9話 【ランク上げと特訓と】
グスタフ『サンドバック!!!』
ナッツ『?』
グスタフ『どりゃぁ!』
ナッツ『えぇ!?僕ぅ!?!?』
『なるほどなぁ、つー事は?暫くはクエストしながら特訓か?』
グスタフが朝食を食いながら俺に問いかける
俺は頷きながらそれに答える
『あぁそうだな、強くならないと駄目だ、念のためアバドン付近のクエストも受注できるようにランクCは最低ならないとな』
俺は俺は手を横に広げてため息を吐く
現在の目標になったアバドンに入るには入念に準備が必要だ
まずアバドン付近のクエストはC冒険者になり一個上のBも受注が可能になるのだ
そう大事ではないかもだが
一番大事なのは中位職じゃないと進むこともできないという事らしいが
俺たちはまだ下位職である、強い魔物は沢山いるだろう
できれば中位職になれるようにしたい
『一か月の特訓です!』
ルルカが万歳しながら張り切る
俺たちはそれに同意した
朝食後俺たちは冒険者ギルドに行きクエストを2つ受注した
どちらもランクCだ
オーク5体の討伐
ビッグホーン3体の討伐
ビッグホーンとは大きい鹿みたいなやつだ
角がデカく筋肉質な鹿と言った方が良い
大きさは全長4メートルとオークより大きい
そして俺たちは森の中に入ったのだ
『鹿肉はうめぇだろうなぁぁおらぁぁぁぁ!』
『ブフォォっ!!!』
出会ったビッグホーンに唐突に何故か拳で殴るグスタフ
殴る理由は体術スキル上げらしい
ビグホの頬を敵の突進中に殴り仰け反らせる
『ルルカぁ!』
『はいです!』
バランスを崩した隙にルルカがファイアバレットを2発放ち
高速の炎の弾を全弾命中させる
そうするとビグホは足元がふらつき転倒する
ダメージはあるがこいつはタフらしい
味方の熊がニヤリと笑い高くジャンプする
そして空中で拳に闘気を込めて口を開く
『今日は鹿鍋だぁ!鬼無双!!!』
『ぐもぉぉぉ!!』
バゴーーン!と転倒していたビッグホーンの顔面を殴り
その勢いで多少地面が揺れた
『死んだのですか!』
『らしいぜ?次行くぞぉ!』
グスタフ&ルルカはビッグホーン組
俺とナッツはオーク組だ
こちらも順調に討伐できた
ケインとルッカは情報整理を頼んでいて宿屋でお留守番だ
昼過ぎにはクエストが完了し一旦ギルドに戻る
ギルドに入ると他の冒険者がソワソワしだす
『ねぇグスタフさんのせーですよこれ!?』
『知らねぇなー』
ナッツの言葉にグスタフは誤魔化そうとする
『グスタフも悪気ないんだし仕方ないよ』
『だよな!ジャフィン』
俺に肩をかけて同意を求めてくる熊
最近は自重しているらしいが
受付に着くと受付嬢がまず口を開く
『お疲れ様です!首以外は受け付けますね!』
『ぐっ・・むぅ・・』
お決まりの言葉の様だ
ちゃんと剥ぎ取った部位を並べてクエスト完了を言い渡された
俺たちは時間もあるのであと1つ受注しようとしたのだが
パチパチパチパチと誰かが奥で拍手をしてきた
右側にあるカウンターの方だ
俺たちはそちらを見ると1人の男、20代くらいの1人が拍手をしながら立ち上がり
こちらへ近づいてくる
そいつの後ろにも同じく近くで座っていた2人が後を追って近づいてきた
そいつらも20代だな
『何だぁ?あいつ』
グスタフが目を細めで凝視するが俺は口を挟む
『良い感じはしないな、グスタフ・・・すまんが暫く良いと言うまで我慢しろよ』
『・・・おう』
もの言いたげな顔で渋々返事をする熊
そして3人が近づいてきて、拍手をしていた男が口を開く
『お疲れ様!凄いねぇ、下位職なのにランクCも出来るんだ?普通Dで限界なんだけどねぇ』
ナッツが俺を見て目線で合図する
面倒な奴が来た、の合図だ
兵士時代よくやっていた、あいつによく使っていた
あいつだ!あいつ
なんだ!100人将の・・・まぁいい
『首狩りグスタフ君も最近有名じゃないか?』
『まぁな』
腕を組んでグスタフはムスッとしている、我慢だ
どうみても歓迎ムードじゃない
後ろの2人がニヤニヤしている、周りもソワソワしているようだった
『シルバーバレットか、良い名前じゃないか・・・僕たちはエレメントソード、ランクCの中位職のチームさ』
なんか最近聞いたことあるな?と思ったが今は考えるのをやめよう
そうして俺たちは疲れる体験をすることになった
グスタフ『あいつ・・食べていい?』
ルッカ『食べちゃ駄目!』




