第59話「考えても考えても」
早苗:ちょっとちょっと!
千歳:何ですか…この手紙のことですか?
早苗:この中の“あの日”ってどのことなんでしょう…
千歳:そう言われてもなぁ…差出人不明なら何も…ってどうして近づくんですか!
「飛翔さん…どうして…」
あ、また会いましたね!私は綾華です。飛翔さんの性格と言い目といい体といい…ふふっ。すべてが好きです。好きすぎて壊れそうです。でも…邪魔者は要らないですね…特にあの天使、ずっと飛翔さんといちゃいちゃして気持ちが悪いですね。さて、今日も取材に行きましょう!
「ちょっと待ってください!あの日は何があったんですか!」
「私に聞いても知らないよ!あの日は私も知らないんだよ!」
「…そうですか…ごめんなさい…」
おお、これは取材のし甲斐がありそうです!早速行きましょう!
「失礼します!私は新聞記者のあやです!先ほどは何があったのでしょうか!?」
「あなたとは話したくない。」
「そこを何とか!」
「…もう帰りますね。」
…あちゃ…帰られちゃいましたか。でも、大丈夫ですよ。もう一人に聞けばいいですから…
「失礼ですが、先程何があったのでしょうか?」
「…あの…天狗さん…あなたは罪を償うのが先では?」
「な…何のことでしょう?」
「私見えるんですよ、人の罪とかいろいろ。あなたは人を殺そうとしましたよね?その後どうなっているか知っているのですか?」
…だるいですね。逃げましょうか。
「全く…警察に通報したいです…でもこの世界に警察いないんだった。てへっ」
何か事件でもないかな…あ、アイツ…あの天使!
「今日の夕飯はマグロとタイのカルパッチョにしましょう…」
隙あり!…よし、これでもう外を歩けない!
「おい!あんた今刺しただろ!」
「まさ…落ち着け。警察に…とりあえず誰かに連絡しないと。」
‐数時間後‐
「…やっと起きたか!」
また病院ですか…もう飛翔さんに合わせる顔もないですわ…
「またあいつに襲われたんだろ。あの天狗、頭おかしい。」
あ、大家さんと大家さんの友達ですかね…二人ともありがとうございます…
「よかった。目を覚ましてくれて…おお、飛翔じゃないか。やっぱり来たんだ。」
「来たよ、帰るときに雅さんが見えたからついてきちゃった…は?マジでどういうこと…信じられない…」
「ほんと、何回もやるなんてな…」
その声は…飛翔さん!?…こんな姿…見せたくない…
「犯人はわかっています。でももう一度傷つけるなんて思わなかった。ここまでするなんて…僕はなぜいつも守れない…」
「そんな自分を責めるなって。これは飛翔にばれないようにやっていると思うからさ。飛翔にバレたらきっと…ね。」
「うん、結花さんだっけ。飛翔は君を見捨てないはずだよ。…彼の目がそう言っている気がした。」
そうですわ…そうですわね…前に言ってましたよね。"結花さんがいるととても心が安らぐ"って。わたくしが信じなくてどうする…
雅裕:…飛翔、元気だしな。
強介:そうだよ。飛翔は全然悪くない。俺たちも阻止できなかった責任感じてるからさ。
雅裕:うん…飛翔も結花さんも悪くない。あの天狗、倒しちゃいなよ。
飛翔:…そうだね。うん…やるんだ!




