第42話「ツノケン」
みなさんどうもヤスでございます。本日は俺のところに来た新人のお話です。彼は少し力持ちで、少し照れ屋さんなんです。
「全く、どうすりゃぁいいんだ…」
俺は津野健五郎。元白金組の組員だ。あの時白金組は解散した。組長の一声で吹き飛んだ。今は組長と久保田さんと進藤さんは会社でそれなりの役職で頑張っている。大久保さんは今度定食屋を開くためにまずはアイレジアスで修行している。でも俺は力が強すぎるからどこも雇ってくれない。
「はぁ…」
元々俺は人間だった。でも16で転生したんだ。その日は突然だった。目が覚めると視界が狭いんだ。鏡を見るとツノが生えていたからびっくりしたんだ。でも、高校は卒業した。思えば順調だったのはそのころだけだな、昔から情緒不安定でよく周囲を困らせる人間だったからな。そして高校卒業する時にな、大学に行ける頭脳が無かったから就職することにしたんだ。でも片目だけだからみんな怖がってしまった。気が付けばどこにも居場所なんてなかった。失意のまま歩いていたら久保田さんが誘ってきたんだ。
「君、うちに来ませんか?」
それで救われた。まさかそこが白金組だとは思わなかった…今、家がなくただ生きているだけの身からすれば思い出すたびに涙が出るぞ…はぁ…どこに行こうか…
「おお、お前は白金組の。」
「…そうだ、何の用だ?」
「…うちで働けよ。大丈夫、怖くないから。」
笑わせてくれるな。俺は力だけの脳筋だぞ…
「注目!うちに新人が来た!自己紹介だぞ。」
「俺は津野健五郎。力しか取り柄がないけど、よろしくな。」
「おお!俺はヤス。黒崎康隆だぜ。カッコいいじゃん!よろしくな!」
「私は中村小鳥。ことりと呼んでください。一緒にあとで歌いましょう?」
「そして俺が中村浩介だ。よろしくな!ツノケン!」
やっと見つけた…ここで頑張ろう…
「…あ、俺ちょっと出かけてくる。ヤス、家は頼んだぞ。」
「あ、はい。」
‐一方、浩介は‐
「よし、着いたな。悠一、おめでとうな。」
「ありがとうございます!」
ここ、昔は中華の美味しい店だったんだけどな、店主が亡くなってから空き地でずっと気になってたんだよ。そしたら慎一郎が部下の新店に行かないかと誘われたから来たんだ。
「慎一郎!久しぶり!」
「ああ、浩介。ここは懐かしいな。」
「昔は中華のうまい店だったのに、いつの間にこんな店になってなぁ!」
「いらっしゃいませ、ご注文は…!?」
「ああ、おすすめを二つ。ご飯大盛で。」
「は、はい!」
「ここの常連になりそうだな。」
「ええ、間違いなく。」
仲直りもできたし、ここ美味しいな。今度ここにみんな連れてくるか。
「ありがとうございました!」
ただな…店名…「定食屋:ご飯ライス」…どうしてだよ…そうだ、あとで由依さんに相談しよう。
建一:そんなこともありましたね…
慎一郎:浩介のところなら平和でいいだろうな…
浩義:ところで…こんなサブストーリーいいんでしょうか?
慎一郎:さぁ?




