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とび出せランドセル『モフモフ戦隊ラビレンジャー』 

作者: 紅
掲載日:2022/12/26

困ったときにはいつでも呼んで、

助けに行くよ「ラビレンジャー!」

私の名前は『ひまわり』得意科目は体育。後は全部苦手。

でもそんな私には強い味方がいる。


その名は、『モフモフ戦隊ラビレンジャー』

いつもは私のランドセルのキーホルダー吊りで揺れている彼ら。


私が先生に当てられて答えに困ると『ジャジャーン♪』と登場。助けてくれる。


国語は「私ピンクのモフモフ『桜』ちゃん。漢字もお得意よ♪」

算数は「おいら、『すい』にお任せ。流れるように問題を解くぜ」

理科は「僕の出番だ。秘密道具でばっちり。『陽炎かげろう』だよ」

社会は「わしの出番かの。知識たっぷり『よもじぃ』じゃ。ほっほっ」


もちろん、他の友だちには内緒。何でばれないのかは分かんないけど、みんな気づいてないみたい。


お腹も空いてきた3時間目「国語」

「ここの漢字を読んでみろ」と突然当てられた。

「へぇっ」と慌てて立ち上がる。

「ちゃんと聞いてたのか。これだ、何と読む?」

「えーっと・・・」と口ごもる。(桜ちゃん助けて!)


《ほいさ、あたしに任せなさい。えーっと「拾う(ひろう)」「整える(ととのえる)」だね》

「ひろう、ととのえるです」と答える。


「よくできたな。「ひろう」と「すてる」が似ているので気をつけるように」


ホッとして椅子に座る。(ありがと、桜ちゃん。机の下でハイタッチをする。桜ちゃんはランドセルの横に戻り『ゆらり』と揺れる。


大好きな体育の授業の後は苦手の算数。

給食を食べて、運動して眠たくなる時間。夢の世界に行きそうなところで、「ひまわり」と呼ばれる。

隣の席のたけるが鉛筆でつついて来た。「当てられてるぞ」と教えてくれる。


(ひぇっ)「はい」と手を挙げて立つ。

「なんだ、居眠りしているのかと思ったが、元気だな。この問題分かるか?」と先生。


(なんだっけと問題を見る)


「6個のあめを3人で同じ数ずつ分ける。その式を書きましょう」

(えー、数は同じでも味が違うよ)と問題の趣旨が変わってしまうひまわり。


(水ちゃんお願い!)

《しょうがねえなぁ。味は関係ねぇんだよ、まったく。6÷3=2だな》

(そっかぁ、そうだよね)「えっと、6÷3=2です」と座る。

先生にも良くできたと褒められた。


下校の時間。

「はぁ、今日もよく頑張ったなー」とランドセルを背負い背伸びをするひまわり。

「はい、帰ったら漢字の復習ですね」「割り算のおさらいだ」と光るキーホルダー。


「えぇー、嫌だぁー」


優しくても厳しいラビレンジャーなのでした。


童話です。

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