はぁ…こいつはもうだめだ。なんでも年上だからって偉いって自慢してくる…それだけならただのうっとうしいやつだからいいのだが…


「俺は年上だからお前が必死に作った彼女も全員俺のこっちへ行くんだ!テストをカンニングしたのも、かわいい後輩をいじめて不登校にさせたのも俺がやった!でも、俺は年上で偉いから悪事をすべてお前のせいにした。お前を苦しめるためにもな。…かわいそう?生まれた時からそういう運命だったんだよ!恨むなら親を怨め。あ、親いないんだった。お前が殺したんだからな!」


こいつ…挑発してるな…すべて兄がやったと本当のことを言っても信じてもらえず…こいつばかりに全部有利になる…


「どうした?何か言い返してみろよ。」


…スーッ…


「兄さんだからって偉いのか?やってることただのゴミじゃないかよ!とっととくたばれよ!」

「なんだと?このクソガキ!ぶっ殺してやらぁ!」


ベシャ…


「…ん?なんだこれは…」

「怜、これは血糊よ。それと、こんなことはやめなさい。あなたはまだ見習いでしょう?」

「今回はうちの見習いがご迷惑をおかけしました。また後日会いましょう。」

悠一:おや、君は天使の。


結花:…飛翔さんは大丈夫でしょうか…


悠一:おう…気持ちはわかるよ…きっと大丈夫だから…


結花:もし危険そうならここに飛翔さんをかくまってください!


悠一:あぁ…分かったから…餡掛けチャーハンを爆食いするのやめて!

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