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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
第1章【始まりの槍】
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3話 【私とナッツとピクピクと】 

ナッツの名前をナッツ・ランドルに変更します、識別スキルは手足の様な体の一部の扱いのスキルなので識別スキルで自分のステータス表記をみても表記されません、前回のナッツのステ表記は見せてくれたって意味で載せています、自分から他人のステータスを見るには、とある戦術スキルが必要です


今の流れ→体重い→ステータス変じゃね→ナッツの肛門ヤバイ→我慢できずに主人公は原因調べるか検討中→ナッツで戦場跡地話し合う→ピクピク発見

俺たちは戦場の仏たちの埋葬や死んだ敵兵を集めたりと色々していた

亡くなったこちら側の兵士はその場で火葬し粉末になった遺骨を袋に詰めて遺族に返す用意や敵の遺体は集めたら馬の荷台で敵国に送れるようにしていた、あっちも人の国なので国の為に戦って亡くなった兵の弔いくらいはしたいだろう遺体も一緒に送る、その準備だ

たまにまだ生きている敵兵士もいたが殺さずに捕虜扱いにして馬を引く係にさせるのだ、こちらの兵士を使って遺体を送るのも怖いものがあるからだ、やけっぱちで遺体を届けた兵士が殺されるなんて最悪なパターンを避けるためだが終わってしまえば敵もそんなアクションは起こしにくい、いや起こしたくはない筈

だが戦いが続いているなら生きている兵士も例外にてやむなしで殺す時もある、仕方ないのだ


そうして遺体を運んでいるとナッツと一緒に見たことある顔の後輩が走ってくる

『ジャフィンさんお疲れ様です』

『おお、キャメルか!お前も生きてたのか、よかった』


こいつはキャメルというナッツの同期である、いつも一緒だが今回は反対側の側面の遊撃部隊だったらしくそっちの方はそんな激しいぶつかり合いにならずに死傷者は少なかったとのこと、俺のとこの遊撃隊がノートン将軍の通る隙間作りだった為こっちが乱戦になりキャメルの方はにらみ合いがメインだったのだ


こいつのステータスももいっちょ見てみるか、ちなみに識別スキルとは13歳を超えると自動で取得するスキルだ、ステータスには表記されない


『キャメル、お前今ステータスどんなになってる?』

『見ますか?今表示しますね!』



キャメル・ハロルド(男17)

☆戦術スキル

剣兵 【3】定められた隊の主の恩恵を受ける事で永続的に発動するスキル、所属内の部隊長か将軍の加護により、身体能力が小アップする

剣術【3】剣術熟練度、恩恵により攻撃力・耐久力が小アップ

☆補助スキル

魔力感知【小】 体内の魔力の流れをある程度感じとることが出来る

逃げ足 【中】(対象から離れる際の速度が中アップ)

状態異常耐性【小】(全ての状態異常をある程度軽減する)


俺は申し分ないステータスだと思った、彼の夢は中位職の魔法剣士らしく俺のいるノートン将軍所属の遊撃隊にいる、今回は一緒じゃなかったけど

1年で剣兵も剣術も1ずつ上がってて頑張ってるんだなぁと思う、普通は2年くらいかかるもんだがまぁ兵士になって訓練する時間もとれるから気兼ねなく鍛錬できる成果がでたのだろう


この世界には職スキルがある、俺たちは兵士だから職が兵士だけど

兵士になる前は下位職の槍術師だった、例を挙げてみよう

俺が槍術師ならば次があるか?


あるのだ


クラスチェンジという転職で可能なのだが簡単ではない


下位職の【槍術師】(一部身体能力上昇の恩恵と技スキルを取得しやすくなる)

から

中位職の【名槍士】(一部身体能力上昇と技スキルの所得がしやすく、技スキルの練度が上げやすい)

にするには戦術スキルでの

槍術4以上

体術4以上

補助スキル【観察眼・大】取得済み


こんな感じになる

この槍術師は槍の下位職でも良い職なのだ、まぁ槍の職スキルは少ないことで有名であるが槍の下位職は2つしかない、あと一つはこれだ

下位職【槍使い】一部身体能力上昇の恩恵はあるがそれだけ


だけ・・・・だけ・・・

槍は基本的に技に生きる職だ、俺が覚えてる槍撃破とかの熟練度とかあげやすいし技も覚えやすくなる

基本、技とは派生で覚えるものだ

俺は居合撃という槍撃破の斬属性の技も一応は覚えてるが(兵士になってやっと覚えた)双方は基本的に槍術2くらいでなんとなく閃きで覚える、覚えるというか感覚が体に染み込んできて使えるようになる

技スキルも上位はある、何が一番強いかは俺にも分らんは父は連槍という1回の突きで(高速で1回に見せている)2発攻撃するという技スキルから双龍という技スキルを覚えたらしい

一回だけ見たが高速で2回突いたら龍の頭みたいなものが2つ飛んで行って家の壁をぶち破り、破った個所から母さんが現れボコボコにされる父を見たがあれは凄かった


槍撃破も覚えているとさらに覚えやすくなるらしい(※設定的にはあのゲーム、サ〇シリーズ)


キャメルは魔法剣士となるとそのうち兵士職はやめないといけなくなる

中位職【魔法剣士】恩恵により攻撃力と耐久力そして魔力量が上がり魔術下位の技スキルが解放される(中位魔術で打ち止めで上位魔術は使えない)

転職条件

剣術5以上

補助スキル

魔力感知【中】


中位職だとレベル4が普通だが剣術5となると中位でもトップクラスのもんだろうなと勝手に思っている、キャメルの父が確か昔そっち系の職スキル持ちで教わって魔力感知覚えてるんだっけか



まぁ説明もあれだしなんだ、ナッツが凄い顔しながらこっちに走ってきたから話はまた今度だ


『先輩!ちょっとさわりにくい遺体があって・・・来てくれませんか』

『は?ピクピク系なのか?』

『なんというか・・・・あの・・・近づくとピクピクと』


良くわからないのでキャメルもつれてナッツがいう場所まで行ってみるとそこはまだ掃除の手が入ってない戦場跡地であった

生き残りはいないように見えるのだがいったいナッツは何を言って・・・あ!




あれか?なんか小さい塊がモゾモゾしているぞ

『・・・キャロル、棒で突いてこい』

『ちょ、ジャフィンさんあんな布で丸まった塊・・・嫌ですよ』

3人で近づいているとその通り、布の中で何かが動いている・・否

遠くからだとモゾモゾだが近くで見るとピクピクだ、でもさっきまで生きてたのかな

ナッツの声がデカいのでこいつが喋るたんびに布お化けは多彩なアクセントをつけてビクつく


これは・・・うん

『あ・・・ジャフィンさん』

俺は布を取ってみた





そうするとまだ10歳くらい?わからんが少年ぽい子供が布の中でブルブルと震えていた


『・・・ぁ・・・や・・・う・・・・や・・・・』

俺と顔を合わせた瞬間に超高速なジバリングを展開してみせてくれた、素晴らしい

ナッツは口を開けて目を丸くして

キャメルは両手を頬につけて目を丸くしている

俺はため息を吐いている


『・・・子供も徴兵すんのか、しない国だと思っていたが』

手違いだと信じたいが確率は薄い、農民すら徴兵するくらいだ

『先輩、これ・・・どうしますか?』

『ジャフィンさん、この子毛深くないすか?』


ん?とよく見ると人族じゃなさそうだ、とりあえず交渉をおこなってみる、まだ手付かずの戦場跡地だ

一個前の戦場跡地は1時間じゃ掃除終わらないだろうし


『・・・えーと、戦争終わったけど?帰れるよ?』

『あ・・・うぁ・・・や・・・だ・・・しに・・しにたくない・・ひっ』


滝も顔負けのようにボロボロと泣き出したが声は出さないらしい、利口だぞっ

ナッツが頑張って話す

『殺さないから大丈夫ですよ、家に帰れますから』

『・・ぅ・・帰れる・・ですか?』


まだ泣いている、泣いた子供の相手は戦場より大変だろう、まぁ俺は子供は好きだがこれは人族なのか?

『家に帰してやるから安心しろ殺しはしない、君の名前は何て言うんだ?』


ピクピク少年は最初の絶望的な顔から少しマシな少し絶望な顔まで気持ち良くなった

まぁ糞を漏らした絶望から小便をもらした絶望くらいの落差かな


同じか?


少し落ち着いて話してくれる

『・・・ケイン・・ザシュール・・・・メルヘルム・・・』


ケイン・ザシュール・メルヘルム?名前ながい!貴族かな?

キャメルが少年の肩を揉みながら安心させようとする

『もう帰っていいんだよ?生き残ったんだ』

『うん・・死んで・・ない・・助かった・・う・・あ・・あああ』


そうするとまた少年は泣き出してしまった

ナッツは白目でキャメルを見る、キャメルはしょうがないだろという感じでため息をつくまぁしょうーがないわ子供だもん

『じゃぁケイン、帰ろうか、お家に帰してやるからな、だから泣き止んでくれ』


『本当・・ですかっ!』


『ああ本当だ誓ってやろう、お前を家に帰してやる』

そうして俺はケインの手を両手で握った

『あ・・・い・・ひっぐ・・誓います』


何か誓うんだよ何が

『しゃんぱ・・・先輩・・・体が・・・体ぁ!!』

『ナッツ?どうしたナっ・・・どわっ!!!??』


気付いたらなんか青白い光に包まれていた、咄嗟の反応で危険かと思ったが何故か不思議にも落ち着いてしまっていた

何故かケインも同じ色で光っている、なんでや

しばらくすると光は失われ元通りな状況になる


『・・・ぁ・・すいません・・やってしまった・・・・』


『『何が!?』』

ナッツとキャメルがハモる

ナッツがパンパンと俺の体中を触ってくる、持ち物検査かよ

股間は触るなよおれの名槍があるんだそこだけはその威力で叩くなよ本当だおうっふ!!!!!

キャロルはアゴに手をあてて何かを考えているがまぁどうしていいんだか


『ケイン、帰る準備するからついてきな、ごはんもあるから』

『それは・・ダメ・・・』

何故か断られた、キャメルがハッとしてまたカインの肩を叩きながら会話する


『君もしかして狼人族の子じゃないか!?さっきの青白い光は確か・・・狼人族特有の魔力みたいだったし』


ん?本当にそうならなんでそんな子がここにいるのかわからない、だって狼人族は国があるのだ

今回戦いになったルーカストア小国の反対側の山脈地帯に領地を持つ【ガウガロ小国】

獣人族の国である、狼以外もいるのだが

とりあえず商談を進めてみようか

『君はどこから来たのかな?』



『ガウガロの森で遊んでたらなんか視界真っ暗になって、気付いたら牢屋で・・・気づいたら戦場で・・・』


こんな汚い今北産業でなにがわかるというのだ、誰かが戦争奴隷にでもしたのだろう

俺はポケットから蜜柑を1個だして食わせてあげる、すごい勢いでケインは食っている

落ち着いたら詳しく聞くことにしよう

どうやらケイン君には事情があるらしいです

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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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