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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
第1章【始まりの槍】
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5話 【作戦会議その1】

ジャフィンは頑張るらしい

『なんでジャフィンさんが呪われてるのかが疑問で・・・あの・・うん・・』


ナッツとキャメルは俺を見つめるが俺は知らない


『やはり先輩・・・通い妻以外にも女がいてそっちを捨てて、そして呪いに・・・』

『だから女は1人しか知らんて!』


とりあえずケインから詳しく?聞いたところ俺から呪いの匂いがプンプンするらしく

出会いの際、それに怯えていたのも何割かあったらしい

そしてテンパっていたのもあり、間違って狼王の加護の契約をしてしまったと・・・


『間違ったのはいいとして、その契約はどのような時にするものなんでしょう』

キャメルがケインに話しかけるが俺もそれは気になるものだ、すごい大事な契約ならケインを故郷の返した時にその事がバレて一大事!とかたまらん


『ただの服従の証です・・・強者を認めた時の、はい・・・そんな感じの』

大事な契りに聞こえないがいいのだろうか、戦わずにして勝ち取った称号であるが、キャメルはさらに奥をつこうと話しかける


『色々な加護がありますが他の種族の加護と同様の試練を与えて戦って強者と認められるための加護でしょうか』


ケインはうんうんと頷くがなんかキャメルの顔色が蒼くなっていくが大丈夫か?まずくないか?

ナッツは素直に大人しく聞いているがそのまま聞いててほしい


『人生で1人しか与えれない加護だったのですが』


俺はなんか罪悪感を感じていく、あれ?これ・・・まずくない!?

そうしてキャメルは思い切って聞いてみた



『称号の名称もそうでしたがケイン君は・・・王族ですか?』

『・・・お父さんが狼人族のボスなんだぞっていつも聞いてたので・・・そうなのかなぁって』

『あー、なるほどぉ・・・はい・・・ではジャフィンさんのステータスの異変についてはケイン君はどう考えてますか?』


ケインは少し考えたのち喋ってくれた

どうやらこの狼王の加護には呪い耐性があり、俺には呪いが掛かっていた

その呪いが戦術スキルの発揮を封印していて上手く動けない状態だったらしい

体が重い、倦怠感は呪いの代償で必ず起きる現象らしい

この狼王の加護のおかげでレベルは【小】でも一部の戦術スキルが解放されて発揮できるようになっていると


『てことは先輩?加護を【大】にすれば本来の能力を発揮できるって事なんですかね?』

『珍しく良いこと言うな!話の通りならそうなるだろうが・・・呪いとは』


俺もなんで呪いにかかってるかはわかってはいない、原因さえわかれば加護任せじゃなく解除も可能だと思うのだ、今は加護のおかげで動けてはいるが、それでも調子が万全とはいっていいのかわからなかった、いきなりかわった身体パフォーマンスに俺が反応しきれていないのだ、まぁ鍛錬すれば慣れるだろうけど、今のままじゃ宝の持ち腐れ・・・だな


キャメルはそのまま話を進める


『ジャフィンさんは兵士の前は職スキルは何でしたか?』

『槍術師だな』

『もったいないですね・・・』

『何故だ?』

『下位職の槍術師は下位でも良い部類ですがそれでも下位です』

『ふむ』

『下位の能力しか発揮できないので槍術が6であっても本調子になれないのです、他の武器職でもそうらしいのですが、下位職が引き出せる能力にも限界があるのでそのために十分に恩恵を発揮できるように転職で中位職という職につかないと槍の技術は良くても体は間に合ってない状況になると思いまずがジャフインさんどうですか』


俺は素直に答えた

『確かに森で思ったのは強くはなっているが体が慣れない感じはするな、こうなんというか扱いに困っているというか』

『先輩!!転職しましょう!転職』


黙れナッツ!

まぁそれが一番だから何とも言えない、職スキルはまぁ兵士だし?恩恵を受けなければ中位職のままでも兵士は続けれるしやめてもいい、実際恩恵式は希望する人のみの参加だったのだ、無理やりじゃない

中位職をとるとなると恩恵式をうけた俺だが取りやめることはできるのだ、冬の季節にだ

年越し前に一度所属する軍にて集会がありそこで恩恵の返上式という式の参加をするかどうかの有無を説明もあった、去年だったが

希望者は集会の一週間後に集まって行っているらしいが殆どは退役理由ときいている

転職したいので恩恵返します!じゃ怒られるかな?重複で職スキルは無理だし任意で消さないといけない面倒な職スキルなので式はでないと駄目だろう


冬か・・・・あと?



4か月もあるのか・・・そのまえにケインを故郷に帰すくらいはできる、いや待てよ?これを気に引退も


『先輩・・嫌ですよっいなくなっちゃ!』

なんかグサッと刺さる、こいつは俺がいないとどうなるんだろうか、キャメルは頑張れそうだが

『ジャフィンさんどうするおつもりでしたか』


俺は意外とマイペースなとこはあるので思ったままを言おうとする


『兵士で何かしたいとかはないからやめてもいい、実際ケインを送り届けるならやめるしかないし送った後は地元で衛兵なり門兵なり色々出来そうだしな、ついでにナッツも一緒にやめて衛兵になるか?』


最後は冗談っぽくいったつもりだったのだがある意味正解だったかもしれない

『えっいいんですか!?それならそれでいいんですが』


ん?んんん!?

あれ?ナッツは兵士に未練はないのか?


『ナッツ?兵士やめるって・・・いいのか?』

キャメルが突っ込むが


『大丈夫です!剣術スキルも2になって衛兵の見習いにもなれますし鍛錬は先輩がしてくれる筈なので!親も大きなことだけは体験しとけといってたので兵士になっただけでもともと領地兵、もとい衛兵希望でした!』


あぁ都合よくいくなぁお前、兵士に固執しなくていいのねナッツも俺みたいに

俺は別に夢はない、夢とは大きい事だと思っている

俺が求めているのは希望だ、のんびりと実家になるべく近い場所で平和に暮らしたい



それだけだ


『・・・寂しいですが2人は頑固なところは似てますからね(笑)たまに顔見せてくれるなら許しますよジャフィンさん』


『許しが必要だったか(笑)なら顔見せるよちゃんと、俺の同期のザラスに付いとけばいいぞ?あいつは面倒見がいいし温厚だが怒るとくそこえーぞ?』


キャメルの顔が若干引き攣っているがまぁ怒ると本当に暴れるのだけが短所なのだ

暴れ加減はキャメルも知っているからそんな反応したんだろうが


『では先輩、やめるにしても恩恵の返還式じゃないと転職はできないので一度退役して再度冬ですかね?』


退役してすぐに兵士職を返還できるわけじゃないのでそこは仕方ない4か月我慢だがそれまで自由な時間が増える

ケインも送れるのだ、だが問題は山ほどだ

道中平和に行けるはずがない、盗賊など魔物など襲ってくるだろう遠回りだが町や他国を経由していくしかないが現在隣国とは戦争したばかりなので入れてもらえるかどうか、ダメなら遠回りで森を抜けるしかない

それがなければ早いのだが




なんかナッツがついてくる

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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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