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ただの日常、時々ご飯。  作者: モリガン
本編②
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第36話「たまにはゲテモノも悪くない」

夜晴:うぅ…


美悠:なんで守れないんですかぁ〜?


李々花:あんたなんて…友だちじゃないよ!


圭:夜晴…そんなことがあったんだな…お父さん仕事に行くよ…


「ひ―くん!おはよう!今日は久々にゼミに出られるね!」


今日は学食が休業日らしい。というのも昨日誰かにコンロを破壊されたからだそうだ。幸いにもコンロは今夜業者が来てIHとガスの両方に対応させる工事を行うので問題はないのだが…とはいえ、一日学食の仕事がないと調子が狂う。


さて、今日は水曜日。月曜と火曜は6限まで入っているので帰りが遅いが、水曜日は行きも帰りも早い。まぁ、最近は学食の仕事で関係ないんだけどね。と思いながら久々にゼミに顔を出すとみんなが僕たちのことを英雄だとかそんな扱いをしている。いろいろと改善をして学食を憩いの場所にしたからね。昔はどこか憂鬱だった学生も今では笑顔が増えてきた。でも今日は学食がないからか少し悲しげな生徒を見た。


「ひ―くん、ぼーっとしてたけど大丈夫?このあと昼だから学食の様子を見に行こうよ!」


雪ちゃんもやっぱり心配していたんだね。ゼミが終わったし学食を見に行くと俊一君と涼君、それに拓哉君に速人君もいた。


「あ、飛翔さんと雪お姉ちゃん。どうも。実は最近高校の学食も大学の校舎の学食と統合したから来たんだけど…」

「大内!涼!速人が学食の代わりを見つけたぞ!」


拓哉君…ナイス!代わりの場所についていくと…


「さぁ、美味しく食べろよ。」


高嶺圭…メニューは麻辣鍋…鴨の血が入った鍋だそうだ。ゲテモノを食わすなと思っていると圭にとりあえず食べて行けと言われた。


「意外といける。」


本当に処理がうまい。しかも味付けがいい。どういうことか、圭に問うと


「ありがとうな。実はゲテモノを使えと言ったのは俺じゃない…俺だってまともな食事を出していたし作っていた。でも娘が材料やメニューに悪戯していたようだ…あの時は気づけなかった。俺はダメだな…子供の言うことを鵜呑みにするなんて。でも、これだけは言わせてくれ。学食のコンロを壊したのは俺でも夜晴でもない。これは本当だ。娘が学校に行ったら学食から火が上がってたと言われていてもたってもいられずにここに来た。」


さらに圭は昔の学食の話もした。橘さんの苦情を筆頭に心当たりのない苦情で辟易していたこと、調理員とのコミュニケーションがうまくできなかったこと、夜晴は昔から悪事ばかりする子で父親だから裏では謝罪をしていたこと、あの日僕らを襲ったのは言うことを聞かないと殺すと脅されてしぶしぶだったことなど…かなり驚愕の事実が怒涛に続いたが最後にはこんなことを言っていた。


「俺は…脅されたとはいえ悪いことをした…許してもらうつもりはないが…夜晴は今も神崎飛翔を狙っている。あいつは何をするかわからない。妻も殺された。俺の父も母も精神的に病んで自殺した。妻の親も逃げた。でも追い詰められて殺された…俺は死にたくないと思っていたが…俺も殺されるだろう…夜晴に気をつけろ。俺は何をすることもできない。」


圭…いや、圭さん。それは育てた親が悪いと思うからすべては許さない。でも、夜晴はどうにかして改心させる。“いのちだいじに”、だからね。

夜晴:ずっと…友だちだと思っていたのに…やっぱり人付き合い苦手だな…少しだけ…休もうかな…


サーシャ:夜晴ちゃん!一緒に学校行こう!


美紀:えぇ、無理そうなら帰りに私のバイト先に行きましょう?


夜晴:…私がいても…いいのか?

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