第7話「炎の大家」
今日が退院日!家に帰ると…そこには!?
「今日で退院か…」
僕は一か月入院していた病院を後にし、家に帰ることにした。田澤さんぐらいしかお見舞いに来なかったなぁ…そんなことを考えながらタクシーを使ったが、まさか家までお金がかかるとは思わなかった。家に帰ると部屋の前に見たことのない人間がいた。いや、あれは人間か…?
「君が神崎君か。俺はこのアパートの大家、大村だ。」
あー、この人が性格の悪い大家か。こいつが殴ったのか、いつも家賃払ってないからだと…僕を殴ったのが誰か分からない…その怒りで強く当たってしまったが、大家さんは優しかった。
「あ…誤解させちゃったね。君は天使になったんだ。天使になったんだからこの世界に住むんだよ。だから家賃は要らないよ。それより先日殴られたって聞いたよ、けがは大丈夫?」
こんな風に逆にこんな心配させてしまったんだ。本当に家賃いらなくてよかった…じゃなくて申し訳ない気持ちでいっぱいである。まあ、無礼な態度を許してくれたしいいや。部屋に入ると少しだけ片付いていた。さらに机の上に手紙があった。その手紙には、こんなことが書いていた。
[これを見ているころにはきっと退院していることでしょう。大家さんに住所を聞いて手紙を書きました。まさかあいつに言われて殴ったのが神崎さんだと思わなかったです。知らなかったとはいえこんなことして申し訳ありませんでした。あいつは本当に許せないです。あなたを気絶させた後に殴ったり罵詈雑言をかけたりしたというのにのうのうと生きているのが許せないです。できることなら…あいつを…]
僕はここで読むのをやめた。こういう手紙は読むと心が痛くなる。きっと本心からやりたくなかったんだろうな。その子がかわいそうである。言われてみれば気を失う前に”あいつをかばいやがって…”って声が聞こえた。もしかしたらさくらちゃんと話していた時に見られていたのか…?そう思いながら明日から復帰するための準備をしていた。
しかし、その時どうも隣がうるさかった。思わず部屋を飛び出すと、向かいのアパートで火事が起きていた。
「田澤さんは無事だな…!?あの子が助けを求めている!」
見知らぬ子だった。でも、誰も助けようとはしなかった。僕が行くしかない、そう思っていたその時
「俺が行くっス!」
おーい…役盗むな…速人君は非常にバカだ。何も対策せずに行こうとしてる。
「あっつ!なにこれ燃えるんだけど…!」
言わんこっちゃない。僕が行くか、そう思っていると、さっきまで助けを求めていたその子は自力で火事から逃げていた。呆然としているとこっちに来て
「助けようとしたんですよね!ありがとうございます!」
と、お礼を言われた。僕は何もやってないんだが…そう思っていると、彼女の下半身がおかしいことに気づいた。その子の下半身は、まるで蛇のようだ。そう思っていたが、向こうもじろじろ見ている。そして彼女ははっとした顔で
「あ…!もしかして神崎さん!…手紙を見ましたか…?」
手紙…ああ!机の上にあったあの手紙か…!だとすれば…この子は僕を殴った子で…助けるべきだったのか悩むところだ…
「先日は申し訳ありませんでした…本当はちょうどいいタイミングだったのでこの火事で死のうかと思ったんです…でも助かっちゃいましたね…あ、わたくしは金沢佐紗と申します。サーシャと呼んでください。」
サーシャって、お菓子か何かかな?って、そんなことはどうでもいい!こんな子がどうして僕を殴ったのか知りたかった。それをどことなく聞くとこう言った。
「あれは命令されたんです。その時隣にいた夜晴に。あいつはわたくしにすべての罪を擦り付けたんです。わたくしは何回も殴るのをやめようとしたんです。でも、さくらをかばったとか、腹が立つからといって聞かずに、しかもわたくしの恥ずかしい写真をざらすと脅されて…」
サーシャは泣き出してしまった。無理もない。僕はサーシャを許すことにした。ただ条件を出した。
「その夜晴とやらを呼び出してほしい。僕は容赦しないから。」
こんなことがあったけど、結局大学に戻る飛翔。しかし裏ではいろいろと進んでいて…?




