第44話「実は生焼けでした。」
ことり:たまには涼にもこの前書きが後書きに出させたいわね。
さくら:そうだよね…よし、呼び出すか。
俊一:涼の携帯から来ました。
ことり:…あ!ほんとだ忘れてるじゃない!
「こんばんわ。少し時間いいかしら。」
火曜日の夜9時、真音ちゃんに呼ばれた。すぐに部屋に行くとサーシャちゃんが待っていた。どうやら料理の特訓をしたかったらしい。僕も手伝えと言われたので手伝うことにした。
「飛翔さん。本日はよろしくお願いしますわ…」
なんかその語尾で震えそうになったのだが、そんなことは考えなかったことにしよう。さて、今日は何を作るのかと真音ちゃんはメニューを指定した。
「そうね、今日は豚の生姜焼きとミックスサラダ、ご飯とみそ汁よ。さあ、作ってみましょう!」
そういうと僕たちはゆっくりとサーシャちゃんを見守ることにした。以外にも手さばきがよく、パパっと作った。できたという声が聞こえたので二人で食べることにした。切り口がよくて見た目は良さそうだが…
「味がしない。」
やっぱり味付けがないと食べててもきつい。前を見るとサーシャが何か言いたげにしていた。しばらくすると衝撃の一言を言われた。
「あ!生姜焼きってショウガだけで焼くんじゃないんだ。」
なんという衝撃。まさか調味料の問題だとは思わなかった。今度はさらに講師を増やそうと思った。
「でも、成長してるわね。最初の方はもっとひどかったから。でも覚えが早くてとてもかわいい。」
真音ちゃん…サーシャちゃんってそんな料理ひどかったんだ…そう思っていたがよくよく考えると学食で作った時に大変な目にあったのを思い出した…そんなことを考えながら今日が終わった。
朝起きると、公園にいた。隣にはオシャレな人が心配そうに座ってた。
「大丈夫ですか…?倒れてましたけど。」
…腹が痛い。頭も痛い…何があったんだ…家に帰らないと…
「ダメですよ!ほら、一緒に家に行きましょう!」
…わーお、ダンボールハウスだ。中は思ったより暖かい。助けてくれたのでお礼を言うと、照れてた。
「へへへ…ほめても何も出ないですよ…」
しかし何で倒れたんだろう…そうずっと思っていると、誰かが来た。目覚めていないせいかまだ少しぼやけていた。
「千歳ちゃん、元気してた?」
…何だ、結花さんか…友達の前だと口調も砕けるんだね。
「結花さん、元気でしたか?私はあなたのおかげで今も生きています!」
「そうでしたか…ありがとうございます!ところで飛翔さん…後ろにいますよね!?」
「え…あの倒れていた人が…!?…どうして…」
「結花さん…どうして僕は倒れてたのですか…?」
そんなの知りませんわ!昨日は下の真音さんの家で何か食べてたのは知ってますけど…その後帰ってこようと…そういえば、昨日の夜10時、女性の金切り声がしたのは…きっと…
涼:俊一くん、ありがとう!
俊一:いいってことさ。ところで…今度前か後ろのなんかに出ない?
涼:聞いて?もう出てるよ?
俊一:あ、ほんとだ!




