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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
最終章 All flesh will see God’s salvation(すべての肉なる者は神の救いを見るだろう)
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37 超科学の都 ノストラ

『エグイのがくるぞー!』


バニアルドが叫ぶと上空の鎧は頭部から突き出している銃口から弾を乱射し始めた

誰もがその攻撃の前には避けるしかない、なんせ俺の銀閃眼に酷似し、弾速も速いのだ


『なんですかこれぇぇぇぇ!』


モリスが走り回るが彼は必死そうだが避け続けてほしい

しかし1人だけは回避をしようとせず腕を組んで欠伸をしている女性がいた、アルセリアだ

彼女の後方にマルスが移動するとオメガ・デュテラの連射する弾がアルセリアに当たる前に弾かれたのだ

自動迎撃システムという彼女の特殊スキル、飛び道具系統の攻撃は自動で弾き飛ばすのだがアルセリアに弾は当たる寸前で別の炸裂音が響き渡り、相殺されるが見えない何かが彼女を守っているのだろうか


『アルセリアちゃんに抱きつけー』


ミミリーは素早くアルセリアを盾のするようにして隠れると他の者達も彼女の近くに歩み寄る

すると全ての球はアルセリアのスキルによって全てが弾かれていくのだ、流石に便利と言わざるを得ない


『良いスキルだな』


コルヴェールはそう告げるとアルセリアは口元に笑みを浮かべ、頷いた

俺は銀彗星で上空のオメガ・トゥテラに一気に近付くと回避行動を取られる前に1体の胴体にハルバートを突き刺し、貫通させると小規模な爆発を起こして爆散していく


『ピピピ!!』


左右にいるオメガ・トゥテラがこちらに銃口を向けるがその奇妙は音はどうやってだしているのだろうか


『死ね』


ゾロアは遅れて到着するとオメガ・トゥテラよりに高く飛翔したが通過する寸前で甲高い金属音が鳴り響き、上空でゾロアが左手で指をパチンと鳴らせばオメガ・トゥテラが真っ二つに割れ、爆発したが凄いスピードで斬ったんだ、俺はなんとか見えたが結構本気で振ったなこいつ

残る敵は1体だが勝てないと見るや、両腕の鎖をしまうと大きな飛行音を響かせながら俺達に背を向けて遥か奥の森に飛んでいったのだ

ゾロアと共に地面に着地するがあれがあと何体襲い掛かってくるのか…


『超科学やべーなー』


『ちょっと銀閃眼使ってくるのやめてほしいものだな』


『こうしてみるとジャムルフィンの右目って卑怯ね』


バニアルド、カール、ルルカが口を開くが俺の銀閃眼は便利だと理解はしていたがいざそれが敵も使えるとなると撃たれる前に避けるしかないだろう

これを普通に避けれるのはクズリしかいない、あいつは撃ってからでも避ける化け物だ


『先輩、そのハルバート一本で目的地までお願いします』


『お前の武器も通じるんだぞナッツ、お前も頑張れ』


ナッツは凄い嫌そうな顔をしているがあの乱射が嫌なんだろうな

そうした彼の様子を伺っていたゾロアはしかめっ面を浮かべたまま、森の奥に歩き始めると口を開いた


『千剣、コスパ王のお前も頑張るしかないのだぞ』


『なんですかっコスパ王って!』


クズリは笑っているが意味がわかっているからこそだ

俺もわかるけどもこいつのハンドハーベンは1度使用すれば操る武器に強い衝撃を受けない限り永続的に使い続ける事が可能だ

1度使う技で何でもできるし消費も少ないからこそコスパ王と言われたんだ


『裏の二つ名完成だねナッツ君』


『そんなぁ』


マルスはクスクス笑いながらナッツの横を通過し、ゾロアの後に続くと他の者も歩き始める

ルルカは相変わらずグスタフにイチャつこうと彼のとなりでピッタリくっつくようにして歩くがグスタフはあまり気にしていない

それよりも周りの警戒でルルカまで十分に意識が向いてないようにも見える


『先輩、対職用超科学兵器なんですけど』


『とうした』


『地下シェルターに入れたとして、殆どがその類いしかでないでしょうね』


『となるとフラスカシルバーだけで作った武器かそれ以上で攻撃しないと駄目だ』


『ですよね、でも武器を直接ぶつける技系ならそれなりに効くと思います…メインは武器での攻撃ですから』


なるほどな、カールの断罪は駄目でグスタフの脳天幹竹割りならば大丈夫だという例えで考えてみると納得できる点がある

斬擊を飛ばすか、武器をぶつけるかだがそれは大きな違いがある


『ならば試すしかないな』


カールは溜め息を漏らしながら俺達の会話に入るとヘクターが急に進行方向である森の奥を気にし始める


『どうした?』


ゾロアが利くと彼は不思議そうな面持ちを見せながらも唸り声をだした後、話した


『おっかしぃなぁ~ってさ、奥の空がブレてるというかなんと言うか』


『ブレだと?』


ゾロアは進行方向の森上空を見る、俺も見てみるが言われて初めて気づける程の僅かな風景のブレが見える

あんなのは見たことがある、幻影だが誰もがそれはありえないと思い、口々に声を揃えて幻影という予想を否定した


『森の巨大な中心部が全部幻影なんざありえねぇだろ』


『流石にそんな芸当は超科学でも辛くない?』


グスタフとルルカはそう言い放つがその答えはもうすぐわかるはずだ

少し歩けば俺達が山脈から見下ろして可笑しいと思っていた森の地帯に辿り着くがまるで境界線と言わんばかりに小さな川が目の前を流れている


2メートル幅ほどの川だがその向こうの様子が可笑しい、目の前に見えるその森は俺達が見て来た森と違い、確かに違和感だらけだ

生命が感じないとか俺はわからないが風が吹いているのに木々が揺れさえしない事に全員が気づいている


『麻痺耐性のワッペンはちゃんと装備してるか?』


クズリは一度皆に口を開くが俺は懐に入れている、他の者も同じようにしているらしく、ちゃんと持っている事を確認するとヘクターは川沿いから目をこらして森を眺める


『ヘクター、何か気になる所はあるか』


俺は近寄りながら話すと彼は答える


『体に静電気がかなり溜まるねここ、なんでこんなビリビリするんだろう』


彼の体毛は電気を感じているらしく、触ろうとするとパチンと静電気が発生する、痛いな


『何故だ』


『わかんないけど、罠にしか見えないんだよね…川の先に行けば感電するとかありそうだしさ』


ヘクターがそこまで話すと痺れを切らしたバニアルドはゲンコツという特殊技を使用した

彼が拳を振ると闘気の塊が川の向こうに飛んでいくがそこで不思議な光景が目の前に広がる

森に飛んでいく闘気の塊が見えない何かに吸い込まれていき、森が波紋を広げるかのように揺れたのだ

ゾロアはそれを見てから足元を石を拾うと軽く放り投げると結果は同じ、先ほど同様に波紋が広がると同時に石は地面に落ちることなく、見えない壁の中に消えていく


『幻影ですね』


ナッツが口を開くとゾロアは深刻な顔を浮かべる


『馬鹿な…こんな巨大な幻影を、広大な森を見せる程のなどそんな魔石も力すらも俺は聞いた事が無いぞ』


『ゾロアさん、超科学の力ですかね』


『タツタカよ、もしそうならば敵は未知なる力過ぎるぞ…ヘクターの言葉で俺はトラップかと疑ったがこれならば通れる、しかしこの先はきっと別の光景が俺達の前に現れるが・・・』


ゾロアは刀を構えながらそう告げるがここで止まっていても帰れる手段など見つからない

誰もが余裕を見せることなく、周りに警戒を向けながら魔物である彼の言葉に耳を傾けている時、俺は口を開いた


『覚悟は出来ている、行こう…帰れないならば帰れる手段が中にあると考えても損は無い』


『帰れる保証がゼロに近くなる場所、それでも行くか?』


『お前にしては珍しく億劫だな』


『馬鹿め、お前等の為に確認したまでよ…人は直ぐに怯える』


ゾロアは振り返りながら告げるとそれに反応したグスタフ、クズリ、バニアルドやカールが口を開いた


『最初から何が起きても問題ねぇ、冒険っつったら都合よくいかねぇからな』


『魔物の癖にらしくねぇな魔物騎士、死線なんざいくらでも通ってんだよ』


『人生わかんねぇことだらけだぜー?、島に入る前にここに居る奴らはみんな覚悟してんだよ』


『いつでも行けるぞ』




『…蛮勇か勇敢か、それは行けば分かるか』


ゾロアは溜息を漏らし、口を開くと俺に顔を向けてくるが俺は小さく頷くだけだ


『ジャムルフィンさん…』


タツタカが心配そうな面持ちで声をかけてくるがこれはお前の為の冒険であり、俺達の本来の目的のための冒険でもある

ここで諦めたら何のために苦労したかわからないのだ


『しっかり働いてもらうぞタツタカ』


『勿論です、僕だって帰りたい…島からもですが本当の世界にだって』


『だよな、ここから先は俺達の想像以上な起きない事だら・・・』


最後まで話そうとすると俺の脳に誰かの言葉が届いた

それは職の言葉と言うべきなのか、イヤワという摩天狼の親の声で俺に囁いてきたのだ


《それでも行くというのか、ジャムルフィン》


語りかけた言葉に俺は違和感を感じていた、この職の最終地点に到達した時の彼の意思とは全く違うからだ

心変わりでもしたのだろうかと考えもしたが俺も都合よく考えたりはしない

ナッツやゾロアの言う情報をもとに色々考えると俺は自然と彼に送る言葉を口にしていた


『お前は誰だ?』








《生かされるモノ、警告ヲしてもダメでしたか…人はやはり昔とカワラナイということデスカ》


『答えろ、誰だ』


《君達が知る事はナイ、入れば訪れるのは死…将来に仕えぬ知識など役には立たない、それを告げる事すら出来ないのならば当然ノコト…ここでエラビナサイ、今ならワタシの温情でヘルトの坊やのテレポートシステムに対する妨害電波を解除し、君達に生きる道をアタエマショウ、しかしそれでもここから先に入るならば地下に入ることなく、お前達はシヌ》


『人は昔から色々な事をしてきた、沢山の失敗の中に意味のあるものだってあるんだ、それを知るために俺はこの先に入る』


《ザンネンデス、意味のないカミカゼ…新しき時代を作り上げても人は同じことをするという事でスカ》


『カミカゼ?』


俺は口を開いてもそこから答えは帰ってこなかった

気づくと誰もが俺に顔を向けているがどうやら独り言をしているのが聞こえていたらしい、独り言じゃない事を皆に説明するがここにいる者達のやるべきことは変わらない


『行きましょう、ジャムルフィンさん』


タツタカが強い目でそう訴えかけてくる

俺は彼の肩を叩くと川沿いの森に体を向け、軽く跳躍して誰よりも早く見えない壁の中に入っていった


『おっと・・・』


地面は大理石の様な硬い床だ、草じゃないがれっきとした歩く道である

それだけならばまだいい、顔を持ち上げた俺は今編んで見た事もない文明に言葉を失い、ハルバートを手から落としてしまう程だった


『なんだ・・・ここは!』


これが超科学の都市だというのか?遺跡か?

100m以上の四角い塔が奥まで多くそびえ立ち、連絡通路が頭上の建物を繋いでいる

多少劣化が見られる建物の亀裂からは桜が沢山咲いていて周りを綺麗に彩どり、花弁が雨の様に落ちてきている


『・・・映画で見たような未来都市』


気づけば全員が見えない壁を通ってきていた

タツタカが両膝をついて驚きつつもそんな言葉を発しているが彼以外言葉を口にする余裕など一切ない

微弱な風が漂う、桜の花弁が床をピンク色に染め、目の前の道には様々な過去の残骸が転がっていた


『超科学都市ノストラ、とでも言うしかあるまい』


コルヴェールが辺りを気にしながら口にするがそれもそうだな

まさか序盤でここまで凄い物をみるなんて思いもよらなかったよ、人の文明はここまで進化を遂げていたか?いや・・これは進化したいたのかもわからない

俺達の全ての憶測はきっと無に変えるだろう、何もかもが新鮮過ぎて整理できないのだ

これが、こんな凄い建造物を作る人間が滅んだというのか?


『みんな・・・』


俺は静寂の中、囁くように口を開くとそのまま話し続けた


『帰れたら、いっぱい飯でも食おう』


『帰る気だ、馬鹿を言うな』


アルセリアは余裕そうに答えると弓を構えたまま高い塔を繋ぐ連絡通路に警戒を向ける

俺も色々な物を見過ぎて気づかなかったが魔物の気配は笑えるくらい感じるのだ

その中の1体を彼女は気づき、狙いを定めているが彼女が狙う魔物に俺とナッツ、クズリも驚くしかなかった


『美味しい匂い美味しい匂い美味しい匂い美味しい匂い!』


悪食王クリオネール・オヴェール、ナッツとクズリを過去に苦しめた水の精霊の突然変異体だ、見た目はクリオネだが全長は5mと大きい

当然ナッツはトラウマであるため、体を震わせるとそれを見たクズリがやけに殺気立ち、片手剣を両手に構えた。

悪食王が遥か上の連絡通路からこちらを見下ろしていたそれは頭部を4つに裂けると鋭い牙を剥き出しにしながら急降下してくるとクズリは息子の天敵に向かって口を開いた


『くそ野郎!今度は負けねぇぞぉぉぉぉぉぉ!!!』


『なんだあの頭が裂けた化け物は!?』


『クリオネ見たいで可愛いのにバカァって頭開いたよ!?気持ち悪い』


カールとミミリーは声を上げながら戦闘態勢に入る

1番最初の敵からそうそうとこいつが現れるとは驚きだ、俺は皆に戦う事を告げた






ナッツ『作者さん、ガンプラ作りながらオンラインゲームして小説作るのきつすぎません?』


作者『ガンプラは塗装渇く迄の間に小説、オンゲーは・・・』


ナッツ『』

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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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