第17話「お見舞いに花束を」
あ、魔王です。今日は…見ての通りです。
…出番増やしてくれないですかね。
キーンコーンカーンコーン、1限は早速空きだ。というか今日は午前は空きコマだ。
「暇だなぁ。」
思わず口に出てしまった。そのすきにレポート…といってももうすでに終わっている。誰も話し相手がいないとここまで暇なのか。図書館に行ったがこの時間は空いてないらしい。料理の一つでもできれば…そう思いながらいつの間にか外に出ていた…そうだ、病院に行こう。京子さんに会うために。病院には電車で2駅ぐらい。歩いても30分ぐらいで着く。お見舞いに行くことだし何かプレゼントしようかな。そうだ、少し高めのフルーツゼリーを贈ろう。スーパーでいいものを見つけてからすぐに京子さんの入院している病院に行った。どうやら個室ではなく何人かいる一般の部屋だった。
「こんにちは。けがは大丈夫?」
「あ、飛翔さん。まあ…大丈夫ですよ…」
京子さんはいつものような雰囲気だが、どこか悲しそうだった。どうやら殴られたのが精神的につらかったらしい。気づかなかった僕が悪いのだろうか。そう思っていたがそれだけじゃないようだ。
「私は…誰を信じたら…」
…どうやらその殴った人の一人に速人君がいたそう。あのバカは殴ったあとに…やってしまったそうだ。口にも出したくない…そんなことをだ。それは誰も信じることができないよね…僕は贈り物を渡すとそっと話を聞いていた。気がつけば泣いていた。それでも話を最後まで聞き終えると二人とも何も話せなくなっていた。すると突然部屋の扉があいた。雪ちゃんだ。
「京ちゃん、お見舞い持ってきたよ。ひーくん、もうすぐで帰りのホームルームだよ。少ししたら学校に戻ろう?…話は知ってるよ。速人君に話を聞いたら夜晴ちゃんに脅されてやったそうだって。許されないよね。」
絶対許さない。しかし、どう復讐すればいいのかわからない。京子さんはほぼ確実にPTSDになっていると思われる…少なくとも男性恐怖症みたいになっているからね。冷静に話そうとしても僕は多分キレて話にならないと思われる。雪ちゃんもどうなるかはわからない。
「まだ復讐する時じゃないです…少なくとも私が退院して回復しないと…」
これはたぶん、めちゃくちゃキレてる。そう思いながら雪ちゃんは別れの挨拶をして引きずられるように僕も病院を後にした。学校には帰りのホームル-ムの少し前に間に合った。教室につくと今度は机に罵詈雑言が書かれていた、思わず記念に写真を撮ってしまったが、普通に考えていじめだろ。もちろん初音さんにも伝えると、どうやら先生も撮っていたらしく
「うん、知ってるわ。この写真も活用しようか。復讐にな。」
徐々に仲間が増えている。僕たちにも、相手にも。戦いはきっともうすぐだ。
おい、飛翔!午後の講義サボってるぞ!でも、次の話は楽しみだな。




