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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
第4章 【王女と届かぬ子守唄】
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12話 【昔の約束と今の気持ち】※番外編

ケイン『僕は寂しく宿屋にいました』

ナッツ『いいなぁ』

ケイン『え!?』

俺たちはアクアリーアに着き

風呂場でグスタフの愚痴にナッツと付き合い夜食を皆で食う

いつもの予定確認の会話など今日のギルドの出来事などをケインに教える


『グスタフさんもジャフィンさんも弱い者いじめはダメですっ』


『そういうつもりじゃぁ・・・ぬぅぅぅ』


グスタフは子供に弱い


そうして各自部屋に戻ったのだが

俺はベットに座りながら近くの窓から人の流れを見ていたのだが

ルッカが部屋でずっとモジモジしているのだ

どうしたのだろうか?


『ルッカ・・どうした、何かあったのか』


『そのさ、ありがとね』


そういってトコトコと隣に来て座る

足をパタパタさせて下を向いている


『すまんな、迷惑かけたな・・・壁壊したし』


俺は苦笑いしながらルッカの頭を撫でる

そうするとルッカが俺の首元に顔をうずめてくっついてくる


『・・悪い気分じゃないわね・・・うん』


珍獣だ、また現れた

俺もそう思わないと落ち着かないのだ

頭を軽くポンポン叩いて俺は口を開いた


『まぁ俺も怒る時はあるさ』


『そうね』



そう言って暫く沈黙した時だ

俺の頬にルッカは軽くキスをしてくれた

あ・・・まずい


俺は目を瞑る

俺は体中はなぜか沸騰してしまう

永年ルッカといて無念の我慢をした俺だが

そんなの関係ないとバリに頭が真っ白になる


まず・・・い・・・冷静に・

・なら・・・な・・いと


俺の・・・股間・・・が



シルバ・・・シルヴァ・・・


待て!1日に2回は冗談キツイ

そして目を開けると


俺は何故か無意識にルッカをベットに押し倒し

上から覆い被さっていたのだが

何が起きたか俺もわからないと言っておく


『・・・あの、ルッカ?』

『うん』


ルッカも顔が真っ赤で横を向いている

俺たちは浴衣だ、服が少しハダけてルッカの胸が・・・見えそう

意外とそれなりに胸はあるのは知っているが


俺はこのままいいのだろうか

ルッカは?嫌じゃないだろうか

俺はそのまま固まる、行動不能だ

そう思っていたらいきなりルッカが抱きしめてくるので理性が飛びそうになった


ルッカのお母さまお父様

僕はルッカをいただきます


そう思った瞬間

ドンっとドアが開いた、勢い良く開いた

そこにいたのは



グスタフだった、俺とルッカは抱き着いたままの状態で固まり

奴も今まで見たことないくらい目を見開いて固まり

こう言った



『・・・ノックは、大事だな・・・・うん・・・その、すまん』


本当に申し訳なさそうな顔をし、ゆっくりとドアを閉めるグスタフ

少し静寂になりそれが解ける


『・・・ふふふ』


『ハァー、まぁあいつもわざとじゃないしなぁ・・・』


『気にするわよ?グスタフは』


『逆に罪悪感だよ』


『あはは』


俺たちは抱き着いた状態でそんな会話をした

こいつといて何年だろうか、14年かなぁそんくらいだと思う

昔知り合いが少なかった俺はルッカといつも一緒だったな


『ねぇジャン?』


『なんだ?』


俺はそのままの状態で返事をした


『昔の子供の時の約束・・・覚えてる』


『20歳になったら結婚しようってやつか?』


『ふぁっ!?』


ルッカが驚く、忘れていないわけじゃないが


『どうした?槍で強くなって20歳になったら結婚しようって英雄ショーで言ったもんな』


『覚えてるんだ・・・あはは』


ルッカが笑う

俺もつられて軽く鼻で笑う


『子供の頃の約束よ、忘れてなくても本気じゃないかもって思ったりもしたけどね』


『俺は本気だそ』


『ふぅん・・・』


そう言うルッカに俺は顔を赤くして頑張って唇にキスをした

数秒だろうか、離れたらあいつ凄い真っ赤になってた


『安心した』


『とりあえず・・あれだ・・これで今は・・・そのうち我慢できなくてあれになるが』


『・・・はいはーい』


そう言って俺は冷静になり部屋の明かりを消して寝ることにした

いつも通りくっつきながら


『なぁルッカ』


『・・・・なぁに?』


数秒の間があっただろう俺は思う








『好きだ』

『私も好きよ』



俺の言葉にルッカは即答した

そして俺たちは普通に共に寝たのだ

グスタフ『明日どう顔を合せよう・・・・やべぇ』

ルルカ『?』

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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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