4話 【宿舎いってとりあえず整理しよう】
どうやら体が軽くなって何よりの主人公です、が・・・問題を抱えていたようです
今回ナッツは役にたちません
随分と面倒な事になりそうだと思い普通に捕虜扱いで隣国に渡すのはマズイかもしれないと判断し俺たち3人と1匹?は遠回りをしてサリナ平原からこちらの領地に少し移動したところにある森を抜けてこっそり3人の宿舎にいくことにした・・・のだが
やはり簡単にはいかない
『ナッツ!暴れろ!』
『うおぉぉぉぉぉぉ!』
『キャメルはケインを守れ!』
『はい』
ゴブリン4匹に出会いました♡
ナッツは剣を汚く振り回しながらゴブリン4体の群れに突っ込むとゴブリンは1体と3体で別れた
俺は早急に3体の方に走り1体を槍撃破ですぐに吹き飛ばし2体と対峙することにする
ナッツは残り1体と対峙している
といっても所詮はゴブリンなので力はそんな強くないし身長も大人でもケインくらいの小ささだ
『ふんっ!』
2体を素早い突きで倒して槍撃破で吹っ飛ばして戻ってきた残り1体を居合撃を飛ばし頭部に当てる
当たったゴブリンは頭が貫通し血を流して死んでいった
槍のリーチもあるしゴブリンの小ささもあり本当に楽な敵だが油断していると囲まれてまずいなんて起きるから無理はしないが大勢だとそれなりに危険だ
横を見るとナッツが残りのゴブリン1体に馬乗りになり拳でボコボコにしている
おい・・ナッツ・・・剣は・・・・
『キャメル・・・ナッツの剣は?』
『暴れながら突っ込んだ時にすっぽ抜けてましたよあいつ』
『はぁー』
どうやら飛ばしてしまってどうしようと思い拳で語り合うことにしたらしい
倒した後もゴブリンやディノスライムというドラゴンの様な頭部を緑色の半透明な体内に入れている液体系のモンスターもいたが難なく倒して進んでいく
1回ゴブリン倒してると奥からハイゴブリンという人間サイズの力が強いムキムキマンが出たが俺が普通に倒した、タイマンならお前は目じゃない
というかなんだ?体がおかしいと気づいた
気付いたのはもうすぐ森を抜ける頃にふと思ったのだ
体 が 重 く な い
おかしい・・・いやこれが普通なのかどうなんだ理由はわからない
『先輩そういえばなんか動きすんごい良くなってません?一緒の学園いた時の卒業前くらい・・・いやそれより良い動きしてますが』
『ん・・・確かに重くなくなっているんだが理由はちとなわからん』
きっかけ・・・きっかけ・・・ん?・・・青い・・白い・・・んんんん???!
『ジャフィンさん、一度自分のスキル見てみた方がいいと思いますが、何かと先ほどの光の影響もどうなってるかさだかじゃないので』
キャメルはケインを撫でながら言ってきた、ケインはだいぶ落ち着いたらしく蜜柑を2つ目突入していたがごはん前にはお腹いっぱいになってほしくないので2個で終わりにしようと思う
『んだな、見てみるか』
そういって俺は識別スキルでステータスを見てみた
ジャムルフィン・フォースター(ノートン遊撃隊兵士)
☆戦術スキル
槍兵 【3】(定められた隊の主の恩恵を受ける事で永続的に発動するスキル、所属内の部隊長かつ将軍の加護により、身体能力が小アップする、※このスキルの優先発動によって個人スキルは発動を一部封印される)
槍術【6】→槍の熟練度、恩恵により素早さが中アップ)
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☆補助スキル
逃げ足【中】(対象から離れる際の速度が中アップ)
観察 【大】(視力が大アップする)
運 【中】(たまに運がいい)
努力の極み【中】(熟練度補正により上昇率が中アップ)
☆称号スキル
狼王の加護【小】全ての身体能力が小アップ・呪い耐性がある程度上がる
生還者 【小】素早さが小アップする
まて落ち着け俺!この世界にレベルの懸念はない、自らの肉体を鍛えてそれに伴い恩恵などで数をかけて身体能力を上げて強くなるんだよな!いやそういう話で落ち着くんじゃない
うん・・・だから体は死ぬほど鍛えたから戦術スキルや他のホジョスキルで水増しして強く・・・うん
称号スキルが一番上がる倍率が高いと図書館でも書いていた気がするが・・・
狼王の加護っ!?おぉんっ?生還者は100歩譲ってまだいい!
よく戦争で場数踏んで生き残ってると取れる人がいると聞いてたし3日目で丁度取れたんだろう!
ピクピクしていた遊撃隊長ももっていたからな!
狼王の加護・・・ん・・・呪い耐性は少しつく?なんか俺の槍術スキルが復活を告げている・・・
恩恵式の前はたしか・・・いや俺自分のステータスそーいやそんな見てないから覚えてないが
6か!!!
何故今になって表示されたか理解ができないがまぁ帰ってから色々情報交換というなの生き残り会だ!
『先輩・・・どうしました?食い意地スキルつきました?』
『お前つくまで出てくる魔物全部倒せよ』
『いやぁっ!!!!!』
必死でナッツは嫌がっていた
そして同時に皆に俺のステータス開示を許可し見せる
『『槍術6!!!???』』
『うわぁ・・すごぃ・・・』
横でケインはボソっと言ってるがなんであろう
『えーナッツ?田舎育ちの俺には数値に疎い、ドンくらいなんだ槍術6て?』
『あぁ先輩あの凄い田舎で有名な村出身でしたよね?穴掘って生活するって本当ですか!?』
『殺すぞ』
『いやあっ!!!』
『すいませんナッツにジャフィンさん、説明しますね』
戦術スキルのランク
1 →微アップ(見習い)
2~3→小アップ(半人前)
4~6→中アップ(一人前)
7~9→大アップ(達人)
10 →特大 (英雄)
まず戦術ランクだが最高が10までであり
高くなればなるほど上がりにくくなるらしいまぁ普通に上がってはいるが上げるまでが辛くヤバいらしい
1は微アップとか2~3は小アップ、なら2も3も上昇率同じなの?な話になるが
2より3の方が小アップの上昇率が高くなっているらしい、俺はその中でも4から6の槍術【6】
なんでこのように上がったのかはわからないが今は18歳
確か4歳のころにはもう槍を持たせて鍛錬させたって父さんがいってたな
『センパイ多分ずっと基本ばっか馬鹿みたいにやってたので上がったんじゃないすかね?しかも努力の極みスキルありますしそれ説明だと理解しにくいかもですが成長速度早めるスキルですよ』
『褒めてるのか貶してるかわからんがなんか基本ばっかやってたら父さんが飽きても頑張れ、無駄だと思うくらいやれば超優秀な補助スキル覚えれるっていってたが・・』
『ジャフィンさん・・それが努力の極みなんですね、基本ばっかやれば覚えるのか・・・ほう・・』
なにやらキャメルはニヤニヤしているが話しかけるのはやめて置く
『あ・・・あの・・・』
ケインが俺たちに話しかけてきたがどうやらだいたいのことは、いや簡潔には説明できるらしい
詳しく話すとなると親じゃないとわからないって言っていた、それも混みで宿舎で話すことにした
話しながら歩いていると宿舎に付いた
戦場の片づけ?体調不良を理由にして撤退したから大丈夫!
俺のステータスだが一部封印になんか弱まってるのは何故なのか、理由がわかれば槍術みたいに復活を遂げるのだろうか、他のこの2つの封印スキルが気になる
ひとまず皆は着替えて風呂に入る、ケインはやっぱりモフモフ坊やだった!多少だけどね!
さすが狼人族!服を脱がそうとしたら逃げるので追いかけまわしたら逃げ足が速い
ナッツが裸で追いかけで転び大の字になりナッツの子ナッツがあらわになったが俺は無視してケインを即捕まえた
体が軽くなってから異様に反応できるようになった気がする
風呂を終えて私服に着替え、ケインも俺の服を着せるがブカブカだが仕方がない
今日は残ってる食材で料理をしよとし会議の結果
カレーになった、生き残った会なのにカレー・・・
だがケインの眼は宝石のように輝いていたのでいいか
キャメルも満足そうにうなずく、まぁ殆どやったのキャメルだし
ナッツはジャガイモ切る時に上手く切れずにケインに心配されて
『ナッツさん・・・不器用なの?』と言われてナッツは泣いていた
自己紹介は森を抜ける最中に済ませていたのだ
『では第5回生き残った会の乾杯をさせていただきますキャメルです!今回も無事生き残り謎の少年を保護するという異例の事態でありますが!そんな少年ケイン君と親睦を深め『かんぱーーーーい!』』
ながくなりそうなので勝手に俺が乾杯をする
ナッツとケインはそれはもうモリモリと飯を食っていた、相当お腹減っていたんだろうな
だがナッツは食い意地【大】持ち
食事による体力の回復速度が大アップという戦場での長期戦では自分のパフォーマンスを落としにくい素晴らしいスキルを持っている、それもあってか生き残っているのかもしれない
『ケイン君?野菜食べるかい?牛の肉のサラダだよ』
『食べるっ!』
キャメルがサラダを進める、余程お腹すいてたのだろうとても幸せそうに食べている
ナッツは流石の食い意地っぷりで盛ったサラダを自分のところに囲う、取られないためか
誰も食べないから安心しろナッツ
美味しいなど戦場で危なかったーなど和気あいあい話してご飯も食べ終わり蜜柑ジュースを皆で飲みながら整理することにした、ケインはお行儀よくごちそうさまでしたと大きな声で言ったのを見て良い子だなと思う俺である
『進行のキャロルです!まずですが順番通りに行きましょう。ケイン君の戦場まで来てしまったいきさつですね』
『えっとなんか複雑な状況に・・んとしてしまいすいません、とりあえずなのでずが』
簡潔に言うと森で遊んでいるときに何者かに襲われてどこかに連行されたらしい
気付いたら目隠しされていて取って貰ったら牢屋の中でつるっぱげの頭にコウモリのタトゥーの男に戦場奴隷としての技スキルである眷属化(大半の指示を出すことができ対象が抵抗すると激痛が襲い最悪死ぬ)を使われ無理やり戦場の水増しにされたらしい
戦場に参加するという命令だけであったため終わると鎖骨あたりについていた刻印は消えたらしい
多分子供だと思い生き残れないと悟ったのか、単純な命令しか出さずに刻印を入れたのだろう
まぁ隣国は奴隷は禁止されているからもしかしたらどこかの貴族が隠れてそんなことして増やしていたのかもねとかキャメルは言っていた、貴族は金に執着する点で色々染まりやすいらしい最終的な到達点が金なのだ
『いやぁ助かった・・うん・・死ぬかと思いました・・』
『なぁケインはどやってあの乱戦生き残れたの?俺と先輩がいたとこでしょ?ほとんど先輩が倒してるはずだけど』
『おいナッツまるで俺が無双してたみたいに言ってるが24人しか倒してないぞ?』
『いえ・・ジャフィンさん十分凄いです・・・なんであだ名が新兵なのか意味も・・・はい』
ナッツが突っ込む
『新兵のジャフィンってあだ名は一向にスキルが上がらないままの時に上等兵連中が飲み会で先輩の事馬鹿にしてからなんだよな、ずっと新米気取りか?みたいに言ってて何で先輩あいつらボコボコにしなかったんすか?』
『飲みの場だからしょうがないだろ?それに初心は大事だ!むかつくがまぁ新米の時の気持ちを忘れずにいいかな的な』
『はぁー』
ナッツがため息をつく
気持ちはわからんこともないが実際新米で入る後輩と同じステータスなのだ、それよか越されてることがもある
『今までの鍛錬の成果があって補えた感じですね戦争では、森での戦闘見るとそう思えます』
キャメルは頭に手を当てそう言う
『んでだけども俺のステータスの事はお前らには言っていたはずだからいいとしてなんでこうなったのか知りたい』
そうなのだ、森では十分動けていた、まるで羽に近い感じで動ける気がしていた
『先輩槍術6もあったなんて・・・あと1ランク上がれば達人ですよ?この国でも少ない筈ですが、まぁ先輩の近くにいれば死なないって確定ですね!』
こいつは死にたくないらしい、キャメルが推測的に考えた
『封印されていてもスキルの成長はしていたと思ってもいいかもしれませんね、ただ発揮できないようになっていて見えなかった的な感じに思えますが、じゃないと槍術6なんてレベル到達大変ですよ?努力の極みがあるのでそれこみでもあるのですが』
『キャメルはあれか、最初の俺の槍術スキルが低い段階を予想して考えた結果の推測という事だな?』
『そうです、低い状態からその封印状態に陥り見えない状態で封印され、されどスキルの成長だけはしていて今回それが一部解放されたと思うと自然かと、まさか青年時代に槍術5か6ありましたとかならジャフィンさん槍の神様なれますよ』
それは俺には無理だと思う、母さんが相手のステータスを覗くスキル持ちらしく見た時に
『あら、才能があるのね!頑張って名人様になってねジャフィン』といっていたのを覚えている
それも一応キャメルに伝えるとキャメルはうんうんとニコニコしながらうなずく
『ジャフィンさん、やっぱ俺の推測が近くないでしょうか?何らかの影響により持っていた戦術スキルが隠れてしまい封印されて発揮できずに成長していた・・・と』
『とりあえず先輩は凄かったった事か?』
ナッツ!ナッツ!
多分、いやそれが一番濃厚だと俺たち3人はそう理論づけた、だがケインの一言で俺はもっと意味が分からなくなっていた
『あの・・ジャフィンさん・・』
『ん?どうしたケイン?お腹すいたか?』
『もう大丈夫ですっ・・・ただ・・・なんでジャフィンさんだけ呪いにかかってるんですか?』
3人『『『はっっっっ???????』』』
主人公は呪いにかかっていました