4話 【ちょっと違うと思います】
ケイン『ルッカお姉ちゃんとラブラブなの?』
ルッカ『何を言ってるの!?』
俺たちは、うん
俺とグスタフは馬鹿みたいに暴れて勝負が終わった後に気づいたのだが
野次馬がごった返していたのだ、全然気づかなかった
それくらい真剣に戦ったと言うこの事にしよう
当然そこには隣の広場ということもあって、俺はそこで気が付いた
ルッカとルッカ父さんのゼルさんとお母さんのマリーさんがいた
何故かルッカの顔が真っ赤だった、俺はその理由は知らないが・・・
心当たりは沢山あるかもしれない
『・・・グスタフ、逃げれるか?』
『馬鹿言うな・・・立つこともできんわ!』
『・・・諦めるか』
そうして俺たちはルッカの診療所、そう家に行く
ちなみに言い忘れていたがルッカの家は薬剤師の家であり
軽い治療は出来るのだ、グスタフは店のベットで治療してもらい
俺はルッカの部屋にいる
俺はルッカの肩を借りて部屋に行くが何故か無言
ザ・無言だ・・・・気まずいぞ!
そしてまた上半身を脱いでこの前の様に治療である
ルッカの部屋、俺は行き慣れた場所だがあらためて見渡すと女の子の部屋だ
今日は黄色い髪をまとめて頭の後ろで丸めている、球根みたいになってる
部屋だとこの髪型だ
また何の薬草かわからない物を塗りたくられている
そうしていると耳まで真っ赤なルッカから口を開いた
『・・・・あんだけ大声で叫んでれば、聞こえるからね・・・馬鹿じゃないの』
下を向いてルッカが言う、はて・・・多分あれだろう
ルッカは俺のだとかそんな事をモロモロ俺は口走っていたのだ
『うぐ、すまん・・・ちょい熱くなって』
ルッカが俺の肩をつねりだす
『熱くなるのこっち!わかる?親にも聞こえてんのよ・・・もー・・・』
ブンブンと頭を振っているルッカを見ると何故か可愛いと思えた
とりあえずつねるのは痛いぞ!
『・・・まぁ、あれだ・・・本当の事・・・だ、うん』
ハァーーーーっとルッカがため息を出す
いつまで赤いんだお前は、俺まで赤くなっている
さっきからずっとだが
『ねぇジャン?グスタフを仲良くなった?』
急にルッカが話を変える、それが一番いいだろう
俺はそれに乗ることにする
『仲良くなれるようになるだろうな・・・あいつの色んな一面みれたから』
『・・・ふぅーん』
何やら嬉しそうな顔をしていた、とりあえず治療は終わった
ルッカは治療が終わると薬草が付いた手を布で拭いた、消毒水が染み込んだやつだろう
俺はまだ立てるので普通に立ち上がるがまだ痛い
そりゃグスタフの馬鹿力を喰らってるからな、凄いよ本当
俺はふと何故かはわからないがルッカの手を握ってしまう
ルッカはあたふたしているが落ち着くてニヘッと笑ってくれた
その顔だ俺は気に入っている
まぁ手なんてそんな握ったことないもんな、ある意味初めてといってもいいかもしれない
子供の時はいつも握っていたが、歳を重ねていくにつれ
それもしなくなった、突然俺は握りたくなっただけだ
ルッカに言う
『・・・また再度言いたいことがある』
ルッカは深呼吸しながら握った手を両手で握ってくれる
『なぁに?』
俺はこいつといれて本当に良かったと思う
色々と俺はちゃんと見える景色をだいじにしないといけないだろうこれから
『俺と来てくれないか?グスタフも誘う予定だしナッツは当たり前に来る、だけど俺はお前に来てほしい』
『別にそんな大事に話さなくてもいいでしょ?行くのにさ』
『だけど俺の家の会議で、聞いただろ?予定の3ケ月とは全然違う話になるんだぞ』
フフっと笑い、その優しい目で俺を見てすぐに口を開く
『お父さんもお母さんも反対はしなかったよ、弟はまだ帰ってきてないけどまぁあいつは無視』
『可哀そうだなおいおい(笑)ミゲルにはちゃんと言っとけよ』
2つ下の弟ミゲル、彼は学校生活の為、ほとんど寮に住んでいる
まだ俺が帰ってきてから会っていない、どこの学園かは忘れたな
ルッカはニコニコ笑うと握っている手を揺らしが言った
『危なくても守ってくれるんでしょー?』
『そりゃな、まだ外の世界はわからん事だらけだけど』
俺は即答する、そうするとルッカ父さんのゼルさんとお母さんのマリーさんが入ってきて
俺たちは素早く手を放す、少し悲しい
ゼルさんが口を開く
『ハッハッハ!ジャフィン君も男だねぇ?うちの娘をかけて本気のぶつかり合いとは』
『もうあなた?やめなさいよ・・・』
ゼルさんとマリーさんが笑いながら話しかけてきた
『すいませんゼルさん・・・ルッカをかけてとかじゃなく・・・』
言い切る前にマリーさんが口を開いた
『いいのよジャフィン君恥ずかしがらなくても、流石村一番と2番の戦いねぇ・・・化け物決戦みたい!』
マリーさんがキャッキャとはしゃぎながらジャンプする
ゼルさんは腕を組んでウンウンと相づちを打つ
違うんだ・・・・
ルッカは何故か俺の後ろに隠れる、なんでだよ!
ゼルさんは途中優しい顔つきになり俺に言った
『娘を頼むよ?色々ルッカから聞いたけどね、うちの娘が近くにいると頑張れるんだろう?男だもんな』
俺はどう答えたらいいかわからず頷いてしまう
マリーさんがそれに目をいたずらチックに細めて追い打ちをかけてきた
『ルッカの事、どう思ってるの?』
ルッカは俺の背中に隠れて背中を両手で握っているがその手が強くなる
痛い!いだだだだああ!我慢した
その攻撃の恨みをはらす為に俺はルッカに追い打ちをかけた
『はい、好きです』
俺は言い切ったのだがスッキリしていた
俺の心が軽くなった気がした
俺の背中でルッカがゴンゴンと頭突きをしてくる、やめぃ
そうしていると今度はグスタフがドアの隅から顔をだす
おいお前それ怖いぞ?ホラーだからな?
あいつは目を細めて俺に言ってきた
『入っても・・・いいのか?』
『入ればいいでしょー!』
ルッカが半ばいい加減に返事をするとヨロヨロとグスタフが入ってきた
お前回復速くね?相当ボコボコにした気がするんだけど?
『お前動けるようになるの早くね?あんだけ俺ら死ぬくらいやっただろ』
『いつまでも休んでられると思うか?』
『お前熊だもんな!規格外だよ』
『てめぇが言うなよ』
グスタフはフッと笑っていた、あいつもスッキリしたような顔だった
俺はこのタイミングで奴にお願いをした
『なぁグスタフ』
『どうした?また戦いたくなったか?』
『はえぇぇぇから!?なっ!?』
グスタフは腕を組みながら笑った
なんか素の状態ってこうなんだなって思う
『・・・グスタフ、お前をもっと知りたい・・・だから俺の旅に来てくれないか?お前が必要だし俺もお前も同じ目的の筈だ、頼む・・・俺たちが求めている物が外にはあるんだ』
グスタフは笑うのをやめて俺の目をジーッと見る
暫くするといつものケッと言っておれの肩を小突いて口を開く
その肩さっきつねられて痛いとこなんですけど!?
『面白ぇことになりそうだな!俺は下位なんかじゃ終わらねぇ、本当の力を手に入れる・・・仕方ないからついて行ってやるよ、だがお前らいちゃいちゃし過ぎると近くの川に突き落とすからな?』
俺とゼルさんマリーさんは沢山笑う、ルッカも背中で笑っている気がした
俺はこの瞬間はとても恵まれていたんだと実感した
やっと、気付いた
俺たちはしばらく会話してルッカやゼルさんマリーさんとお別れして家に帰りナッツに事情を説明して寝ることにした
グスタフは俺より早めに帰ったけど多分2日くらい療養するだろう
ただゼルさんが帰り際
『うちの娘を張り倒す度胸くらいはもうあるのかい?』と言い
俺は何故か『スキがあれば』と言ってしまった
ルッカはゼルさんの脇腹を殴り地面に落としていた
いいコントだ
そして朝起きて、村の中央広場の掲示板を見るとそこにはとあるニュースが書いていた
【夜の広場の大決闘!!!村一番の人気者薬剤師ルッカちゃんをかけ、村最強の双璧のジャフィンとグスタフが本気のぶつかり合い!そしてルッカちゃんを手に入れたのは長年の幼馴染であるジャフィンであった!】
俺はそれを見て固まった
隣でグスタフが包帯グルグル巻き状態であいつも固まった
グスタフ『てめぇのせいだ!』
ジャフィン『はっ!?お前が仕掛けて来たんだろうがぁぁぁぁ!』
グスタフ『ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』
ジャフィン『おらぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
ルッカ『やめぃ!』




