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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
第5章【ゼリフタル武人祭】
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5話 【炎剣の・・・ガイム】

ケイン『タイトルに哀愁が・・』

ナッツ『まぁ察しだね』

俺は切り抜けれる策を考えていたのだが

出禁命令をされた、意味が分からない

何故かガイムは勝ち誇った顔で俺に言い放つ


『君達がいると迷惑だからって事だよ?ミューリアを汚さないでくれないか?』


『悪い事してないから勝手にいるぞ?冒険者の身分で決めれないだろう』


『本当にゼリフタルの人間は馬鹿しかいないのか』


『よくわからないから話の分かる人連れて来てくれないか?』


ガイムは俺にいきなり剣を突きつけてくる、えぇ・・・

でも脅しだった、攻撃する気がない

俺の予見がそう言っていた


『こんなのも反応出来ないのかい?』


『反応する意味も無いしなんでいきなり剣を向けるんだ?』


俺は頭をおさえて持っていた槍を地面でトントン叩く

呆れるとこうする癖があるらしい

昔ルッカに指摘され気づいた、無意識か


俺は言葉を続けた


『強がるくらいならちゃんと攻撃すればいいじゃないか、じゃないと反応もくそも避ける動作も必要ない、これはお前ならわかる筈だが・・・当てる気のない剣をいちいち避けるなんてそれこそ無駄じゃないか』


『お前・・・』


ガイムの剣がプルプル震えている、やめろプルプル久しぶりに見て笑ってしまいそうだ

俺は普通に相手を煽る事を言っているだろうな、これが本当の俺か

気を付けないと駄目だ、だがもう遅い


周りは野次馬、何を求めているかは予想できる

遠くにいる警備兵も気づいていても止める気配はない

いつもの光景で慣れたのだろうか


『お前の会話力の無いせいで話がそれたけどさ、結局あっちの人達は会話の内容を控えるって言ってるし俺もだけど悪い事しに入国したつもりないから勝手な言いがかりで肩見狭い状況作らないでくれって言いたいんだけど伝わったか?』


俺がそう言い終わるとガイムがもう怒っていた、すごい顔だ

だがグスタフの方が怖いぞ?お前は子熊みたいなもんだ


『貴様・・・人を馬鹿にして!僕は5人チームだけど他に2チーム傘下にいるんだ!お前の様な無名と違ってな!見て見ろ!』


そう言ってガイムが上空に軽く火の玉を打ち上げた

そうするとゾロゾロと冒険者っぽい格好の人間が野次馬をどかしながら俺の近くに来た


11人増えた、俺は傘下いるんだぁと驚いていた

ガイムという男は笑いながら俺を小馬鹿にするような感じで口を開く


『わかるかい田舎出身君、ここでは冒険者は力で説得するんだよ!君みたいな国みたいな頭お花畑思考はここじゃ生きれないの?』


俺はやっと女々しい奴なんだなと思った

今日は何回溜息を吐けばいいのだろうか

そんな考えをしながら集まったガイムの仲間を見る

合計16人か


ガイムが口を開く

『土下座でもすれば無かったことにするよ?』


『あ!やっぱ突っかかりたかっただけなのか!この国で絡んでくる冒険者って回りくどいよな、グスタフみたいにお前気に入らねぇって素直に言えばわかるのに』


グスタフという言葉を言うとガイムの合図で出て来た数人が目を開き驚かせている


『グ・・グスタフ!?』


『・・・首狩り』


俺はその言葉に少し驚く

お前何有名なってんだ!羨ましいぞ・・ったく


『俺の仲間だが知り合いか?』


『へ・・・仲間!?』


どうやら一部のガイムの仲間は彼を知っているらしい

2人くらい何故か震えている、何かしたろグスタフゥ!?


そしたらその一部の1人が俺に質問してきた


『あの・・・もしかしてグスタフさんの冒険者のお仲間ですか』


『そうだ、あいつは俺の仲間だがそれがなんかあったか?』


『・・・シルバーバレットさんですか?』


『知っていてくれて嬉しいよ、自慢できる冒険者チームじゃないけど』


『えぇ・・!?』


男は不思議そうな顔をしてこっちを見ていた

ガイムはそれが気になったらしい


『おいリーシュ!どういうことだ!』


ガイムは口を開いた

どうやら俺に聞いてきたのはリーシュという男らしい

グスタフの名前を言った瞬間に震え

俺に質問をしていたリーシュはガルムに答える


『こ・・こいつらだガイム、シルバーバレットのリーダーがあのアニマさんを雑魚みたいに瞬殺したんだ、しかも閻魔蠍を子供扱いして惨殺して持ち帰った冒険者チーム』


『・・・は?』


リーシュ君!?なんか水増ししてない!?

閻魔蠍惨殺!?それグスタ・・・

グスタフゥゥゥゥゥ!!!


リーシュは後ろに退きながら口を開く

他の彼の仲間もそれを知っている様で怯えた目でさがりはじめた


『お前でも勝てない・・俺ら中位職じゃ束になってもな、首狩りグスタフも悪魔のような強さだが・・リーダーの銀狼のジャムルフィンって奴は上位職のチーム連中じゃもっぱら有名だ・・ここは謝れガルム』


リーシュ君かなり盛ったよね?だよね?

俺はその会話を聞くしか出来ず、事の終わりを観察し始めた

ガイムは頭を少し傾げ、リーシュに言い放つ


『そんなチーム僕は知らないね!僕が知らないなら強くないんだよ』


『知らないのが可笑しいんだ、ランクB以上の冒険者は普通皆知ってる』


『僕もBなんだけど』


『何で知らないんだよ・・・』


リーシュという男はため息を吐く

こいつも溜息を吐くのかとじっくり2人の会話を俺は楽しむ

ガイムも状況が理解できないらしい、リーシュが俺に質問をしてきた


『・・・すみませんがお名前を聞いてもいいですか?』


俺は意地悪をしてしまう返答をした

『冒険者は口より力らしいとガイムから聞いたが、なら戦って知るべきだし彼の言う通りにしよう・・・俺もアバドンから帰ってきたばかりでさ』


『ひぃ!アバドン!』


アバドンと言う単語でリーシュは口を開く


『すいませんでした!どうか今回は見逃してもらっていいですか?』


『何もしてこないなら何もしないよ、向かってくるならぶっ飛ばすけど』


『しません』


『ありがとう』


リーシュだけ、いや違う

彼の仲間内は理解が早くて助かった

4人はこの場から逃げようと後ろに振り向いた


『おいリーシュ!逃げるのか!』


ガイムがそういうがリーシュは疲れたような顔で返事をした


『冒険者は力もそうだが情報量も大事だ!負ける戦いに挑むなんて馬鹿な事はしねぇ、俺達は帰るぞ』


そう言って彼らは帰っていったのだ

俺は減ってよかったよ安心していたが野次馬も俺を見てザワザワしていた


『銀狼のジャムルフィンって今この国の冒険者の中で最強の一角だろうってギルドからも言われたランクCのチームだろ?』


『実在したのかそんなチーム?てっきり作り話かと』


『シルバーバレットの人間が本当にいたのかぁ』


なんか俺たちは変に過大評価されていた

ルッカ『わたしいつまで野次馬の振り』


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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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