とび出せランドセル『モフモフ戦隊ラビレンジャー』
困ったときにはいつでも呼んで、
助けに行くよ「ラビレンジャー!」
私の名前は『ひまわり』得意科目は体育。後は全部苦手。
でもそんな私には強い味方がいる。
その名は、『モフモフ戦隊ラビレンジャー』
いつもは私のランドセルのキーホルダー吊りで揺れている彼ら。
私が先生に当てられて答えに困ると『ジャジャーン♪』と登場。助けてくれる。
国語は「私ピンクのモフモフ『桜』ちゃん。漢字もお得意よ♪」
算数は「おいら、『水』にお任せ。流れるように問題を解くぜ」
理科は「僕の出番だ。秘密道具でばっちり。『陽炎』だよ」
社会は「わしの出番かの。知識たっぷり『よもじぃ』じゃ。ほっほっ」
もちろん、他の友だちには内緒。何でばれないのかは分かんないけど、みんな気づいてないみたい。
お腹も空いてきた3時間目「国語」
「ここの漢字を読んでみろ」と突然当てられた。
「へぇっ」と慌てて立ち上がる。
「ちゃんと聞いてたのか。これだ、何と読む?」
「えーっと・・・」と口ごもる。(桜ちゃん助けて!)
《ほいさ、あたしに任せなさい。えーっと「拾う(ひろう)」「整える(ととのえる)」だね》
「ひろう、ととのえるです」と答える。
「よくできたな。「ひろう」と「すてる」が似ているので気をつけるように」
ホッとして椅子に座る。(ありがと、桜ちゃん。机の下でハイタッチをする。桜ちゃんはランドセルの横に戻り『ゆらり』と揺れる。
大好きな体育の授業の後は苦手の算数。
給食を食べて、運動して眠たくなる時間。夢の世界に行きそうなところで、「ひまわり」と呼ばれる。
隣の席のたけるが鉛筆でつついて来た。「当てられてるぞ」と教えてくれる。
(ひぇっ)「はい」と手を挙げて立つ。
「なんだ、居眠りしているのかと思ったが、元気だな。この問題分かるか?」と先生。
(なんだっけと問題を見る)
「6個のあめを3人で同じ数ずつ分ける。その式を書きましょう」
(えー、数は同じでも味が違うよ)と問題の趣旨が変わってしまうひまわり。
(水ちゃんお願い!)
《しょうがねえなぁ。味は関係ねぇんだよ、まったく。6÷3=2だな》
(そっかぁ、そうだよね)「えっと、6÷3=2です」と座る。
先生にも良くできたと褒められた。
下校の時間。
「はぁ、今日もよく頑張ったなー」とランドセルを背負い背伸びをするひまわり。
「はい、帰ったら漢字の復習ですね」「割り算のおさらいだ」と光るキーホルダー。
「えぇー、嫌だぁー」
優しくても厳しいラビレンジャーなのでした。
童話です。
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