6話 【オーバーキル】
ルルカ『そういえばメンバーの役割は何なのだ?』
グスタフ『戦闘が4人に情報・予定調整やルートを考え薬を処方するのがルッカ、そしてペットだぁ!』
ケイン『ペットォ!?』
ガイムがプルプル震えている
予期せぬ出来事に苛立ちを感じている様だが
『・・・今日は解散しないかガイム』
そう言うと彼は剣をちゃんと構えだした
やる気なのだろうと俺は槍をズドンっ!と地面に刺して拳を構える
野次馬が盛り上がり始めるが
ルッカを見ると彼女もため息をついていた
『脅しは僕に通用しないよ、僕は本気だけども謝らないの?』
ガイムの仲間も構えだした
俺は12人いることを確認し
3人の冒険者に口を開いた
『申し訳ないけどこの場はお借りするよ、先に帰ってていいよ』
『だが・・・』
男は悩んでいるようだったがきっぱり言うことにした
『戦いになれば申し訳ないけどいるとかえって邪魔になるんだ』
男は納得しないような面持ちで他の2人をつれて野次馬の奥へと消えた
その瞬間後ろから何かされる気配がして振り返りながら避けた
剣を振り上げで斜めに斬りつけようと振ってきたのだ
危ないな、ガイムは血が昇ってるようだ
『12人だぞ!もう我慢ならん、お前らやるぞ』
そう言うと他の12人が走ってきた
俺は10秒くらいなら使おうと反則技を使い早急に相手の士気をさげる作戦にでる
『シルバ・シルヴァ』
銀色の狼気を纏い俺は動き出す
俺は高速でガイムの仲間に走り出し
2人を一瞬で吹き飛ばした、1人目は腹をぶん殴り
2人目は回し蹴りでだ
野次馬の隙間を狙い
華麗に奥まで飛んでいき広場の外側にある入口の円柱にめり込んだ
いったんシルバシルヴァを切る、うん1秒使用!
『・・・は?』
『ヒィ!!何だこいつぅ!?』
ガイムの仲間は動揺しているようだった
最後に畳みかけようとシルバーダンスを出現させる
俺は狼気を練りこみ銀色に輝かせる
野次馬も驚いた声をあげた、ガイムの仲間もだ
『俺が銀狼のジャムルフィンだがやる気があるならアニマみたいにするぞ?』
襲ってきていた男たちは立ち止まって数人足が震えている
だが1人は果敢にも襲ってきたのだ
『舐めやがってぇぇぇぇ!』
『それはこっちのセリフじゃないかな』
ガイムが走って襲い掛かる
流石に速いな、無駄な動きはない感じがした
俺はカウンター狙いで彼の攻撃を待ち構えてたのだが
乱入者が現れて予定が変わる
『ムギョ!?』
ガイムが何者かに首を掴まれ宙に浮かぶ
『なんだぁこいつ?』
グスタフだ、ガイムの仲間の半数がグスタフを見ると震え始める
失禁してるやつもなんか1人いた、なんかされたのだろう
『おい雑魚共、うちの身内に喧嘩売るなら俺にも売ったって事だよな?殺されてぇのか?』
『ひっひぃぃぃぃぃ!首狩りグスタフだぁぁぁぁ!逃げろォォォ』
グスタフに怯えて殆ど逃げてしまう
残ったのはグスタフが小動物みたいに持っているガルムだ
『貴様!はなせぇ!ファイアバレット!』
グスタフに唐突に火術をゼロ距離で放った
だがそれは首狩りのもう片方の拳で弾かれた
『っな!?』
『悪ぃが役不足だ、一発くらい耐えろよ?』
グスタフはガイムを軽く真上に放り投げて足首を掴み
思いっきり地面に叩きつけた
めり込んでいる、生きてるのだろうか
ガイムはピクピクしながら倒れていた
確実に数か所骨折はしているだろう
可愛そうな男だ
『ちょっとー!グスタフぅ!?ナイスなタイミングじゃない』
『チッ!楽しそうな状況だと思って近づいたがよ・・・期待外れだぜ』
ルッカが野次馬の振りが飽きたのだろうか熊に話しかける
グスタフは掴んでいたガイムを優しく離す、地面に軽くめり込んだままだ
『虐められるかと思ったぞグスタフ』
『お前が?ケッ・・・シャレになってねぇよ』
グスタフが笑いながら腕を組む
そう言った後またグスタフはどこかに消えていく
本当に偶然居合わせただけらしい
『この人どうする?』
ルッカが聞いてくるが・・・
『ほっとこう』
そして俺はその場を逃げてまたルッカと手をつないで自由行動を堪能し始めた
グスタフ『つまらん』
ルルカ『弱い物いじめなの!』




