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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
14章 ディロア大決戦 涙を流す勇者に黒騎士は決意し、少女は想う
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71話 千剣騎士

『本当かグスタフ?』


『いたぜ?だからカールは殺さずに気絶させただけにしていたが教団の本部の大爆発に逃げ切れてなかったと思う、悪ぃがよ…生きてるかどうかの線は薄い』


俺はやってしまった、後悔が押し寄せた

皆に情報として共有をしなかったからこのような事態になり俺は頭を悩ませてしまう。

グスタフに話しておけばこんなことにならなかったはずだし今さら生きているかもと無駄な期待をしてもそれは間違いだ


どんな奴かを聞いてみたら変な口調の魔族の将校だと聞いた、容姿なども聞くと俺は思い出した

タツタカと教会本部を襲撃した時にいた教団の仮面を被った奴がいたんだよ


『あいつか…くそ』


悔しさを口に出すが遅い

あの時彼が名乗りを挙げてくれていればと自分ではなく他人のやり方に小さな愚痴を心で溢す

リクセンから殺さずに生かしてほしいと言う願いを聞いていた事を皆に告げるとグスタフは背伸びをしながらも俺に話してきたんだ


『みんな体は一つ、持ち場で精一杯な時にそれは無理だったって結果ででたんだ…リクセンのおっさんに頼まれたのは優先したい気持ちはわかるが俺達はそこまで万能じゃねぇしお前は無駄な意識をしてほしくないから俺達に言わずに自分でなんとかしようとしたろ』


『…たしかにそうだが』


『何でも出来ると思うな、悔しいだろうが無理な依頼はある…あの状況じゃな』


言いたいことはわかる、だが頼みを聞くといってしまったんだしやらないとダメだと感じていた俺もいる

無理な依頼だったがリクセンにどう伝えようか悩んでしまうとグスタフは素直に話せば言いとアドバイスしてくれたが出来るだろうか

深い溜め息を漏らしていると脱衣場からタツタカが来たんだ、湯船に浸かる俺達の前で堂々と仁王立ちしている


どう反応していいかわからない俺の事態にタツタカは首を傾げて口を開いたんだ


『あれ?ジャフィンさんなんでそんな落ち込んでるんです?』


『…実はな』


タツタカは直ぐには湯船に入らず、先ずは体を洗いながら俺の話を聞いてくれたがこの話はタツタカと共にリクセンに頼まれた依頼

彼には軽く話すとゲロリンと書いている木で作られた浅いバケツの中のお湯を頭から被ると彼は満面の笑みを浮かべて俺に言い放った


『あの大爆発やばかったですよね、ギリギリでしたがリクセンさんの息子を助けてインダストリアルに届けましたよ』


『!?』


皆で驚いた、彼から全てをこの場で聞いた聞いたんたが教会本部の奥の方まで行った彼はエイミー救出後、彼女をガウガロに一度テレポートで移動させてからグスタフ達の様子を見るために敵を倒しながら探していたら広い闘技場のような場所についたといったんだ

そこには爆発する赤い魔石が中央にあり、グスタフ達が目的を達成した後だと気づいたらしいがその魔石の近くで彼が変な名乗りを上げて泣いているところを丁度見かけたので大爆発が起きる寸前でなんとかテレポートで救出することが出来たらしい


『めっちゃギリギリですよ!?助けようとしたら魔石が光って眩しかったんですから!』


俺はホッと胸を撫で下ろした、湯船に入るタツタカに感謝を告げるとその後の事も話してくれたんだ

オーズーから聞いた話だとグスタフ達が苦戦した道化のパブロフはルルカのジェミニ・ブラスターを受けても生きていたらしかったのだ

爆発を止めようとした重症のパブロフをオーズーがトドメを刺したと言う、それにはグスタフもビックリしていた

明らかに生き延びるような半端な威力じゃなかったからだ

それほどまでにルルカのジェミニ・ブラスターは凄い


『まぁオーズーの行動もなんで僕らを助けるような事をしたかは不明ですがリクセンさんとグスタフさんの話を聞く限りオーズーは自分のせいで父が島流しにあったと気付いてあんな行動しか出来なかったのでしょう』


タツタカがそう口にした、オーズーの行動は罪滅ぼしだ

深い事情は分からないけどもそう考えても問題ない行動をとっていたのだ、そして教会を爆破するために使用した赤い爆発性の魔石を彼は守った

結果的に人の為に助けた事になるがその後救助してからインダストリアルにテレポートで連れて行った時の話を聞いたんだけどもどうやら移動させて直ぐにディロア王国に戻ったらしいので深く聞いていない様である


『カールにも感謝しないとな』


俺は安堵に身を委ねてそう告げた、カールが加減をしてくれたからだ

一応彼にはリクセンの事情を教えていたしそれが吉とでたんだが本当に俺は保険をかけていてよかったよ

そうして俺達は一度銭湯を出て客室に戻ると各自自由行動になったのだがナッツと共に城の廊下を散歩していると本当にこの城は広いと感じさせる

床は赤い絨毯で奥まで伸びている廊下に壁には様々な芸術作品がズラリと並んでいてまるで美術館である

俺は田舎人みたいに辺りを見回しながら火照った体を覚まして進むと奥の方から不機嫌そうなリルラが歩いて来たのだ、どうやら私服だが露出するような服は案外着ないんだな

求めている訳じゃないぞ?


でも槍は離さないんだなやっぱり、冒険者らしさをなんだか感じるが俺も肌身離さずハルバートを持っている


『あら?ジャムルフィンじゃない』


まだ不機嫌そうな顔だが何故なのか聞くとやっぱ風呂場にアルセリアが来たらしく湯船から出る迄ずっと少ない胸を突かれたと言っているんだがそれで不機嫌なのか

女はわからんなぁ、たしかにあった方が良いけども

暇だし彼女を連れて城の訓練場に来てみたんだけども本当に小さい闘技場みたいな作りをしている

地面は固めた土だがある程度表面はザラザラとしており砂を敷き詰めているから踏ん張りがきくだろう

勿論客席という名の席が外側の2階に配置されている

客席でのんびり座りながらナッツを交えて彼女と話をしたんだけども彼女が天位職であるシャベリンマスターになったのは半年前だというのだ

それなりに日数は立っていると言う事か、だけども同じ時期にネロ大将軍も天位職になったらしいけどもそういえば彼の職の名前を俺は知らない

聞いたっけ?いや聞いてないな・・・・


リルラは席で背伸びをしながら闘技場の中心を見つめて口を開いた


『あいつには勝ち越しだからまだ私が国最強、いぇい』


暢気に俺達に向けてブイサインしているが当然の強さを持っているからな

俺はナッツと戦ってみたら?と言うと肝心のナッツが驚いた顔で頭を横に何度も振る

その様子を見てリルラも大笑いしているが流石に上位職と天位職じゃ無理か、一応ナッツの千剣は天位職に匹敵する能力だがそれでもリルラは俊敏さを活かした攻撃が得意なのでナッツには手痛い相手という事になる


『流石に無理ですよ先輩、買い被り過ぎです』


『すまんなナッツ』


『2人共仲がいいわねぇ』


リルラがそんな事を言うもんだから俺達の出会いの話をしたんだが彼女はそう言う話を聞くのは好きらしく、ニコニコしながら聞いてくれたんだ

まさしく俺とナッツは腐れ縁、というか俺が巻き込んだ感じに近いな

それはナッツもそう感じているのだが彼は後悔はしていない、そういえばいつも俺の近くにはナッツがいるな

それが当たり前になっているけどもそうなるような付き合いしか俺はしてこなかったのだろう

話し終えるとリルラは満足した様でナッツに顔を近づけておねだりしていたんだがどうやらステータスを見たいんだとか

千剣の能力とかかなり気になるとせがまれたナッツは自慢げに胸を張ってステータスを見せたんだがそこで俺達はある事に気付いたのである


・・・・・・・・・・・・・・・・・



ルッツ(ナッツ)・ニューベイター(男18歳)千剣兵【上位】


剣術【7】 剣の熟練度、恩恵により攻撃力と耐久力が大アップ

体術【7】 体術熟練度、恩恵により耐久力と素早さが大アップ

魔術【5】 魔術熟練度、恩恵により魔力量を中アップし・詠唱時間を中短縮

操剣【8】 千剣兵技練度、恩恵により技の威力と精密さが大アップ

魔力ボトル 自身の魔力量を小アップさせる


☆補助スキル


食い意地【大】 食事による体力の回復速度が大アップ

安眠  【大】 どんな状態でも寝ることが出来る

痛覚耐性【大】 痛覚を軽減する

恐怖耐性【大】 恐怖状態に非常になりずらい

忍耐  【大】 物理耐性が上がる

逃げ足 【中】 対象から離れる際の速度が中アップ

我慢  【中】 少し耐久力があがる

集中  【中】 術や技の構築時間を少し短縮する

体力  【中】 少し疲労しにくくなり自身の体力を中アップ

魔力感知【中】 体内の魔力の流れを感じとることが出来る

気配感知【中】 少し生物の気配を察知

運   【中】 たまに運がいい



☆称号スキル

ゴブリンキラー  ゴブリン族に対し攻撃力が上がる

千剣兵の加護 剣術の熟練度が上がりやすくなり特殊な技を覚えることが出来る

       攻撃力と耐久力が大アップしダメージ自動回復【小】

千剣の道   天位職となる資格を有した称号

生還者【大】 素早さが大アップ


☆技スキル(開示ステータスに表示されない部分)

居合・骨砕き・・流し斬り・トリックソード・十字斬り・唐竹割

神速一閃


☆千剣技(開示ステータスに表示されない部分)

ハントハーベン・メッサーシーセン

ヴュンデル・シルト・プファイル・ブーゼスクレイパー

ガンマレイ



・・・・・・・・・・・・・・


『やったーーー!いってきまーーーす!』


俺とリルラは闘技場から走って去るナッツの後ろ姿を見送った

なにやら理由はわからないがナッツの能力が上がっており、称号スキルに天位職になる資格があるような事が書いていたんだよな

明日に待てないのかあいつは、明日俺達はナラ村に一度戻るんだしそこから俺の村で天位職にしてから帰ればいいのに


嬉しそうな顔をしていたけどもかなり嬉しいんだろう、好きにさせるしかない


『無邪気ねナッツ君って』


小さくリルラが笑いながらそう告げたが確かにたまに子供っぽい一面を見せる

仕方なく彼女と話を少ししたんだが何故だか話の流れで俺達は手合わせすることにしたんだ、同じ槍の使い手として槍の技術だけでやり合ってみたいと互いの興味が口に出たからだが俺は嘘をついていない


闘技場の下に降りると俺とリルラは闘技場の倉庫から取り出してきた槍の様な木の棒を互いに構えて武器を構えながら時計回りに歩き出す

魔天狼の技は無し、使うのは今まで鍛錬した槍の技術のみだ

真剣な顔をしたいのだが不思議と笑みを浮かべてしまうがそれは彼女も同じ、互いに足音は出さずにグルグルと静かにゆっくりと歩くが音は無い、静かな時間である

俺は彼女がこの国で一番の槍使いだと思っている、しかも水準がかなり高い為にかなりの鍛錬をしていた事もわかる


センスだけじゃ到達できない場所に彼女はいる

どうやって到達したかは知らないがその答えは俺に必要ない、互いに実力をぶつけれればそれでいい



『本当にリーチ外なのに攻撃範囲にいる感覚になるわね』


『こっちも同じだ』


そう口にした瞬間、5mも間合いのあった距離を一瞬にして彼女が詰めながら木の棒を突き出してきた

やっぱり槍だけになると動きがかなりかわるな、速いぞこれ

見えないリーチを会得している彼女は強いとわかる瞬間を俺は目の前で見る事が出来た

リルラはきっとこの国の顔になれる、まだ俺達の様に若いんだし十分すぎる時間を持っている

俺としては他に現れるこの国の天位職達の先駆者として引っ張ってくれればこの国も意識がガラリとかわると思いながら俺はその突きを払ってカウンターを仕掛けた







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






『ふんふんふん!』


城の中にある教会施設に向かおうとしたら場所が分からなくて巡回している騎士に聞いてやっとたどり着きましたがここの教会は少し狭い感じですね、内部にあるのでステンドグラスは壁にインテリアとしてつけられている感じでしょう

奥の祭壇は大きいんですけどね、んでこの部屋の横にクラスチェンジ用に水晶部屋があると聞いて騎士2名と途中でばったりあったカールさんと共に水晶部屋に来たんですよ

この部屋は壁も床も真っ白、素っ気ないですがシンプルを求めたんですかねぇ?

中央の台の上に大きな青色の水晶がありますがあれですねぇ・・・ワクワクしますよ


ここもトゥルーゲン教の人が使っていたので神父さん的な人は今は募集中なので勝手に使っても罰は当たらないと思ってきたんですが騎士2名もその程度はザントマ国王も許してくれると言うので遠慮なく僕は水晶の前に立って深呼吸をしていたんですけどもそれを見たカールさんが声をかけてきたんですよね


『ナッツ君が天位職になる瞬間を見れるとはな』


『大袈裟ですよカールさん』


『何を言うか、俺を手こずらせただろ?』


『武人祭は奇跡ですよ』


互いに笑いながら話をしていますが本当にカールさんに善戦出来たのは奇跡に近いですね

剣術の腕前ならばカールさんを超える人っているんですかね?そういえばリースさんっていう人がいて武人祭では対戦相手に恵まれない上位職の人で剣の扱いがかなり凄かったのを思い出しましたが僕でもあのレベルにはまだまだでした

チャッピーさんも凄かったですがあの人が黒龍にやられたのは実際残念でした、実力はかなりの人だったのに


何故か騎士の2人もワクワクしながら見てくるんですが理由を聞くと千剣の完成が見られるのは生涯絶対見れない事なのでいつでも退役できそうだと面白く答えてくれましたが除隊しないでくださいね?国を守る大事な騎士ですからね?


カールさんは腕を組んで僕の後ろで見守ってくれているので僕はちゃちゃっと終わらせちゃいましょうか


『千剣の雨を闊歩しよう、堂々たる歩に刮目せし・・・全ての刃が敵を穿つその力。全ての栄光を宿しその心・・・愛を知って力とす』


帝国で聞いた唄を口にしたんですが辺りの様です、視界が真っ黒になりました

心の中は興奮したいのに自然と落ち着いているんですよ、んでいつもの真っ暗な視界の足元には奥まで続く白い・・・あれ?紫色の道が遠くの扉迄続いてますね!?前は白い道だったような・・・


(まぁいいか)


意識の中の為、僕の周りには操る30本の剣はありません

自分の身だけで遠くの扉に向かって歩きますか、それにしてもようやくですよ?僕だけ上位職だったし少し申し訳なさを感じではいましたがそれなりに戦えたこともあり千剣の職の凄さが僕もわかります

天位職になれば一体どのくらい剣を操れるのかが気になるんですけどもその答えはこの先にある

ふと上を見上げるとまるで星の様に何かがキラキラしていますがよく見ると星ではなく、光り輝く剣が無数にあったんです

その一つ一つは別の剣であり、結構高そうな感じがしますが1本欲しいですね?いや届きませんよ


【やはり辿り着いたか小僧】


懐かしい声ですね、聞いた事がありますよ

僕は歩きながら彼と話をすることにしました


『ここまで来ましたよ』


【我は嬉しいぞ、そしてあの魔天狼の隣に千剣騎士が立つと言う誉れ・・・甘美なり!よくぞ来た!そしてよくぞ千剣の名を轟かせた!人々の記憶から消える恐怖を貴様が栄光に変えたのだ、胸を張って英雄職の武として語られるが良い!】


『すいません職の主さん、英雄職の中の千剣ってどんな立ち位置なんです?』


『ヘルトは攻撃魔術、マーギアは補助魔術そして千剣は攻撃特化である!英雄の中の武を象徴した輝かしい職であるぞ?ケンプファーやホーリーナイトは英雄職といわれるのはちと釈然とせぬが剣と言えば千剣だ』


少し彼の価値観が入っている気がしますがそれでも十分な情報ですね!武の象徴かぁ

でもどう考えてもタツタカさんのヘルトは規格外過ぎるんですよねぇ、武の象徴だからと言ってなんでもできるってわけじゃないのは理解してますが我儘はこれ以上いえないな

そのまま僕は奥まで進むとようやく扉が近くなったんですがそこで職の声はとんでもない事を口にしたんですよ


【あのヘルトの小僧には感謝せねばなるまいが帰りたいならば1つ方法があるぞ】


『えっ!?!?!?!?!?』


凄い驚くに決まってるじゃないですか

だって殆ど不可能なんですよ?タツタカさんの時代は僕達が住む時代の遠い遥か昔に化学が栄えていた時代の人、いや待てよ?この職の人も超科学の人なんだし手がかりを知っていても可笑しくないですね

僕は立ち止まってしまい話を聞こうとすると職の声は歩き続けろというので仕方なく歩く事にしましたがもう扉は目の前なんですよね、開けていいのかな・・・・


【ジャムルフィンから聞いておるだろう?まぁお前の記憶を覗いているからあらかた魔天狼の職から聞いていると思うが確かに我も超科学の神の力を複写した存在だがあのヘルトの小僧が帰れる方法は超科学では1つだけある】


『教えてください』


【簡単よ、ヘルトであるからこそ技をコピーできる・・・ならば転生術を持った天位職であるヘカルトスという職をコピーせよ】


『それはどんな職ですか?』


【ヘルトの小僧の側近であるゾロアの劣化版のような職だな、だがしかし転生術を持っている・・・そして転生術とは本当に存在した時代に転生が可能だがその為には一度その時代に生きていなければならぬ、となれば後はわかるだろう?】


『タツタカさんは実際に元の世界に生きていた』


【ふははははは!その通りだ!そして転生術は死ねば強制的に発動する・・・だがあ奴は自害などつまらんことはしない筈だ、既にこの世界には家族と呼べる者や友人が隣におる】


確かに今のあの人は1人じゃない、千剣の職の人は最後にこう言ったんですよ

ガールフレンドを1人にして勝手に帰る様なプレステ男じゃないって、そのプレステの意味を聞いたんですがプレイして捨てるっていうなんだかエッチな言葉らしいですよ!!!!

きっと彼は天命を全うする筈だとこの職の声は豪語したんです、帰りたいがためにこの時代の者をないがしろに決してしない奴だと


【いいか?これは奴への褒美の情報だ、ジャムルフィンが今後向かう鬼火の島の地下は聞いたはず!そこにテレポートも使う我らが間違って作ったヘカルトスの魔物がおる、変異動体ゼペットという邪悪の固まりからデュプリケートを使えばいい!魔物相手には瀕死の状態じゃないと聞かぬからな!あやつは一斉に戦え!毒耐性だけつけていかぬといかに魔天狼といえども近付く事すら叶わぬ!】


変異動体ゼペットですか・・・ゾロアさんから聞いてますね僕

悪魔が可愛いと思えるんだって言ってましたが魔物ランクSがいると言う事ですよ

どうやら科学兵器パンドラーの他にもっと地下深くにそいつが眠っているらしく、そいつのせいでそこがめちゃくちゃになったんだとか

魔物を作るのに失敗したらしいですよ・・・何してるんだか・・・


『ありがとうございます』


【良い・・・では行くが良い、目覚めたらヘルトの小僧に礼を言っておけ・・・千剣騎士を蘇らせてくれてありがとうと宮本武蔵が言っていたとな、ちなみにヘルトの小僧の時代にはいない我だがクローンで蘇って千剣の複写にされた者である】


クローン?みや・・もとむさっしー?なんだかタツタカさんの名前に似てるイントネーションですが昔の名前はそういう感じなんですね

僕は微笑みながら大きな扉を開いた、するとその中から眩い光が差し込んで眩しさのあまりに目を閉じてしまったんです

落ち着いたかと思えば床もないしへんな真っ暗な空間に僕がたたずんでいるだけ、前にもこれ体験しましたよ

胸が躍りますが僕は何度も深呼吸をしているとワクワクタイムが来たんですよ。みんな絶対この瞬間すきですよね?


【おめでとう、貴様は千剣兵から千剣騎士へとなる・・・今のステータスを覚えとけ】


・・・・・・・・

ルッツ(ナッツ)・ニューベイター(男18歳)千剣兵【上位】


剣術【7】 剣の熟練度、恩恵により攻撃力と耐久力が大アップ

体術【7】 体術熟練度、恩恵により耐久力と素早さが大アップ

魔術【5】 魔術熟練度、恩恵により魔力量を中アップし・詠唱時間を中短縮

操剣【8】 千剣兵技練度、恩恵により技の威力と精密さが大アップ

魔力ボトル 自身の魔力量を小アップさせる


☆補助スキル


食い意地【大】 食事による体力の回復速度が大アップ

安眠  【大】 どんな状態でも寝ることが出来る

痛覚耐性【大】 痛覚を軽減する

恐怖耐性【大】 恐怖状態に非常になりずらい

忍耐  【大】 物理耐性が上がる

逃げ足 【中】 対象から離れる際の速度が中アップ

我慢  【中】 少し耐久力があがる

集中  【中】 術や技の構築時間を少し短縮する

体力  【中】 少し疲労しにくくなり自身の体力を中アップ

魔力感知【中】 体内の魔力の流れを感じとることが出来る

気配感知【中】 少し生物の気配を察知

運   【中】 たまに運がいい


☆称号スキル

ゴブリンキラー  ゴブリン族に対し攻撃力が上がる

千剣兵の加護 剣術の熟練度が上がりやすくなり特殊な技を覚えることが出来る

       攻撃力と耐久力が大アップしダメージ自動回復【小】


生還者【大】 素早さが大アップ


☆技スキル(開示ステータスに表示されない部分)

居合・骨砕き・・流し斬り・トリックソード・十字斬り・唐竹割

神速一閃


☆千剣技(開示ステータスに表示されない部分)

ハントハーベン・メッサーシーセン

ヴュンデル・シルト・プファイル・ブーゼスクレイパー

ガンマレイ


・・・・・・・・・


やばいです胸が爆発しそう、どのくらい変わるのかなと地団駄りしたくなりますが五月蠅いと言われそうなので我慢しますか


【戦術スキルに栄光の刃を追加】


どんなスキルなのか楽しみですが戦術スキルはそれだけの様です

少し期待していたよりもあれでしたがこれからが凄い事になったんですよ・・・


【補助スキルに千里眼と状態異常無効そして魔術盾追加】


レアスキル!いいのかな!いいんだよね!毒効かないし術に耐性持った!


【千剣技にコロナ・レーザーにエルプソン・エーレそしてラストテンペスタ追加】


新技3つ、これで僕の戦いの幅が広がります


【称号スキルの千剣兵の加護を千剣騎士の加護に変更し終了とする、見るが良い】


・・・・・・・・

ルッツ(ナッツ)・ニューベイター(男18歳)千剣騎士【剣術天位職】


剣術【7】 剣の熟練度、恩恵により攻撃力と耐久力が大アップ

体術【7】 体術熟練度、恩恵により耐久力と素早さが大アップ

魔術【5】 魔術熟練度、恩恵により魔力量を中アップし・詠唱時間を中短縮

操剣【8】 千剣兵技練度、恩恵により技の威力と精密さが大アップ

魔力ボトル 自身の魔力量を小アップさせる

栄光の刃  耐久力を無視してダメージを与える


☆補助スキル


千里眼     遥か遠くの景色を見ることが出来る

状態異常無効  状態異常攻撃を完全に無効にする(呪いは除く)

魔術盾     魔術攻撃のダメージ半減

食い意地【大】 食事による体力の回復速度が大アップ

安眠  【大】 どんな状態でも寝ることが出来る

痛覚耐性【大】 痛覚を軽減する

恐怖耐性【大】 恐怖状態に非常になりずらい

忍耐  【大】 物理耐性が上がる

逃げ足 【中】 対象から離れる際の速度が中アップ

我慢  【中】 少し耐久力があがる

集中  【中】 術や技の構築時間を少し短縮する

体力  【中】 少し疲労しにくくなり自身の体力を中アップ

魔力感知【中】 体内の魔力の流れを感じとることが出来る

気配感知【中】 少し生物の気配を察知

運   【中】 たまに運がいい


☆称号スキル

ゴブリンキラー  ゴブリン族に対し攻撃力が上がる

千剣騎士の加護 剣術の熟練度が上がりやすくなり特殊な技を覚えることが出来る

       攻撃力と耐久力が大アップし魔力とダメージの自動回復【大】

生還者【大】 素早さが大アップ


☆技スキル(開示ステータスに表示されない部分)

居合・骨砕き・・流し斬り・トリックソード・十字斬り・唐竹割

神速一閃


☆千剣技(開示ステータスに表示されない部分)

ハントハーベン、メッサーシーセン

ヴュンデル、シルト、プファイル、ブーゼスクレイパー

コロナ・レーザー、エルプソン・エーレ、ガンマレイ

ラストテンペスタ


・・・・・・・・・・


【さぁこの力で傷跡を残せ!そのためにはジャムルフィンやヘルトであるタツタカと共に幾多の難関に立ち向かうが良い!】


補助スキルからレベルが上がる事は無く、追加が殆どだがそれでもこの体に色々と感じるものがある

僕は感謝を心の中で告げると微かに職の声が笑った気がしたんです

そうして瞬きをすると一瞬で僕は現実の世界に戻って視界には水晶が目の前に現れた

ドア付近には僕を真剣に見つめる騎士が2人、そして振り返ると目を開いて驚いているカールさんがいたんですがなんで驚いているかを聞くとどうやら数秒で僕が起きたらしいのですがその数秒での間に浮遊していた30本の黒い剣が紫色に光っていたとカールさんは言うんです

多分天位職になるために力が流れているからこその光景だと思いますね


『体を感じて見ろ』


カールさんは真剣な顔で僕に言ったんです、言われるがまま自身の体を不器用に意識すると追加されたスキルや技の詳細が頭に入って来たんですよ

これ何かな?とか思っただけでその情報がニュルニュルっとね

それにしても殲滅力が尋常じゃない千剣技3つを覚えましたね、単独の敵ならばエルプソン・エーレを発動するだけでA程度は瞬殺できると確信しますが僕は何故今『A程度』と思ったんだろうか

前まではAも脅威であるという認識でしたけども今確かにA程度と頭で言っていた


(試さないとわからないですねぇ)


『ところでナッツ君、剣は何本迄扱えそうかな?』


カールさんが僕の肩を軽く叩きながら質問してきたので僕は元気よく答えました!


『100本!!!!』


その時のカールさんの顔は僕を人として見ていない様な・・・なんとも言えない表情でしたね

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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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