第62話「テスト〜慣れぬ初日編〜」
真音:テスト嫌だわぁ…
京子:でも勉強はしてましたよね?
雪:…昨日、何があったか覚えてる?
京子:…あ。
「はぁ…今日はテストか…」
秋になったのでテストがある。この大学では秋に来年のクラス分けのためのテストがある。何かで免除される…わけなく当然僕にもあるわけだ。これで悪い点になると学年が下がったり高校に戻ったりするという仕組みだそうだ。
「単位だけじゃないんだ…テストは…ランダムでクラス分けされるのか…」
このテストによって悪い点になって退学者が出たことも多いと聞く。逆に優秀な結果を残すと…金がもらえる。それだけだ。特に何もないようだ。
「僕の席は…大学棟の3階か…」
3階なんて行ったことないよ…。2階ならあるけども…と思いながら階段を歩いていた。テスト会場に行くと見知らぬ学生ばかりだった。
「よーい、初め。」
席についてすぐ、テストが始まった。みんな一心不乱にやっているが…なぜかそうなる理由が全くわからなかった。僕にはこの問題、簡単すぎるのだ。よく考えれば、昔からそうだ。小さなころからテストはいつも満点だった。だが…油断はできない。
「終了だ。後ろから回収しなさい。」
テストはまだ続く。昼までに二つ、それを3日に分けてテストをする。昼から自由なのだが、何をする気も起きない。部屋の移動もなく、仲いい友達もいないので休み時間は暇だ。20分も休みがあるのにこれじゃあ暇だ。しかもこの教室に筆記用具以外は持ち込みを制限されている。ケータイや財布は外のロッカーだ。このテストが終わるまでは開けてはいけないそうだ。友だちがいる人はいいな、この暇を話したり教えたりして埋めることができて。飲み物を持ち込めるのもいいな。しかし今日は忘れてしまった。
「次の教科だ、席に着け。準備はいいな。よーい、初め。」
このテストも簡単だ。制限時間は1時間だというのに30分を迎えるときには終わってた。暇すぎる。これで終わるというのに暇すぎる。終わったらどこへ行こう、大橋…左右町…西町…上天…どうしようかな。
「終了だ。今日はテストお疲れ様だった。後ろから回収しなさい。」
ふぅ、終わった。しかし3階から帰るのはつらいな…階段が疲れる…だからって飛べるわけではないんだけどな。この世界の天使には羽が生えていない。天使長の初音さんだってそうだ。だから文句は言えないな。
「お疲れ様。」
誰だ…って、魅華子さんでしたか…びっくりさせないでくださいよ…
「飛翔だな、明日はよろしくな…今日本当は見たかったんだがな…悪いのはこの日程を決めた魔王でいいか?」
…圧が怖い。明日は是が非でも僕の試験監督をするつもりだ…震えて眠るしかないか…でも天使だから優しいよね…きっと…
飛翔:テスト終わったよ…
結花:おかえりなさい!…あら、あなたも来たんですね。
魅華子:えぇ。私も飛翔をあんなことやこんなことを…
結花:…普通にダメですよ?




