界領自壊(シャーリー)
「界領自壊?」
「その呼び方は基本的にしないけどな、」
「え?」
「その前に言ったろ?」
「あぁ、シャーリーね。」
「そー。んで、界領自壊ってのは、、ココ頼む。」
「言えないならカッコつけて言ってんじゃねぇぞ。」
「あ?」
「あ?」
「あ?」
「界領自壊って言うのはね、」
「「あ、はい、、」」
「界領っていうのは向こうの世界の事じゃなくてここの世界のことを指して、自はまぁ自分、で、壊す。そのまんま読むとこの世界を自分で壊す。的な意味になるけど違うの。」
「あ、違うのね。」
「うん。まず界領って言うのにここの世界の自分の意思みたいな意味があるの。自分はさっき言った通り、壊すっていうのは、、なんていうのかなぁ、、」
「えぇ、、」
「僕も分からん、、」
「カロさんに聞いて〜、ごめん。」
「いいけど、、」
「ほぉほぉ、呼んだかい?」
「カロさん?!!」
「「あ、やっぱり居たんですね。」」
「え?」
「カロさんオーラヤバいからなぁ、、」
「今日は特別隠してもないですね。」
「ほぉほぉ、仕事じゃったからなぁ。」
「えー、、」
「ほぉほぉ、界領自壊と言うのはのぉ、界領がここの世界、まぁいわゆる、桜が来たとこの世界とは関係ないのじゃ、」
「はい。」
「自は確かに自分ではあるんじゃがのぉ、詳しく言うとのぉ、自分の意識の中のことじゃのぉ。」
「,,,え?」
「あー、あれですよね、自分がここの世界でどれだけの自信を持っているのか、みたいな。」
「ほぉほぉ、正解じゃ!ココ」
「やったー!」
可愛い。もうなんか、うん、当たり前のように可愛い。
なんて思ってるロンと桜なのである。
「ほぉほぉ、それで壊というのは、自信をどれだけ壊して戦えるかという事じゃのぉ、桜との相性が悪いのは戦える自信が少ないからじゃのぉ、でもまぁ、桜なら大丈夫じゃよ。」
「,,,はい!」
「ほぉほぉ。それではのぉ、」
「「「さようならー!」」」
「ほぉほぉ、またのぉ、」
次の日
「サフィー!」
「カディー。どうしたの?」
「今日あの、、校長、担任、、まぁ忘れたけど!」
「あー。あの人ねぇ、、忘れた、、」
「だよな。」
「ダルフォン!」
「ん、おぉ、やっほー。」
「シュファンもやぁ。」
「おっはよー、」
「担任の名前覚えてる?」
「えー!当たり前のごとく忘れた!」
「自信もって言うな。」
「んじゃあダルフォンは覚えてるわけぇ?」
「んなもん覚えてるわけねぇし!」
「「「「www」」」」
やっぱり名前を忘れられる、えーと、、校長兼担任なのであった。
「1年達じゃない。」
「え、、」
「あー、この子達が天才1年と言われてる子達ですか。」
「あんたら何してんのー?」
「い、いや、特に、、」
「は?あんたら知らないの?ここはカロ様の所だから1年達が歩いていい場所じゃないのよ。」
「いじめんなって。ごめんね。」
「あ、え、、」
「僕の名前はイユ。6年だよ。」
「へいへい、、私ヒュアよろしくねぇ。」
「アルサです。よろしくお願いします」
「シュファンどうしたの?」
「,,,い、いや、なんでもないの!」
「あ、よろしくお願いします!」
「よろしくね。」
「関わり少ないと思うけど、これからもよろしく。」
「はい!」
ーーー
「シュファンどうしたの?」
「実はね、、アルサは私のお姉ちゃんなの、、」
「へ、へー。そうなんだ?」
「なんかダメなの?」
「話せるか?俺が話そうか?」
「,,,うぅん、、実は、、姉さんに自分、めっちゃ嫌われてるの、いつも何かと怒られるし、睨まれるし、」
「それ違うよ」
「え?」
「あ、いや、、ごめん。それ多分好かれてるよ。」
「え?で、でも、、本当に何もしてない時に怒られるの!」
「それはアルサさんがよくシュファンを見てること。アルサさんは多分、目が悪い。けどシュファンが怪我しないかとか女性として下品なことをしてないかとか見てるうちに睨んでるように見える。」
「,,,確かに。お姉ちゃんは目悪いや、、」
「確かに、目つき元々悪いしな。」
「すげー!なんで分かったんだ?!」
「,,,なんとなくだよ!」
自分がそうだった。
殴られて口の中が切れてて上手く喋れないけど、弟が怪我してないかとかをよく見てた。よく考えてみると睨んでいるように見えたかもしれない。って、今更思う。
こんな経験してないと分からなかっただろう、、
イユ、、
「どした?」
「え。何が?」
「イユって言わなかった?」
「え?」
「イユさんのこと?」
イユ。イユってなんだ??おかしくないか?私の住んでた世界と違うからか?なんで、、なんだ、、この違和感。
ー弟
「そろそろ帰ろー!」
「うん!」
ーーー
「お前さぁ、前言ってた違和感とか耳の模様とかどうなんだ?」
「え、あぁ、、大丈夫なんだよねぇ」
「不思議だなぁ。まぁ、向こうの世界からこっちに来たから不安とかストレスが溜まってたのかもな。」
「うん、、」
「なんだ。何かあるんなら言え。僕とココ、カロさんやお前の同級生はみんな味方だ。」
カッケェ、、違う?!!!んな事思ってない。思ってない。カッコよくねぇし、、
「,,,えーと、、」
「,,,」
あー。認めますよ、、分かりましたよ、、カッコイイよ、
って、何一人で考えてんだ。
「6年だったけ、イユっていう人、知ってる?」
「イユ?あのイユか?!お前、、凄いやつと会ったなぁ。」
「え?」
「イユって奴は、前言った海轟郡の一族だ、」
「え?!ど、え!」
「驚くよな。しかもそのイユって奴な海轟郡のトップに近いやつだぞ」
「はぁ?!!」
「ま、そういうことだ。仲良くは、しなくていい。しない方がいい。いずれ敵になる人間だ。」
「私、イユって、、」
聞いたことある。ってか、知ってる。
見たことあったんだよ、多分、、弟だ、、
「あ?」
「ただいまー。」
「「おかえり」」
「あれ?今日仕事じゃないの?」
「え、、え?!嘘だろ?!」
「嘘じゃないよー?倉さんに頼まれてたでしょ?」
倉さんって、、誰?
ってかあんたら仕事何やってる訳?
「うそぉぉぉ!!!まじやばい!!!」
「「クソうるさい」」
「ごめんっ?!」
ーーー
「桜って、兄妹いる?」
「え、、」
「いないの?」
「い、、る、、」
「,,,なんか、話しにくい感じ?」
「え、あ、いや、別に、、」
「いや、無理しなくていいの。でもさー、、桜に兄妹が居たとしてー。その兄弟までここに来てる。とか、まぁ、それが海轟郡だったりとかね?」
「,,,は?」
気になってた。ココはまるで全てを知っているかのように話すことが多かった。
私の全てを、昔のことを、これからのことを、全てを。
「どういうこと?」
「いや、例えば、だよ?落ち着きなよ。誰もイユって子が桜の弟さんなんて言ってないでしょ?」ニヤッ
「,,,」
おかしい。
「ただいま!」
「おかえりー!お疲れ様ー!怒られた?」
「もうぶちギレされたよ、あはっw」
「壊れちゃったww」
おかしいじゃん。ロンが出ていって、帰ってくるまで、かなりの時間があったのに、何故ロンが帰ってくる前に言ったんだ。そんなの、、
未来が見える以外考えられなくないか?
「お風呂入ってくる」
「んー。」
「桜、さっきの話の続きする?」
「,,,その前に、あなたは、何者な」
「バスタオル忘れてたわ!」
「おっちょこちょい!!」
「ごめんってwww」
おい。なんで今なんだって、
「んじゃ、」
これじゃまるで、2人とも知ってるみたいだ。
「あの人お風呂入ったな」(ボソッ)
「え?」
「はー、めんどくさい。あんなタイミング良い人いるわけ?ははっwいたからあぁなるのか。」
「え、は、、?」
待て。何?
「ねぇ、弟の名前、雷優。覚えてるかな?」
なんで知ってんだよ、、
やっぱりこいつ!!
「なんっ、で、、」
「こんにちは、川澄雷優のお姉さん?」
ははっ。
そういうこと、か。