18話 【共に道を歩む者】
ルルカ『風雲ルルカ城!!!』
皆でルルカの部屋の前に来た
スカーレットさんは深呼吸をして声を出す
『ルルカ、開けて良いですか?』
・・・・・・・声はない
ザ・無言だ、だがカギは掛けているようだ
そしてスカーレットさんは『お邪魔します』というと
少し大きめのルルカのドアに手を当てて押した
メキメキっ!ドカッと音が鳴ってカギが壊れた
それを見てナッツが目を丸くしてビビる、俺もだよ
どんな力してんだこの人
中に入るとルルカは剣を向けてこちらを見ている
『ルルカ、あなたはどうしたいのですか?』
口を開くスカーレットさんにルルカが答える
『ついていく!』
『何故ですか?』
そのルルカの返答にスカーレットさんは質問をしたが
『行きたいの!』
彼女はため息をし、腰に手を当てて口を開く
『それだけの理由なら行かせることはできません』
『いくもん!』
親子の会話に俺たちは邪魔は出来なかった
スカーレットも困り顔をしている
ルッカは優しく声をかけた
『ルルカちゃん?ジャンが死にそうになったの見たでしょ?いつああなっても可笑しくない旅よ?気分で行ってもきっと後悔する』
そういうとルルカは瞳に涙を浮かべて無言になる
ナッツはアワアワと動揺しているが俺もそうだ
どうしよう
『どうしてそう思うように、いや・・・思うきっかけはなんですかルルカ』
ルルカはポロポロと泣きながら片言で答えた
『・・お父様が・・・お母さんみたいに強くなりたいならなればいいって、お父様が・・・自分がしたいと思う事を出来るような人になれって』
泣きながらルルカは続けて言う
『・・お母さんみたいに強くなりたくて、そうして・・小さい時に庭で木の枝で素振りしてたら、お父様が・・・手伝ってくれて』
ルルカの持った剣は震えている
スカーレットも目を細めて真剣に聞く
『お父さんが・・・お母さまが好きなら同じ道を歩んでもいいって・・・・死ぬ瞬間も、庭の約束を果たしてねって、そんなお母さまに・・・お父様は惹かれたんだよって・・・』
剣をおとしてルルカは言う
『私は同じ道を目指して駄目なの?・・・今は丁度いいチャンスなのよ・・・お父様に約束したのに、お母さまみたいになるって』
スカーレットはルルカに近付き
ニコッと笑い頭を撫でて答えた
『あの人は・・・変わった人でしたからね、それがルルカとあの人の触れ合いだったのね』
ルルカはボロボロ泣いている
俺たちは立ったまま固まっている
入っていい会話じゃなかった
ルルカのお父さんは数年前に病気で死んだ
ルルカにとってのお父さんとの触れ合い方は俺と似てた
俺は槍だった、それを俺は大事にしていた
ルルカもそのお父さんとの思い出を大事にしたいのだ
お父さんの言葉とお母さんの強さを憧れて大事にしたくて
それがルルカの道であった
親にあこがれる、親を見て育つ
普通の事だ
そんな尊敬する人になりたいと思うルルカは
誰よりも純粋だった、親を愛するからこそ
その道を選んだのだ
『頑張れってお父様に最後言われてずっと木の枝を振って木剣振って・・・剣も触れる様になった・・・』
『だから13歳の時に剣の扱いが異様に上手かったのね、だからか・・・ルルカの剣捌きはあの人と同じ・・・そうか、昔から内緒で一緒に練習していたからあの人の型に似ているのね』
スカーレットは口に手を当てて考える
そして答えた
『腐らせるのも親次第・・・ねぇ、選択次第でそうなるでしょうね・・・本気の様ね』
『本気だもん!!!』
親子の会話に俺たちは何故か姿勢を正して聞いている
あれだ、俺たちは空気だみたいな感じでだ
今は邪魔な存在だし(笑)、親子の会話は続いた
『条件があります』
『ほんと!?』
ルルカの声のトーンが上がりスカーレットも頷く
『彼らが良いと言えばいいでしょう、ですが半端な覚悟だよ本当に死ぬのですよ』
『それはもうこの目でみて覚悟決めたもん!』
皆はどこで?とならなかった
あの羊野郎だろうなと感じている
だがあれほど危険な事は絶対ないと思う
ルルカは剣を拾い剣をスカーレットに見せる
『お父様が昔使っていた剣!』
スカーレットはその剣を手に取り懐かしむ
『・・・私と、私に初めて声をかけた時に持っていた剣ですね・・・ぼろい装備だったわ、あの時のあの人は・・・懐かしいわ、ルルカが持っていたのね』
続けてスカーレットは言う、横から少し目尻が光っている様にも見えたが
気にしないことにした
『あなたは中位職の魔法剣士を目指しなさい、剣術と魔術はあと1づつあげるのです。そしてあの人が目指したルーンナイトになりなさい』
『!?・・・はい!』
そしてスカーレットさんはこちらをみて来て俺に質問をしてきた
『娘のルルカを頼めますか?』
俺は仲間を見るが皆嫌な顔はしていなかった
それよりグスタフがルルカの頭を撫でて口を開く
『おうルルカよかったなぁ!一緒に暴れるか!』
『暴れますの!!』
俺はその光景を見て笑ってしまった
そうするとルッカが俺の頭をポンポンと叩き言ってくる
『決まりだねー』
『そうですね先輩』
ナッツも同意の声を俺に送る
ルルカも嬉しがっていた
ケインもルルカとジャンプしてはしゃいでいた
スカーレットは小さく囁いた
『・・・あなた、娘が私たちを愛してくれたから・・・私たちに似たのですね』
彼女は首にかけているネックレスを指で握り
何かに祈っていた、その声は力という強さを感じさせず
女性としてのか弱さが残る声だった
次の日、俺たちは朝食をバクバクと食い9時に出発する手配済みの馬車の前にいた
ナッツも鎧が新しくなり綺麗な銀色のレザーアーマーになっていた
ニコニコしながら俺に自慢してきた、館の余りを譲ってもらったらしい
俺たちの中にはルルカもいる、資金も貰って準備は万全だった
スカーレットさんが最後に別れの言葉を言う
『娘のルルカを頼みます、何かあったら私が敵を殺しに行きます』
『それはないように心がけますね』
自分たちの力で頑張れるようにならんとな
『行きますですジャフィンさん!』
『先輩!いきますか!』
『おうジャフィン!楽しい旅行こうぜぇ?魔物ぶん殴りてぇ』
『ジャン行きましょ』
『行きましょージャフィンさん』
俺とルッカ・ナッツ・グスタフそしてルルカ&ケイン
いつものメンバーで俺たちの旅は始まる、何が起きるのか
誰もわからん!だけど
知りたいことが色々あるんだ
館の人の見送りで俺たちは馬車に乗り
ルーカストア小国に向かう
第3章 【共に道を歩む者】完
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『あなたは私に出会えて幸せでしたか?』
その女性は小さな部屋で囁く
『あなたは私を恨んでいませんか?』
その女性は小さな部屋で誰かに向けて答えを求める
『本当は・・・ずっと一緒にいたかった』
その思いは深く長く閉ざされていた、誰にも聞こえず
次回 第4章 王女と届かぬ子守唄
ルルカ『twitterって知ってる?』
グスタフ『おう』
ルルカ『やらないの?』
グスタフ『昔からいるぞ?』
ルルカ『ふぁぁ!』
グスタフ『デビまるで』
※小さい小説ですが読んでくださり感謝です
評価なども今後のやる気になるとても助かります
次回の4章はとっても長いのでそこはご勘弁ください
大事な6章の為です




