24話 【家族会議+α】
村長『ワシ何でいるの?』
母さん『途中で見つけたから』
ジャフィン『母さぁぁぁぁぁん!』
俺の実家には俺の家族の他には
キャメル・グスタフ・ルッカ・村長・衛兵長レイ・ルルカ&ケイン
以上のメンツが集まった、キャメルは俺と出会って早々何故か謝ってきた
恐怖心が勝ってしまい、駆け付けることができずに村人の安否確認と避難誘導の手筈をやっていたのだ
だが普通それが大正解なのだ、あんな羊の化け物に向かっていくなんて正気の沙汰じゃないのだ
キャメルはちゃんと頭で考え行動したのだろう、逃げろと言われて化け物に突っ込んだ俺らは
頭より体が優先してしまうお馬鹿集団だしな
全員椅子に座って意外にも静かにしていた
俺はあいつに声をかける
『グスタフ・・・ちゃんと回復したのか?』
おれがそう言うとしかめっ面をしながら奴はため息をして口を開いた
『あぁ治ったよ、本調子かと言われりゃぁ多分まだだがな』
それを聞いて安心した、よくぞ生きていてくれた、こいつも奇跡に近いだろう
尋常じゃない体のタフさは村一番かもしれない、そうとうリヴィにボコボコに肉弾戦されたらしいからな
『じゃあ今回の魔滝の最後の出来事について色々情報を提示しよう』
俺は仮死状態で見たあの光景などを細かく皆に話した
相づちすらうたず、真剣な目で話している俺を見て話を静かに聞いていた
そこで俺は皆から聞いたのだ、俺が不思議な言葉を口にしていることを
そうだ、俺が死にそうなときに聞いていたあのおかしな声だが
皆からは俺が口を開き、喋っていたというんだ
俺は母さんの声、皆は俺の声
そして家にいる時の母さんの子守唄を聞いた時の事、ケインはうろ覚えらしくとぎれとぎれな情報だったが助かる
『・・・ジャフィン、お前は何かをするためにこうなってしまったと考えるべきなのか?ありえない話だが』
父さんが下を向きながら俺に聞いてきた
『多分復活?したことでその銀の狼の事に足をだせと言われた感じかな・・・リヴィには救えと言われたよ』
『あのくそったれが・・・』
グスタフが小さく叫ぶ、相当恨んでいるようだが仕方ない
『ジャフィンさん、その職が職でなく・・・ただの道とは表現の違いと捉えて良いかもしれませんね』
キャメルが俺を真剣な目で見て、いつもの推測を口にする
『お前のが一番近いかもな、職スキルと違うが銀の意思という道にある銀槍だろう』
俺は続けて言う
『なんか勘だがさ、まだあると思う・・・リヴィは摩天狼と言っていたが多分、いや確実に最終地点だ・・・・その最終地点までにまだ他の道という職スキルはあると思う』
『ならさジャン、答えを見つけるって言ったけど・・・記述が少ないと言っていたんでしょ?羊は』
ルッカがリヴィを羊と言っているのが少し笑えた
あんな普通の羊がいてたまるかよ
ケインが手を挙げて皆がケインに注目した
『僕の一族が、知っている筈です・・・父さんなら、何か言葉を受け継いでると思うんです・・・だから加護は選ばれし者に与える様な感じに言っていてそれは何千年も無かったと言っていますのでもしかしたら・・・』
皆は考える・・・
『・・・とりあえずてめぇはこの小僧の国へ行かないと何も始まらねぇってことだな』
グスタフが言ってることはその通りだ、そこにきっと何かがある・・・きっと
そう話していると家に誰か入ってきた、誰だと思ったら
私服のポトロト教聖だった
『・・・・5000年の想いを届ける道か』
ポトロト教聖は静かに言い放つ、俺はこの人が何か知っていると思っている
教会で断片的な言葉を俺に言っていたのだ
『知っていることを教えてください・・・』
俺は率直に言うとポトロト教聖は笑顔で言う
『マリスも平和そうでなによりじゃが・・・挨拶より先かもな』
そういうと母さんは小さくお辞儀をした、あおしてポトロト教聖は言う
『私もおとぎ話な情報しか知らんが、マリスの子守唄・・・あれは想いを誰かに伝える為の歌らしい、懐かしいなぁマリスが子供が出来てからうちで一度歌っているのを聞いて驚いたよ、何故マリスがその歌を知っている?と、まぁ子供で多忙になり音沙汰無くなったが』
俺の母さんが苦笑いする、ポトロト教聖がまた笑顔になる
『じゃがな、その子守唄の住人になると何かを背負わなければいけないという事を聞いたことがある、その摩天狼・・・憶測じゃが・・・そのリヴィという羊が言っていた人物が大いに関係しているじゃろう、それはガウガロの歴史に埋もれているじゃろうな、5000年の想い唄と共に』
『・・・・ありがとうポトロトさん、多分俺がしようとしてる旅は・・・2か月そこらじゃ終わらない旅だろうな、どのくらい・・・か・・・』
俺は考えるが考えてもきっと答えは出ないだろう、そう思う
ただ予想外な旅になるだろう、だが知りたいと俺は思うのだ
関係してしまったのだ、助かったのだ
この力は一体何なのだろうかと頭を埋め尽くす
『・・・先輩?王女と犬って話知りませんか?』
ナッツの一言で全員が興味を示す
父さんはあっ!としてる様な顔をしていた
『なんだそれは?』
俺はナッツに聞いてみる
『内容は王女の帰りを待つ犬の話ですが・・・とある国で拾った犬と仲良くなり、犬と共に暮らしていたのですが王女の関係者・・・まぁ他の王族や貴族等はその犬を嫌い王女と離ればなれにしてしまう話です、だけど捨てられた犬は王女に会うために会いに行き、会えずそれでも諦めずに王女を待つ話です、最後は犬が足を怪我してしまい歩けず、王女と初めて会った場所でずっと信じて待ち・・・そのまま死ぬという話です』
俺は何かこれに答えがあると踏んで質問してみた
『ナッツ、それはどこの国の話かわかるか』
ナッツは深く考えていた、静かにながく
皆も動かずただナッツの言葉を待つ
『それがどこの国か詳細が本に書いていないんです、しかも今の話が殆ど全部で子共に聞かせるような内容なので詳しく書いてなくて・・・』
『・・・ルーカストア小国だろう』
父さんが口を開いた、唐突にだ
父さんは立ち上がり後ろにある窓の外を見つめながら話した
『昔、ルーカストア小国はガウガロ国と戦っていたらしい・・・かなり昔だ、昔の話なんてどう現在に語られるかわからない色々あるんだ、だが一つ近いのを聞いたことがある・・・冒険者時代にな』
そして父さんは窓の外を見るのをやめ、俺たちの方を見る
『王女が暗躍していた説もあったのだ』
『父さんそれはどこで聞いたんだ?』
『ルーカストア小国だ』
俺は考える、確かに昔の話はそれぞれ都合よく解釈するか変に話を盛るもんだ
それでも父さんの情報は捨てることはできない
『・・・ルーカストア小国に少し寄ってからガウガロに行こう』
俺はそういうと父さんもその方が無難だと言った、ガウガロ言った後だとまたガウガロ行きますな展開があると思うと往復だけでも時間がかかる
満足できる情報を入手してからガウガロに入るべきだ
『・・・答えは道を歩けば見つかるじゃろうな、これ以上の会議はせっかくの一歩を揺るがしかねんからやめた方がいいじゃろう』
そういいポトロト教聖は
俺たちが座っているテーブルの中心にあるお菓子を食べた
『・・うん!昔より美味じゃぞマリス、良い奥さんいなったんじゃな』
『ありがとうございます教聖様』
2人は和み始めた、ひとまずこれで終わった方がいい
終わらない・・そうここからは予想だらけだ
たしかに重要だがいき過ぎた憶測は邪魔になるだけだろう
俺たちは一度会議を終えることにした
そして村長さんは先に帰る、聞いていただけだがまぁいいか
キャメルは宿舎に帰る支度をするらしい、助かったよキャメル
ルッカには夜大事な話があるといい、一度ルッカは帰ることにした
ルルカ&ケインはニコニコしながらご飯の準備を手伝おうとしている
父さんはまだ椅子に座り考える
そして1人だけ違う行動をとった
そいつは立ち上がり、俺の肩を叩き俺に言ってきた
『少ししたら付き合え、・・槍持ってな』
『グフタフ・・・・』
『そろそろいいんじゃねぇか?まだ半端なわけじゃないだろう』
俺は立ち上がりまっすぐグスタフを見て口を開く
『いいぞ、もう戦いたくないって思わせるくらいボコボコにするが』
その会話を聞いていた父さんは小さく笑みを浮かべた
グスタフも怖い笑みを浮かべた
『・・・はっ!やってみろ、食った飯吐かせてやるよ』
そう言ってグスタフは家の出口へ向かう
そしてドアを開けて出ようとしたとき振り返る
『2時間後だ・・・ルッカの家の近くのあの場所だ』
俺は黙って頷く、そうだよな・・・わかっていたよ
俺の変わったこの思いを
俺は間違っていたとあいつにぶつける為
お前とはちゃんとまっすぐぶつからないと
お前は来てはくれないだろう
お前を旅に誘えないんだ、グスタフ
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次回からは本編的な冒険になっていきます
その前に色々ありますが
第2章 【ナラ村防衛戦】 完
第3章 【共に道を歩む者】を始めます




