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波界数室

「こんにちは、川澄雷優のお姉さん?」

「どうして、ここに?」

「僕の正体。分かってるんですか?」

「まぁ、、」

「へ〜?弟のことは覚えてなかったのに。」

「覚えてるよっ、」

「嘘つかないでください。覚えてないから、イユと雷優が()()()()だって、分からなかった。」

「違う!!」

「何が?あなたは言い訳しかできない。」

「ちが、うんだよ、、」

「何がって言ってんの。」

「,,,」

「,,,」

「さ」


プルル


私が彼の名前を言うのを遮るかのように着信音がなった。


「ん、、もしもし。」

{もしもーし!}


すげぇ音漏れしてんだけど??


「雷優じゃん?!」

{んー?おう!今何してるー?暇ー?}

「ひま、、うん!暇だよ!どしたの?」

{いや、特別用事はねぇ。}

「あん?!!」

{あははっw嘘嘘wいや、、マジで用事はねぇけど。}

「意味わかんねぇーなw」

{そういう人間だからさー。}

「知ってた。」

{今からお前の家行ってもいい?}

「ちょい待てよー?」

{りょ!}

「,,,俺帰るけど、なんか言うことある?」

「貴方は、何故ここに?」

「んー、、怨念。かなぁ??」

「,,,ねぇ、信じなくていいから。聞いて欲しい」

「言い訳はいらねぇよ?」

「,,,私は。貴方達海轟郡(かいごうぐん)が何をしてるか知らないし、貴方達が一体何なのかも知らない。だけど、貴方達が黒幕なのは分かる。だから私は、あんたらをぶっ潰す!!!」


ほんの一瞬、呆れたような顔をして、、すぐ、笑った。


「あははwあなたにそんなこと、出来るのかな!!」


挑発的な笑みでそう言う。


「かかってこい!!これは、戦争だぁぁ!!」


そう言った瞬間。ココの姿をした彼が、消えた。


「ただいま。」

「,,,おかえり!」

「何その間はw」

「いや、めっちゃボッーっとしてた。」

「ふふっwおっみずー。」


ココは、不思議だ。


「聞いてよ、ロンお風呂入るのにバスタオル忘れたんだよ。」

「いや、ヤバすぎでしょ?!お姉ちゃんついに老化したか?!!」

「はやっw」

「やばい、、病院連れていかなくちゃ。」

「ココ、めっちゃ重要な話していい?」

「え、、な、なに、、?」

「,,,おっちょこちょいを見てくれる病院はない。」

「ハッ、桜、確かに。」

「「ふはっwww」」

「笑かせないでよっwww」


ココは、フワフワしてる。可愛いし、ちゃんとしてるし、でもノリはいい。完全に好かれるタイプの人。

でも、時々おかしいな時があった。何か、確信をつくように。まるで気づいて欲しいかのように。

そういう時はココじゃなくて、彼なのかもしれないけど。


彼が何年なのかは知らないが、雷優は6年。ここの世界では私より年上?いやいや、私の年齢は向こうと一緒だし。なら彼と雷優は私より先にこっちの世界に来たの??


あれ、そういえば、何を基準に年齢なんて分かるんだ?私は確かに向こうの世界では15歳。こっちでは、、?ココは私は向こうの世界と同じ時間軸だと言っていた。なら、彼と雷優の年齢は私の2個下の13歳??もし一緒にこっちの世界に来たとするならばなぜ同じ学年じゃなくいの?ってことはやっぱりバラバラに来たってこと、、?


「誰か来たのか?」

「っ?!」

「うわっ、んだよ、、」


桜の肩の上のロンの腕を振り払った。


「え、、あ。ごめん、、ってかいつ上がってきたの?」

「は?さっきだけど。お前さぁ?大丈夫なの?最近すげぇおかしいんだけど、、」

「な、何の話?」

「そこで詰まるのもおかしいだろ。なんかあるなら言えよ。」

「,,,いや。今は何も無い」

「そうか、、。」


数日後。


「シャーリーを作っていこうと思う。まだみんなないだろう?」

「ありません」

「えー、、ペアになってやろうか。シュファンとダルフォン。カディーとサフィーで。」

「なにやるんだろうか」

「知らん」

「ってか、シャーリーって作るもんなの?」

「知らん」

「さっきから知らんしか言わないね。ダルフォン」

「知らっ、、くそっ、」

「黒い。」

「怖い。」

「,,,い、イタイ、、」

「ちょっと意味違うと思うよ?!サフィー!」

「だ、だって、言いたいこと全部言われたんだもん?!」

「喋ってないで早くしなさい」

「「「「はい!」」」」


変な所、、に連れて行かれた。


「どこここ。」

「ここはだな、波界数室(ばかいすうしつ)だ。」


ばか、、??バカになる部屋か??いやいやいや。ありえな、、くもないな。変な波見えるし、、


「バカ??」


あ。同じこと思ってる人いた。


「合ってはいるが意味が違う。波の話だ。シャーリーを作るためには自分のことをちゃんと分からなければいけない。そのためには自分の自信の波を分から無ければいけない。ということでここの部屋は自分自身のことをよりわかるための部屋だ。」

「「「「おぉ〜」」」」

「で、自分のシャーリーを作れ。ペアの相手に見てもらったりしてもいいぞ。相手の波を見るのはかなり大変だがな。」

「え。」

「サフィーどうした?」

「あ、いや、、波が見えるもので、、」

「え?」

「マジで?!!」

「うん。え、見えないの、、?」

「う、うん。」

「相当才能があるのか知らんが、、凄いな、、。」

「わ、私の波は?!」

「い、言っていいの?ってか、どうやって言ったらいいのかわかんないっていうか、、」

「ダメだ。絶対に言うな。勉強にならん。ヒントを聞く程度はいいがな、」

「だってさ。」

「うぅぅぅぅ!」

「波を見る方法は?」

「え、分かんない、、」

「んー、何もしようがないんだけど。」

「あ。俺自分の波はわかった。」

「「え?!」」

「なんでなんで!」

「集中して見ろ。」

「精神論?!」

「違う!!」

「ええ?!」

「仲良いねぇ、、あれ。波が消えた?」

「え?」

「あれ、また見えた。」

「それは笑ったから集中が切れたんだろうな。サフィーは最初から少し緊張していたから見えていたのかもしれん。」

「ってことは、集中すれば見れるわけ?」

「あれ、俺が言ってることめっちゃ正しいじゃん。」

「な、なんか悔しい!!」

「なんでだよっ?!」

「,,,」

「サフィー?どうしたんだい?」

「え、あ、いや。なんでもない。それよりカディーは波見えた?」

「うぐっ、、見えない!どうやって見てるんだ!」

「えぇ?いや、まぁ、、集中だよね!ダルフォン!」

「お、おぉ?何の話?」

「,,,あれ。見えたかも。」

「嘘だろっ?!1人にしないでくれ?!」

「あ。見えた見えた!」

「うそぉぉ!!」

「カディー頑張れ。」

「カディー以外見えたな?じゃあ、説明するからよく聞けよ?シャーリーを作るための手順だ。自分の波をよく見てその形を段々自分の思う形に想像して作れ、形はなんでもいいからな。想像出来たら簡単だから安心しろ、魔法で取り出す。できた人は私のところに来て報告してくれ。私が取り出す、やってみろ、、カディーは見えたか?」

「ぐっ、、無理です、、」

「まぁまぁ、難しいのは分かる。だけど集中を切らすな。全部、全部。自分の中に取り込め。情報をきらすな。考えるな、集中しろ。」


ガンッ


「うぉっ!見えた!!」

「よし。さっきの手順は聞いてたな?」

「はい!」

「よし、やってみろ。」


先生、、名前は覚えてないけどしっかり教えてくれるいい先生なのである!!名前、なんだっけ。


「ねぇ、名前なんだっけあの人、、」

「知らない、、」

「パンパーズ」

「絶対違う」

「じゃあ何?」

「フィンファーじゃねぇの?」

「「「え?!なんで分かって、、」」」

「いや、だって、、名札あんじゃん。」

「確かに?!」

「まぁ普通に覚えてなくて考えてたらたまたま見えただけなんだけどな!」

「「「「www」」」」

「仲がいいのは良い事だ。でもそろそろ覚えてくれても良くない?!!」

「その通りだと思う、、」

「まぁ、でも。」

「「「「覚えられないんだよね〜w」」」」

「おいっ!」

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