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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
第5章【ゼリフタル武人祭】
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4話 【自由行動】

グスタフ『お前らー!問題起こすなよぉー!?』


皆『お前が言うのか!?』

今日は自由行動だ!

それぞれ朝食の後に外に飛び出していく

なんか放牧している気分になった


俺はルッカと防具&服屋に行き、服を選んでもらっていた


『ジャンはいつも薄い感じの服着るのよねぇ・・・あ!これとかだと・・』


『あの・・ルッカさん・・?』


ルッカが俺の服を選んでいる、嬉しいけど

そんな俺の服センス・・・駄目なのか・・・

ナッツにも昔突っ込まれたことあるけどな


『・・・これ!どう!?シルバーバレットのリーダーっぽく!』


『おおー俺に似合うのか?』


『似合う男になればいいのよ?』


『ハードルがぁ!』


そんな会話をしながら服を選んでもらい俺は買った

買った服を早速着て見たけど軽くて動きやすい

防具屋ではだが、腹部は銀色のメスリルで覆われて

胸部は閻魔蠍の甲殻を使い漆黒色になっている防具を買った

俺たちが倒した閻魔蠍の素材がここにも流れていたらしい

運がいい、これは少し格好良い

その上から先ほどの紫の衣みたいな服を肩につけて後ろから羽織った

寒ければ上着着ればいいよ!ってルッカが言ってた


服はルッカに任せよう!


そうして俺たちは昼食はパスタ専門店で軽く食べてミューリアの中央広場に行ってみたのだが


『ん?人だかりができてるわよジャン』


『広場で?何だ』


広場の中央で何かの野次馬が集まっていた

俺とルッカは野次馬を掻い潜って様子を見てみたのだが


『ん~、喧嘩ね』


『冒険者同士のな』


中央には冒険者同士の喧嘩が起きていた

3人の冒険者チームと5人の冒険者チームか


お互いのチームの仲間が外側におり

中心には2人が剣を向かい合い怒号を放っていた



『てめぇもう許さねぇぞ!どこに来たってこっちの勝手じゃねぇか!』


『そうよそうよ!』


3人組のうちの剣を構えていた男と外側の女性が相手にそう口を開いていた


『ゼリフタルの冒険者がここにいてもらうと困るんだよ?わかる?』


どうやら俺の国の冒険者メンバーらしいなこの3人


『何か困るんだよ?ただ遠出してきただけじゃねぇか』


ゼリフタルからの冒険者が起こっている

まぁ戦争したばっかで互いに良いイメージが悪い期間だし

そうとも知らず来てしまったのだろうな

冒険者は点々としながら活動するチームも少なくないと聞くしね


『敵同士なんだよ?普通自粛くらいしてもらいたいよ、』


5人組はこの国がホームなのだろう、気持ちはわかる

だが基本冒険者は国にこだわらない

俺には良いカモにされているんじゃないかと予想した


『本当にゼリフタルの人間は馬鹿ばっかだねぇ、冒険者もそうなんだろうな』


『んあとこらぁ!』


2人が熱くなってきたところで俺が無意識に出てきてしまった

ルッカは、アッ!?と言っていたが構わない


進め俺


『すまないが俺の母国を変に言うのはやめてくれないかな?』


野次馬の中で言い争う各冒険者が俺を見てきた

5人組の先頭でボコスカ言っていた少し格好いい男が歩み寄ってきた

近付いてきてからはジロジロと俺を見て何故か睨まれた


『君もゼリフタルの人なにかい?』


『そうだが?この人達が何かしたのか?』


『空気を読めないから助言したのさ、無暗に他国に来るなとな』


『何もしてないし嘘ついて入国したわけでもあるまいし神経質なのかお前?』


『はっ?』


俺は途中無視してそのまま3人組の冒険者の所に近付いて声をかけた


『色々な冒険者がいるから国の話は控えめに活動した方がいい、ミューリアは冒険者が多いから自分たちと理解し合えない思想の人間も少なからずいるからさ』

『お・・・おう・・』


剣を構えた若い男性は少し驚いている

俺に口を開いて質問してきた


『お前はゼリフタル出身なのか?』


『そこのナラ村出身だよ、今はこの国に用事があってきているけどそろそろ帰る予定さ』


『そうなのか』


男は剣をおろし何か考えていた

後ろにいた女性が少し近づいてきて質問してきた


『ナラ村!?あのくそ田舎!?』


糞田舎は有名だ、俺は笑いながら女性に答えた


『やめてくれ、俺の誇りの村だ』


『ああ・・ごめんごめん』


女性も笑って誤魔化してくれた

5人組を無視して話を聞いてみたのだが


冒険者として色々歩いてみたいという気持ちでここに来たらしい

良い事だと俺は思う、だけどミューリアでゼリフタルの話を仲間内でしていたら絡まれたと


『まぁ今回は我慢してくれないか、沢山の考えがいるんだなって事で・・・そっちの気持ちは十分わかるしさ』


『まぁ会話の内容も誰が聞いているかもわからないですしね』


もう1人の後ろの男性が口を挟む

この人は術士の様な服を着ていた

剣士そして女性は槍だ、槍か!!いいよ槍!!!うんうん!


そしでも我慢できない人がいた


『僕たちを無視かい?勝手に入ってきた君もだけどさ』


俺はため息を吐いてその男に体を向き直す

そしたら腕を組んでニヤニヤと笑いながら俺に言ってくる


『僕はガイム、炎剣のガイムって二つ名があるんだよ・・・フリーフレアって冒険者チームのリーダーさ』


『そうなのか、フリーフレア?』


ガイムは不満げな顔つきで俺に近付いて会話を続ける


『僕を知らないのはしょうがないね、他国から来たもんね君も』


どうやら有名な男らしい、チームもだろうか

フリーフレかぁ・・・炎術の名前が入ってるけど


俺みたいにリーダーの特徴文字ってつけるのが普通なのかな?

ガイムが鼻で軽く笑い俺を指さして口を開く


『中心都市ミューリアを拠点に各地方にも名が知れているあのテオリッターと双璧をなすと言われているチームだけど知らないのかい?』


『本当にすまないけど俺は目的があってこの国に来ただけだからいちいち誰かがどうとか興味ないんだ』


ガイムとその仲間の顔つきが不機嫌だ、ザ・不機嫌

機嫌をとらないといけない、俺は頑張って見た


『俺も田舎者だからさ、今回は勘弁してくれないか』


『いいや駄目だ』


ガイムは険悪な顔をして俺を睨んできた

標的は俺にかわったっぽい、なんか巻き込まれそうですが・・・

ルッカは野次馬の振りしている、それでいい


『君もだけどミューリアで歩いてもらうと困るから別の所に行ってくれよ、不愉快だ』


『なんかデジャブだ』


『は?』


余計な事をいったがデジャブだ、こいつも女々しい系男子な気がした

一応聞いてみた

『もしかして他国の人が来たからストレス発散に丁度良いとか考えてます』


『何を言ってるんだ君は?』


『そっすか』


素直に言うわけないか、軽く謝る


やれやれ・・・いやな予感だ


グスタフ『暴れて良い?』

ルルカ『駄目なのだ!』

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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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