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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
第4章 【王女と届かぬ子守唄】
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26話 【アバドン】その⑨ 知りたい力

グスタフ『戦いか!』


ナッツ『なんで喜んでんの!?』


ルルカ『こいつが戦闘狂なのだ!』

俺はゼーブルの言ってる意味が分からなかった


『は・・・なんでだ!?』


そう言うとゼーブルは上にある巨大な大樹を見つめる

そして静かに俺たちに口を開いたのだ


『お主はこの廃れた時代に刺激を与える存在になるだろう、今は卵の様な存在』


ゼーブルはこちらを向き直し皆を見回しながら続けて言う


『卵なれど、人族の中ではお主は上に近い存在だ・・・かの伝説で聞く銀の狼の資格を持つ者』


俺に近付き鼻で匂いを嗅ぎながら彼は理由を話してくれた


『時代の一角に触れてみたいのだよ、銀の狼・・・クククク、あの誰も勝てなかった最強の道の歴史と触れ合えるのだ、戦いに身をあまり置かなかった我でも誰かに自慢できる瞬間を得られるのだ』


誰にも勝てなかった?負けていなかったのか?


ゼーブルは興味という欲が膨らみ

その銀の意思の匂いを感じたいのだろう

多分だが、憧れに近い感じのいい方に似ていた


俺はその言葉に返事をしたのだ


『誰も・・・勝てなかった?』


『そうだ!無敗の伝説を唯一作り上げた誰もが夢見た力の集大成なのだそれは』


ゼーブルも純粋な男、いや・・・オスだったのだ

強さに憧れていたのだ、小さいころに誰もが強い者に一度は憧れるだろう

彼は見たことも無い聞いただけの伝説に少しでも触れたいのだろう


俺は彼の気持ちが理解できた


『・・・俺はあなたの期待にまだ満足に答えられない道にまだいるのですよ』


『それがどうしたのだ!かの伝説もそんな時代はあったのだ!生まれて・・・見て・・感じて・・想って・・・力に恋い焦がれている真っただ中を我は見ることが出来る!これほどの喜びはない』


『ゼーブルさんよぉ』


『ゼファーで良い』


グスタフがゼーブルに声をかけると彼はそう呼ぶように言ったのだ

心を開いてくれたような気がして俺は少し嬉しかった

グスタフが言いなおし口を開いた


『ゼファーさんよ、それはただそれだけの為の理由か?』


ゼファーはハハハハハ!と軽く上を向きながら笑い

質問の答えを出す


『お主たちに足りない物をこの我が与えるのだ!我の希望は先ほどの言葉通りだが』


ゼファーが首を回す

俺、グスタフそしてナッツにルルカ

4人を順番に見ながら言葉を続けた


『お主等は強さの測りがない様だ、これからそれは窮地には確実に痛手だ・・・死んだら終わりだ!全てがだ!ならば戦うか逃げるか・・・遅い判断に選択権はないのだ!お主等4人を相手にそれを教えてやろう』


そうしてゼファーは徐々に毛が逆立っていく

パリパリパリと何か音が聞こえる

何の音なのかは俺たちはわからなかった


だが俺たちは無意識に武器を構えだした

ルルカとケインは隅にさがり始めた


『やりすぎないでよねー!?』


ルッカが遠くからなんか叫んでいるが

ゼファーが笑って答える


『安心せい、俺は感じるだけ・・・お主等はこの我を測るだけの事!』


俺たちは全員姿勢を低くしていつでも行動できるようにし

全員が無意識に武器に力を込め始めた瞬間


ゼファーはドンッと地面を軽く抉りながら後ろに飛び、遠くへ着地して

吠えた


『グオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォ!!!!』


俺たちは目を疑った、地震が起きたのだ

咆哮で地震など起きるのだろうか

でもわかっていることが一つある




あちらが本気じゃなくても

俺達は死ぬ気で行かなければいけない

体が震えている、みんなだ


汗がダラダラと出始めた

逃げろとまた俺の体が警報を鳴らしている

あの知性的で友好的だと思っていたゼファー


テンスである理由を俺たちは身をもって。今感じた

相応の力を有している化け物だ


『ヘヘへ!面白い展開じゃねぇか』


グスタフが笑い楽しそうだった


『やっぱりこうなるんですかー』


ナッツが泣きそうな顔で不満を言う


『良い体験ができるのです!』


ルルカはプラス思考である、確かにこんな体験は出来ないな


ゼファーの周りの空気が震えるのが見てわかった

歪んでいる、何かが周りで弾けている

何だ?


『時代の産声の子らよ!!!俺に示せ!!!お主等の持つ全てを!!!!!』


ゼファーが牙を剥き出しにし、俺たちに走り出す

ゼファー『あそぼー』

ナッツ『いやぁ!!』

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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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