第51話「学食バトル(後編)」
雪:…もしかしたら来るかも!
涼:…やっぱり来ましたね。
初音:…飛翔!危ない!
飛翔:…え?
「さぁ…学食はおろかすべてを破壊する…!」
みんな…起きて!…起きてよ!…起きてよ…ダメか…みんな起きない…
「私が吸収した能力で…みんなを夢で〇す。〇しつくす…!いまはみんな夢のなかだ…!」
僕もみんなを守れない…か…
「しっかりしなさい。まだ終わってないわよ。」
「飛翔、私たちが来たぞ。」
「お疲れ様。飛翔。」
「それじゃ、いっちょやってみよう!」
由依さん…生徒会のみんな…
「あまり強くはないけど、夢に入って干渉できるはずよ!」
「美春、あなたはもうここに入ってはいけない。どうして…?」
「こんな学食…ぶっ壊してやる!もう私を止められない!」
「そう…ですか…」
「まずい!怒らせちゃったよ。」
「美春さん、それと仲間たち。君たちは取り返しのつかないことをしました。覚悟してください。」
…薄れゆく意識の中、ゆりねさんが静かに狂戦士となった。
目が覚めると、病室にいた。みんな致命傷程度で済んでよかった。ただ…あのあと天使長からお話があった。
「飛翔、あなたの本当の能力を伝えなくてはならなくなったわ。聞きたい?」
聞くしかないだろう…さすがにあの適当で覚えられない能力ではないと思った。
「あなたの本当の能力は…料理でみんなを笑顔にするという能力よ。」
やっぱり。だから食べた人みんなが笑顔になっていたのか。それか色々な報告があった。美春が能力を制限した上で退学させたこと、魔王が学食をつぶしたこと、僕の天使の役職が少し上がったこと、そしてもう一人の神崎のことだ…まって、もう一人の神崎より学食の方が大事だろ。魔王に話す用事ができた。気が付けば、学長の部屋に来た。
「失礼します。神崎飛翔です。」
「君が神崎君か。久しぶりだな。さて、話したいこととは。」
「…なぜ学食をつぶしたんですか?」
「あ、え?」
「だからなぜ学食つぶしたのですか?」
「…あの…実は高校と大学の中間地点に移動しただけだぞ?あそこは戦争で灰になったからもう再建する予定はないだけだよ?よければ石碑でも作る?」
「なら良かったです…石碑はいらないです。それと…」
「なんだ?」
「…小海速人について。」
「…あの犯罪者か。何も決めずに人間として転生しやがって…私がこの世界を創ったのだが、転生者には何かしらの使命と能力、それに属性を決めている。それは外に出ればすぐに決まる。なのにあの犯罪者は…」
「ええ…!?」
「ああ、それと、飛翔は天使になったんだな。だからといって何もないのだが。これからも頑張ってくれ。」
…そういえば頭痛くないや!あの時は何だったんだろう!…魔王の言うとおり、頑張ろう。学食移転らしいし。
初音:あの時は飛翔が暴れそうだったから嘘をついたんだ。
空:暴れちゃダメなんだけどなぁ…仕方ないよね。あんなことされたら。
結花:少しだけ、空が丸くなった気がしますわ。
初音:まぁ、引きこもりはじめちゃったけどね。




