10話 【エレメンタルソード】
ジャフィン『グスタフ!どうどう!!!』
グスタフ『ぐぬぬぬぬぬ!』
『僕の名前はアニマっていうんだ、よろしくね』
不可解な笑顔でそのエレメンタルソードのリーダー格だろうアニマは俺たちに話しかけてくる
ナッツは無表情で会話を聞き
ルルカは眼中にないみたいに髪のセットを直し
グスタフは腕を組んで目を細めている
俺は、ただ普通に聞いている
『ギルマスのお墨付きらしいけどそんな実力あんのか?下位職だろ?』
後ろの1人が手を横に広げて不敵な笑いを浮かべて聞いてくる
俺は普通に答えた
『下位職でもランクCくらい倒せると思うんだが?』
『普通こんなランクCのクエスト2つも下位ができねぇって』
後ろのもう1人の男が口を挟んできた
『んー、と言ってもなぁ倒してるんだし仕方ないぞ?』
『どこで調達してるんだい?違法だよ?』
アニマが俺の言葉の後に口を開いてくるが
グスタフが徐々に沸点が上がっている気配がする
どうどうどう!!!熊!どうどう!!!
『違法?』
『そうさ、討伐してない魔物の部位は規則で駄目なんだよ、わかる?』
そっか!こいつら俺たちが討伐せずにどこかで調達してると思ってるのか
誤解を解こうと俺は頑張ろうと思った
『そんなとこ知らないし本当に討伐してきたんだよ』
『下位職にこんな短時間で無理なのさ』
周りのザワザワも大きくなる
そしたらタイミングが悪く
ルッカがギルドに入ってきた、お前・・・何故
『ちょっとー!来てみたら何問題起こそうとしてんのよー!?』
『ち・・ちげぇよ!』
ルッカがグスタフに突っかかる
違うんだルッカ!グスタフは頑張ってる!うん!
『おや?お知り合いかい』
アニマはルッカを見る
なんか体中舐めまわして見る感じ、少しイラッと来た
ルッカにもアニマは自己紹介をするが
『ジャン?何かあったの?』
『それがなぁ』
『こいつらが違法に部位報酬を調達してるんじゃないかってね』
ルッカと俺のやり取りの途中にアニマは口を開いてきたが
ルッカは変わったものを見るような顔つきでアニマに言った
『普通にこの人達は倒してますけど』
『そう思えないんだよなぁ』
ルッカも状況が把握したのか俺に目で合図してくる
いちゃもんつけられているとルッカも理解したらしい
だがエレメンタルソード連中は信じてくれないらしい
俺は面倒な奴だと思い退散しようとアニマに答えた
『本当だよ、勝手に調べても構わないさ』
『逃げるのかい?』
『はぁぁ?!』
あ、グスタフが限界だ
凄い悪魔の様な睨みでアニマたちに近付く
流石の3人もその凄みに少したじろぐ様だ、怖いしな顔
『グスタフッ!!!』
『・・・チッ!!!』
舌打ちをしてグスタフは後ろに下がる
アニマの後ろはニヤニヤしているが心地良いものでない
ナッツは今だ空気だ、いいぞ!流石だ!
ルルカはトイレに行った、凄い度胸だ!さすが化け物の親!
ルッカも相当イライラしている様だ、久しぶりに見た
俺が優柔不断な時によく見る、あ・・・俺のせいで見るのか・・・うぅ
『帰ろう』
俺はそう言い、みんなは出口を向く
そうすると俺は肩を掴まれる、アニマだ
少し機嫌が悪そうだ、それは口のも現れた
『先輩冒険者に無礼過ぎないか?新米職に色々教えてあげようとしてるんだが?』
『誰を慕うかは自分で決めますので、それでは』
『逃げるのは認めることだよ!?』
本当に面倒だ、俺は下を向いてため息が出た
逃げたら認めるって都合よすぎないか?
『ねぇジャン?帰りましょ』
『そうだな、丁度ルルカも来たしみんな行くぞ』
『はい!』
『・・おう』
俺たちはやっぱ帰ることにして歩き出し
俺は最後に振り向きアニマに言う
『本当に迷惑なんでやめてください、勝手に疑っても良いので・・・ではこれで』
『おいっ!!!』
アニマもなんか気に障ったのかいきなりどついてきた
みんな立ち止まる
ルルカはめんどくさそうな顔をしている
俺もだよルルカ
『お前何様だよ!』
『何が言いたいんです?』
俺は多分余計にキレさせる言葉を言ったのかもしれない
でも言いたいことは言っておさらばしようと思う
『俺たちは普通に討伐してますし勝手な親切も入りません、これで解決じゃないですか?勝手な妄想で突っかかられるとこっちが迷惑なんですよ』
『アニマ、こいつら冒険者の可愛がりを教えた方がいいんじゃねぇか』
後ろの1人が言う
可愛がり?あぁね、兵士でもあったよそんな変な風習
冒険者でもあるんだと思ったけど
『ここは俺たちのテリトリーなんだよ、変に目立ってんじゃねぇよ』
それかよ目的は、俺は溜息をつきながら呆れておでこに手を当てる
そして地雷を自ら投下していく
『素直にそういえばいいじゃないですか?回りくどくて時間の無駄ですよそれ』
そういうとグスタフがフフッ!と笑い
ルルカも笑う
『面倒くさいですの!最初の会話が意味ないの!』
ルルカがあおぐあおぐ、やめっ!
『もうみんなやめなさい!ほら!帰るわよジャン!』
『お・・・おう!!!』
そうしてルッカが俺の手を取り帰ろうと再度入口に向き直すと
今度はルッカの手をアニマが掴む
『君もなんのつもりだ!話の邪魔だよ!』
『回りくどい人に言われたくありません!』
ルッカもギロっとアニマを睨み言葉が続く
『素直に気に食わないならそういえばいいじゃないですか!ほんっと女々しい男ね!』
『女のくせに言わしとけばぁ!!!』
『キャっ!!!』
そしてアニマはルッカを思いっきり叩いて吹き飛ばした
その瞬間に俺の中の何かがキレた
静かに俺は囁いた
『シルバ・シルヴァ』
俺の体の全能力が爆発的に上昇する
そして俺はアニマに口を開いた
『死ね』
『はっ?』
次の瞬間には俺はアニマを全力の拳で腹をぶん殴り吹き飛ばし受付の奥まで吹っ飛ばしていた
グスタフ『俺に我慢しろと言っていてそれかぁ?』
ジャフィン『ぐぬぬぬぬぬぬぬ!!!』




