同級生の鬱陶しい人と弟
ーーー
あー。またここだ、、
リビングだ。
「姉ちゃんおはよ!」
「,,,」
やっぱり。返さないんだな、、
「姉ちゃん今日学校だよね?」
「,,,」
え。この前の時より急に場所が変わった?ここは、学校だ。校舎裏、、?
「あ、やっほー。来たんだー。」
記憶が、繋がった
こいつ。こいつあれだ、私の耳をシャーペンで刺してきたやつ。名前なんだっけなぁ、、
「樹様がわざわざ来てやったんだからねぇ、せいぜいいい玩具にになってよ。」
樹、樹か。
「弟には手を出してないんですよね」
「うん!お前が玩具でいてくれる限り、かっわいそーな名前付けられた川澄雷優くんには手を出さないよー。」
「何が可哀想なんですかね」
「女みたいな名前じゃない!雷優ってw」
「合わないよねー。」
何がだ、、何がなんだよ。
雷優、、弟の名前。雷優だ。
あぁ。お母さんが言ってた。昔、弟の名前の由来を、ずっと言ってな。私は1回も納得いかなかったけど、、
雷のように優しくあって欲しい
私はずっと思ってた。雷のどこが優しいんだ。雷が落ちて亡くなった方々だっているのに。何を言ってるのかと思ってた。
今。それを理解した。
雷とは、お母さんの中で言う弟のこと。優しさとは人に対しての物。つまり、弟のように、、?違う。
「聞いてんの!!」
「聞いてませんでした。すいません。」
「あんた立場わかってんの?!」
「すいませんが、なぜ私が貴方達に虐められなきゃいけないんでしょうか。」
弟の話を出したのと、なんの関係があるのか。聞いておきたい
「はぁ?ふざけてんの?!」
「弟くんとぉ、私付き合いたいの、無理矢理付き合ってもいいならいいけどぉ、あんたがダメって言うからでしょぉ?」
は??何言ってんの、こいつ。
「え、」
「何忘れたわけぇ?」
気持ち悪い。何に対してぶりっ子してるんだろうか、、
「弟くんを襲おうと思ったらあんたが止めに入ったんでしょ?」
「,,,で?今まで黙ってたけど、それがなんの理由になるわけ?人の耳シャーペンで刺しといて反省もなしかよ。」
「は?あんた、誰に口聞いてるかわかってんの?」
「せっかく樹がここまで来てくれたのに、サイテー」
「どっちがだよ。鬱陶しいやつの周りにいるやつも鬱陶しいんだな。面倒くさ。」
あぁ。思い出した。
「は?あんたねぇ、大事な弟がどうなってもいいわけ?」
「何様だよwってか、弟の学校知ってんの?」
「雷優の学校?ここに決まってるじゃん。」
「弟の名前言わないで。気持ち悪い。ってか、ここじゃねぇし。もしここならなんでんなこと聞くんだよ、馬鹿じゃねぇの。」
「あんたふざけんのも大概にねぇ!!」
「ふざけてねぇよ。大体無理矢理付き合ったところで楽しくもないし愛もない、ただいるだけ。そんなしょうもないことするからあんたは嫌われるんだよ」
「はぁ?!樹が誰に嫌われてるってのよ!」
「あら、知らないの?あんたを取り巻いてるのっていつも一緒にいるそこの3人とクラスに2、3人いるくらいなのよ。あんたの事が好きな人。」
「そんなわけないじゃない。いつも話しかけてくれるヤツらはどうなんの?」
「あんたのことを好きかって言われると誰も好きじゃないだろうね。あんたは顔だけ、だから弟にも振られるんだよ。暴力で支配したっていつかは別れる。必ずね。」
「あんた誰に口聞いてんの!!」
「同級生の鬱陶しい人。」
「あんたねぇ!!」
「もういい。弟のこといじめるから、」
「いいの?今私があんたらの行動を学校に言えば家の人は大変だろうね。特にあんたのお姉さんは。」
「そんなのあんたが言わなきゃ済む話じゃん!」
「なんで言わないと思ってるわけ?意味分かんない」
「いやいや、ってか脅しじゃん!」
「ひどいよぉ、、」
「お姉ちゃんと、藤沢さん、、?」
藤沢、、藤沢って誰の事だ?
「?!、雷優くん?!!」
樹のことか、、こいつ藤沢って誰にも呼ばれてないよな。どうして?
「やめて!その呼び方!樹がでいいって!」
「そんなことはいいからお姉ちゃん、、怪我、、」
「ちょ、ちょっと!樹の心配は?」
「え、だって、藤沢さん怪我してないじゃん、、と言うか、」
「ねぇ。辞めてってば、」
「え?」
「雷優にげっ、」
樹が雷優に殴りかかった。
「「「「「?!」」」」」
自分自身もびっくりした。樹と雷優の間に入って拳を受け止めていた。
「は、、空手部の私を止めるとかいい度胸してんね!!」
「雷優。」
「?!、へ、ぁ、、」
「本当に今までごめん。ちゃんと話すから、許さなくていいから、今まで私が貴方にしてきたことを全部私にしていいから。先生を呼んできて。あと、警察も。」
"先生を呼んできて。あと、警察も。"という言葉だけは小声で言った。
都合のいいことばかり言って、弟を苦しめた。でも、弟は頑張って走ってくれた。なんていい、弟を持ったんだろうか。
しばらく、殴り合いが続いた。3対1の。こいつらは、こんな状況で勝って嬉しいんだろうか。まぁ、考える必要はない。正々堂々勝つ。
「そんな言葉、似合わないか。」(小声)
「なんか言った?!」
「言ってない、ってか3対1で劣勢とか、ダサすぎ」
「姉ちゃん!!連れてきた!!」
「,,,ありがとう。本当に、ありがとう。」
あー。これ、何回目だろ、いつも間違う。いつも弟が危険な目に会う。私には助けれないのかな。私じゃダメなのかな。私じゃこれは、、使えないんだなぁ。
え、あ。場面が変わった。
「うわー、試験受かるかなぁ、、」
え。
「大丈夫!姉ちゃんならできる!頑張れ!」
「そうだよね!」
「頑張れ〜!」
あぁ。そうだ。私、カロさんのことどうしても見たことある人だと思ってた理由が分かった。
弟に、そっくりだからだ、、もちろん、見た目とか、喋り方とか違うけど。こいつは強いって思わせるような言葉とか、オーラが似てたんだ。
また変わった。
「姉ちゃん!今日俺試験!!やべぇ!!」
「緊張しすぎ!大丈夫だって!頑張れ〜!」
また。変わった。
目の前には、母と父の死体。怖いな、悲しいな。
ーもう、慣れたけど。
ーーー
「サフィーもう大丈夫?」
「,,,あ、う、うん!」
「良かったぁ。急に倒れたりすんなよなぁー!」
「ごめんごめん、」
ここの世界も、あと何回繰り返せばいいんだろうか。
「あ、サフィー!第2次試験が始まるよ!」
「マジで?!!」
ロンココ亭。
「第2次試験のことも言ってなかったか、、えっとな、第2次試験は試験の中でも簡単な方ではあるんだが、、まぁ人による。で、ぶっちゃけるとお前との相性最悪だから覚悟しとけ。」
「は?!」
「第2次試験かぁ、、」
「ココとの相性も抜群、に、悪かったからな。」
「悪かったんかい」
「私第2次試験で落ちかけたからね。合格点ギリギリw」
「やばぁ、、」
「で、具体的に言うと第2次試験って言うのは戦うのは自分自身ではない。」
「,,,は?」
「しかも、仲間内だったりする。学年は違うけどな。」
「どういうこと?!」
「えーと、お前ら今こんなもの使ってるか?」
ロンが持ってきたものは、丸く、光っていて、男子バスケットボールくらいの大きさのものだ。
「私のはこれー。」
ココのは、四角、緑色、野球ボールくらいの大きさのもの。
「お前にもあるはず。でもまだ習ってなさそうだな、」
「え、うん、、?」
「明日くらいになるんじゃねぇか?あ。」
「ん?」
「第2次試験は自分の損害が無い分、こいつへの損害は大きい。」
「え、ってかそれ何?」
「これは、、シャーリー、別名、界領自壊」