7話 【意外と簡単だった】
グスタフ『目指せ魔物100人斬り』
ナッツ&ケイン『頑張ってください』
その頃ナラ村のとあるお家
『郵便ですー、レナウスさん手紙っすよー?』
『おーう!助かる、ほれ・・・お金だ』
レナウスは配達人にチップを渡す
『へへ、いつも毎度さんです』
そう行って配達の青年は笑顔で銀貨を握りしめて次の配達へ向かう
その手紙を持って、ジャムルフィンの父はリビングにある椅子に座り手紙を確認する
『・・・ジャフィンからか!』
『あら!あの子から?』
昼食を作っていたジャムルフィンの母であるマリスも調理をやめレナウスに近付く
そしてレナウスは手紙を開ける
『ほぉ・・・はっ!?ルルカちゃんあの霊軍のスカーレットさんの娘だったの!?!?!』
『あらぁ・・・』
父と母は苦笑いして手紙を読む
丁度スカーレットさんのとこで特訓中に書いた手紙だった
『・・・ふむ・・、え・・・あの羊が・・・うそ・・・・』
次の日のナラ村の中央広場の総合掲示板にて人だかりができた
『うわぁ・・・嘘だろ?』
『ありえねぇだろ』
『なんでジャフィンとグスタフ生きてたんだ・・・』
『あぁ運がよかった』
『なんまいだーなんまいだー』
その掲示板では旅に出たそれぞれの経過報告と
魔滝での羊の悪魔リヴィは十天の中の世界最強の存在だったと記されていた
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ナッツとグスタフそしてケインはクエスト組
ナッツの護衛でケインは嗅覚で敵を探し
グスタフが暴れる方針で来ます
俺とルッカとルルカで王女と犬の絵本の情報探しだ
『グスタフ、出稼ぎ頼むぞ、やり過ぎて良いからな』
『お?わかってきたなジャフィン?』
クククとグスタフが笑いながら俺の肩を叩く
俺は苦笑いしながら口を開いた
『夜食の時間には戻ってくれ』
『まかせろや!』
マッスルポーズをしてギルドへと3人は向かう
『さぁジャン、私たちも行こ』
『そうなのです!』
『ああわかったよ』
そうして俺たちは色々な所へ行き
情報を探した、その本自体は知っているという人はいた
知っているだけ
それも年配者が多い、はて・・・
『書店に行きますか!』
ルルカの言葉で俺たちは書店へと足を運ぶ
中に入ると広い空間に本棚がびっしり並んでいる
買った本を読めるようにテーブルとイスもあった
しかもコーヒーも飲めるらしい、凄い環境だ
『村出身の私たちから見れば私たちなんか民族生活みたいに感じるね』
ルッカは周りを見渡しながら目を丸くして俺に言う
『凄いよな、外にはこんなにも色々あるんだな』
そうしてカウンターの方に行き、作業員に俺は聞いてみることにした
『すいません、聞きたいことあるのですが』
『はいはい!何かお探しです?』
その作業員は40代くらいの中年男性のようだ
清潔感があり書店に似合わず筋肉質だった
その人に聞いてみることにした
『王女と犬の絵本の事ですが、誰が書いたかわかりますか?』
すると意外な答えが返ってくる
『おお!あんた物好きだねぇ、あれはトーマさんが書いた奴だよ』
『えぇ・・はや・・・』
ルッカが驚く、俺もだよルッカ
こんなに早く欲しい情報が手に入るなんて
いやまだ安心するのは早い!ここからだ
『その人に会えますか?』
その作業員は腕を組んで顎髭を触りながら笑顔で答えてくれた
『うちの店長だよ!その絵本の詳細は店長詳しいよ?きっと』
『ふぇ・・・・』
今度はルルカが驚いた
ルッカが無言でルルカの頭をなでなでしている、何故だ!
俺の運スキルがやっと働いたか?
そして作業員が続けて言う
『もうすぐお昼だし戻ってくるよ?待ってけばいいよ!』
『えぇ・・・はい・・』
俺たちは待つことにした
ルッカ&ルルカ『えぇ・・・』
ジャムルフィン『・・・見つかった・・・』