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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
第5章【ゼリフタル武人祭】
98/757

16話 【一般枠】

グスタフ『いくぜ』

ジャフィン『さぁ生き残るか・・・』

『グスタフさん、グスタフザイツェルンさん』


ポートレアから30分中心部に進んだところにある

【ポートレア総合闘技場】

俺たちはそこに来ていた

俺とルッカそしてケインでグスタフの付き添いをしに来ていたのだ


『ここにいるぜぇ』


観客席の椅子で座っていた彼はゆっくりと立ち上がり、手を挙げた

闘技場の中には石でできたリングがある、観客席に参加者や付き人が座り

呼ばれるのを待っていた、約100人はいるだろう参加者だ

無差別にあのリング内で行われるらしい


この方が速いとか、確かに速いけど

観客席は数万の国民が入れるであろう大きさだ

俺たちも何故かドキドキしていた


『じゃぁ言ってくるわ』


『頑張れグスタフぅ?』


『まぁ馬鹿しねぇ様にするか』


ルッカに返事をしてグスタフは中央の石でできたリングに向かう

大きな円のリングだ、50mはあるだろうな

どうやら100人くらいいるので半分に分けて行うらしい

バトルロワイヤル方式、わかりやすいな


10人決めると説明で言っていたので後半のグスタフは残り5人の中に入らないといけない

強者が集う場所である、いかに彼でも苦戦はするだろう

次々に名前が進行役により呼ばれていく


『グスタフさんいけますよね』


ケインが買った熊の人形をいじりながら口を開いてきた

俺はケインの頭を撫でながら答えた


『これからそれがわかる』


そうしていると進行役が面白い名前を出してきた


『ガリオ・ローリー』


俺は目を丸くして驚いた

ガリ・・オ・・?あれ?

その男は俺から右奥の観客席から立ち上がった


『ここだ』


・・・・・100人将ぉぉぉぉぉぉ!?何してんの?

俺は無意識にルッカを盾に隠れた


『何してるの?知り合い?』


『嫌な上官だった人だ』


『あぁ・・・ははは』


ルッカがガリオを見て苦笑いしている

何故一般枠で参加してるのだろうか、俺にはわからない

全員呼ばれたようだ、参加者を見ると強そうな男ばかりだ

少し女性もいる、実力はある筈だ

何やらリング中央で説明を受けているらしいが拡声術はしてないので聞こえない

まぁ拡声術は声を数倍に大きくする術だ


『あっ!ジャン!進行がリングから降りたよ』


『参加者が構え始めました』


ルッカとケインが体を前にして言う

俺たちは最前列だから見やすい



グスタフが木の大剣を構えだした、ここからでもわかる

すんごい楽しそうな笑顔だ、怖い

進行の拡声術が鳴り響いた


『えーそれでは後半の審査を監視します、5人しか合格者はとりませんので皆さま頑張ってください』


そういうと進行は手を高く上げる

始まるだろう


『始め!!!!』


その瞬間、俺は戦争の白兵戦を思い出した

無差別すぎる乱闘だな、味方はいないそんな感じだ


『あぁグスタフさんが!』


ケインの言葉で俺はグスタフを見てみたのだが

数人に囲まれていたのだ、だが気持ちはわかる

熊だもんこいつ


『楽しもうぜ・・・シィっ!』


構えていたグスタフが1人に狙いをさだめた

凄まじく早い、全力だろう

温存して負けるのは避けたいのだ

最初から全力、この審査では基本だ


『うっ!はやっ』


熊に狙われた木剣を持った男は反応しようとするがガードが間に合わないだろう

他に彼を狙っていた連中もその速さに行動が遅れた


『おぉらぁぁぁぁ!!』


『ぎゃふっ!』


ガードは間に合っていたが駄目だった

間に合ったのか・・・さすが参加表明者だ

上に振り上げられたグスタフの攻撃に何とか間に合ったガードだが

振り下ろす力に負け、ガードしたまま地面に叩きつけられた


『ふんっ!』


『ごふ!?』


すぐ後ろにいた別の奴をグスタフは後ろ蹴りで吹き飛ばす

『おまけだこらぁ!』


『ちゃ・・やめ!もう俺はっああああぁぁぁぁ』


地面に叩きつけていた男を掴み

蹴って吹き飛ばした男に投げつけぶつける


近くにいた別の木槍を持った男に襲い掛かるグスタフ

木槍の男はグスタフに構えだす


『熊か貴様!』


そう木槍の男が言うがグスタフは小さく笑い答えた


『熊じゃねぇ、グスタフだ・・・シャドーショット!』


彼に近付きながら左腕から10発くらいの黒球を放つ

木槍の男は数発弾いたのち、横に避ける


『・・・なっ!』


木槍の男は驚く、そこにはもうグスタフが目の前まで迫っていた

グスタフは下から木剣を振り上げようとしていた


『槍相手は困ってねぇんだ!捌き切れば良いものを!』


『ぐはぁ!』


グスタフの下から振り上げられた攻撃に当たり彼は遠くへ飛んでいく

槍で防御しようとはしていたが無駄であった

木槍が折れて直撃したのだ


グスタフは即周りを警戒していったん距離をとる

俺たちはその様子をマジマジと見守る


『冷静ねグスタフ』


ルッカがそう言う、確かにだ

一先ず状況判断は良いだろうな

3人倒している、上出来だろう・・・ここに弱い奴はいないんだ

グスタフは昔から反射神経だけ可笑しい奴だった

相手の動きを瞬時に体がそれに合った動きをするのだろう


熊だな


『あれでいいだろうな、リングの中央にはなるべくいかないほうがいいし』


中央に行くと背後からとか洒落にならないのだ

グスタフは再度交戦を始めた


だがシャドーボールからの弾きからの回し蹴りで相手を吹き飛ばし

他の参加者にぶつけてダブルノックアウトする、5人抜き


『半分なりました!』


『グスタフ頑張れー!』


ケインとルッカが応援する

俺はただ見守るのだが、次の相手が強敵であった


『こいつ・・・』

グスタフの目が細くなる

そしてその男が口を開いた


『・・・やるようだな、相手をしよう』


彼は片手剣サイズの木剣を持っていた

綺麗な色のミスリルアーマー、アーマーと皮装備で身を守っている

腰からのマントが格好良く風になびく

イケメンだ


『ふっ・・シャッ!』


グスタフが仕掛けた、低い姿勢から彼に突っ込む

彼もそれを見て同じ姿勢で突っ込む

激突し鍔迫り合いが一瞬起きたがイケメンが直ぐに動いた


『力じゃ無理だろうな、ドァァァ!』


『おっ!?』


鍔迫り合いからグスタフの木剣を受け流して直ぐに回転して攻撃しようとするが

グスタフはバランスを崩した状態からイケメンの体を蹴り

その勢いで後ろに空中で回転しながらさがる


イケメンは少し後ろに吹き飛ぶが倒れていない

お互い真剣な顔つきだ、一定の距離で止まっている


『あの状態からとは・・強いな・・・私はカールと言う聖騎士という上位職なのだが、君は本当に強いね』


その言葉にグスタフはケッと言い木剣を揺らしながら答えた


『グスタフだ、俺はまだ中位職のヴァイキングだが・・・上位職か・・面白い』


『その実力で中位職だと?ハハ・・・凄いよ君、センスの塊だな』


『ありがと・・・よ!!!』


会話の最後に足に力を入れてグスタフがカールに襲い掛かる

カールも真剣な顔で彼の攻撃を待ち受ける

だがグスタフは途中、急にブレーキをかけながら言い放った


『シャドーボール』


30㎝の黒い球体が彼の足元から現れた

日中でも薄く影が出来ているので問題なく出せますとの事

カールはそのシャドボを避ける、避けると後ろの人に当たり吹き飛んでいた

『グハッ!?』

グスタフ6人抜き!


カールは冷静にグスタフの行動を呼んでいた


『誘っているのはわかっている!』


『だろうなぁ!』


避けた先にグスタフがいたのだがカールも準備をしていた


『セイントバースト』


『チィ!!』


グスタフの前方に白い炸裂音が鳴り響く

聖属性の前方爆発術だろう、それをグスタフはモロに食らったのだが


『かなり集中して溜めたからね、少なくともダメージは・・・ぬっ!?』


『おらぁ!』


グスタフが術の中からカールの目の前に出て来た

斬りかかるがカールはそれを後ろに下がりギリギリ避けた

その後は何回も木剣での打ち合いが続いていた


そして再度ギリギリと鍔迫り合いになると2人は言葉をかわした


『耐久力が凄いな!びっくりしたよ』


『ありがとよぉ!まだやろうぜぇ!』


『この戦闘狂め』


『誉め言葉だぁ!』


ガンッと互いに後ろに下がる

その瞬間に進行の声がその場を終わらせた


『それまでです!!!今立っている5人が合格者となります』


そういってグスタフは周りを見渡した、カールもだ

もうみんな倒れて伸びている

まぁ2人が戦いながら邪魔な敵を何人か倒していたしな

カールと戦っている最中に審査は終わった


『合格者はこの後あちらの名簿に名前の記入をお願いします!記入後は今後の予定を説明いたします!』


進行はそう言うと一礼をして奥に消えていく

カールは武器をおろし口を開いた


『グスタフ君か・・・本選で会いたいぞ?』


グスタフは彼に近付いて自分の胸を軽く叩き答えた


『潰すから勝ち進んどけ?』


『フフフッ!面白い男だ』


カールは最後にそう言ってこの場をあとにした



グスタフが一般枠で参加資格を手に入れた日であった

ケイン『よかったー』


グスタフ『だろう?』

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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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