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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
第6章 5000年の想いと国を賭けた聖戦
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62話 喧しい宴会

ナッツ『ティクティカ後のお話』


次の日の夜は宴会になっている

俺は起きた後皆で朝食を食べた後、ルッカと集落の川で釣りを楽しんでいた

他の3人は特訓がてら森に出かけて行った


俺は釣りと言うか槍を持ってただ川の中に見えた魚を槍で突いていた


『・・・それ釣りっていうの?』


微妙な顔で俺を見る彼女

俺は愛想笑いをして誤魔化してみた


『俺の釣りはこうするんだよ』


『できないだけでしょ?昔から不器用なとこあったもんね』


そうでしたね、俺は何も言い返せなくなり苦笑いした

槍を傍の地面に刺してルッカの隣に座ると俺は口を開いた


『明日にはアバドンか』


『そうねぇ、シルバに託されたその辺なのを墓に持っていったらナラ村に一度帰宅よ』


俺はそのまま寝転がる

今日はいい天気だ、快晴というやつだな

明日にはいつも通りの生活をするために村に戻るんだ

いつも通りでもないかもしれない、最終地点に到達するために強くなるんだ


『帰ってからも色々ありそうだな』


『貴族のお仕事とかゼリフタル国王との約束とか意外と働くんでしょ?流石に大出世過ぎよ』


溜息をついてルッカが言う

俺は少しそれを聞いてその通りだと笑ってしまった


『強いだけでこうまで変わるのか、にしても精神がやられる気配がないぞ』


チラッとルッカがこちらを見てから釣りの浮きを見て言った


『エッチだしね』


『おいおい絶対違うぞ?』


俺がそう言うとルッカは笑っていた

そうして夕方に帰ってきた3人と合流してから男はケインを混ぜて風呂に入った

先に女性陣が入っていたので俺たちは長風呂せずに夜食という名の宴会の準備をするガーランド達を宿舎で待つことにした


宿舎のリビングで全員寛いでいるのだがナッツのご機嫌がいい

俺は聞いてみるとステータスに変化があったのが嬉しいらしい

とりあえず全員のステータスを見てみた


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ナッツ・ランドル(男17歳)流剣士【中位】


☆戦術スキル

剣術【5】  剣の熟練度、恩恵により攻撃力と耐久力が中アップ

体術【5】  体術熟練度、恩恵により耐久力と素早さが中アップ


☆補助スキル

食い意地【大】 食事による体力の回復速度が大アップ

安眠  【大】 どんな状態でも寝ることが出来る

痛覚耐性【大】 痛覚を軽減する

逃げ足 【中】 対象から離れる際の速度が中アップ

恐怖耐性【中】 恐怖状態を少し緩和

我慢  【中】 少し耐久力があがる

集中  【小】 術や技の構築時間を僅かに軽減する


☆技スキル(開示ステータスに表示されない部分)

居合・骨砕き・・流し斬り・トリックソード・十字斬り・唐竹割

神速一閃


・・・・・・・・・


グスタフ・ザイツェルン(18)ヴァイキング【中位】


☆戦術スキル

剣術【6】剣術熟練度、恩恵により攻撃力・耐久力が中アップ

体術【6】体術熟練度、恩恵により耐久力と素早さが中アップ

魔術【5】魔術熟練度、恩恵により魔力量を中アップし・詠唱時間を中軽減する


☆補助スキル

根性   【大】 致命的な攻撃でも耐えることが出来る

痛覚耐性 【中】 痛覚を少し軽減する

我慢   【中】 耐久力が少しあがる

威圧   【中】 相手を恐怖状態にする

気配感知 【中】 それなりに生物の気配を察知

魔力感知 【中】 体内の魔力の流れをある程度感じとることが出来る

恐怖耐性 【中】 恐怖状態を少し緩和

努力の極み【小】 鍛錬によるレベル上昇率が小アップ


☆称号スキル

ゴブリンキラー  ゴブリン族に対し攻撃力が上がる

人形キラー    眷属化した対象に対し攻撃力が上がる

グリズリーキラー グリズリー系に対し攻撃力が上がる

喧嘩師      技スキル以外の攻撃力を大アップ


☆技スキル(開示ステータスに表示されない部分)

居合・骨砕き・脳天唐竹割・鬼無双(拳)・連拳断(拳)

パワーブレイク・共鳴斬・シャドーボール(黒)

シャドーショット(黒)・ダークボム(黒)

ディザスターハンド(黒)

・・・・・・・・・・・・・


ルルカ・ルーブルム・ハイ・ルーゼット(女16)魔法剣士【中位】


☆戦術スキル

剣術【5】 剣術熟練度、恩恵により攻撃力・耐久力が中アップ

魔術【4】 魔術熟練度、恩恵により魔力量を中アップし・詠唱時間を中軽減する

体術【3】 体術熟練度、恩恵により耐久力と素早さが小アップ



☆補助スキル

観察眼 【中】 視力が中アップ

魔力感知【中】 体内の魔力の流れを感じとることが出来る

自動回復【小】 体力・魔力が僅かに回復していく

恐怖耐性【小】 恐怖状態を僅かに緩和

痛覚耐性【小】 僅かに痛覚を軽減する


☆技スキル(開示ステータスに表示されない部分)

居合・流し斬り・十字斬り・唐竹割

アクアショット(水)・アクアヒール(水)・ガードアップ(水)

ファイアショット(火)ファイアバレット(火)・パワーアップ(火)

シャドーボール(黒)


・・・・・・・・・・


ジャムルフィン・フォースター・セブンス(男18)武銀帝狼眼ブギンテイローガン


☆戦術スキル

槍術  【8】 槍の熟練度、恩恵により素早さが大アップ

銀の意思【7】 全ての身体能力が大アップ

体術  【6】 体術熟練度、恩恵により耐久力と素早さが中アップ

基礎術 【槍】 技の威力が小アップ

十天  【七】 全ての身体能力が中アップする

銀閃眼     特殊な銀弾を使うことが出来る


☆補助スキル

千里眼      遥か遠くの景色を見ることが出来る

俊足       速度が特大アップ

予見       相手の行動を感じ取ることが出来る

威圧   【大】 恐怖無効未取得の対象を確実に恐怖状態にする

我慢   【大】 耐久力が大アップ

痛覚耐性 【大】 痛覚を大軽減

努力の極み【中】 熟練度補正により上昇率が中アップ

気配感知 【中】 それなりに生物の気配を察知

魔力感知 【中】 体内の魔力の流れを感じとることが出来る

運    【中】 少し運がいい


☆称号スキル

賢者の加護【大】 消費する魔力・闘気を半分にし構築時間を軽減する

狼王の加護【大】 全ての身体能力が大アップ・呪い無効

生還者  【大】 素早さが大アップ

解放者  【銀】 身体能力が大アップ

武人   【槍】 槍の熟練度が上がりやすくなり、恐怖無効

十天   【七】 第7位の称号・熱気・冷気耐性


☆技スキル(開示ステータスに表示されない部分)

狼撃破・銀の爪・残歩・シルバーバスター・シルバーダンス

銀超乱・銀彗星・銀狼乱舞・銀帝次元槍

グレンツェントヒール【光】


☆特殊技(開示ステータスに表示されない部分)

通常弾・強化弾・連射弾・狙撃弾・散弾


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




『体感的にも技の繰り出す速さが上がったと実感したんです』


ご機嫌そうにナッツがそう言う

集中スキルか、とても便利なスキルである

これを極めればナッツもかなり攻撃の幅が増えるだろう


ルルカも唐竹割を覚えていた

彼らに聞くとどうやら鳥人族のファルカが稽古をつけてくれたらしい

肝心のグスタフは威圧に関しての知識を教えていたらしいが


『グスタフさんずっとファルカさんと睨み合ってたんで怖かったですよ?』


『威圧をフルで出せる練習らしいのだ!』


ナッツとルルカがそう言うとリビングの床で腕立て伏せをしているグスタフが口を開いた


『もう少しで上位職だぜぇ?楽しみでよぉ!』


怖い笑顔でグスタフが楽しそうに言っている

彼はまだ中位職だが己の肉体能力を出し切れていないのではないかと思う

天井があるという中位職だが彼のその馬鹿みたいな身体能力は上位職になって開花するだろうと俺は信じていた


いきなりめちゃ強くなりそうだがそれでいい


『グスタフは先に上位職になりそうなのだ、一番条件が厳しい職なのに』


ルルカがそう言うとグスタフがルルカの頭を撫でて口を開く


『イビルハイドか、先にあのモーガンっつぅ奴の職がいるんだろうな』


そんな熊みたいな彼にルッカは苦笑いして彼に聞いてみたのだ


『それ見てからめっちゃやる気出したんでしょうね』


『当たり前ぇだ!』


拳を握りしめながらグスタフがハッキリと答えた

するとルッカがソファーから立ち上がり背伸びをすると何やらポケットから紙を取り出して読み上げた


『はいはい特訓はいいけどそれぞれ目標があるからね?みんなの今後の職の条件を思い出してねぇ』


ルッカが彼らの目標となる職を再確認で教えた


・・・・・・・・・・・

イビルハイド【上位】


剣術7

体術4

魔術5

威圧【大】

根性【大】

魔力感知【中】


ルーンナイト【上位】

剣術7

魔術6

魔力感知【大】

集中【中】


トリックナイト【上位職】


剣術6

体術4

トリックソード取得済・神速一閃取得済


・・・・・・・・・・


『イビルハイドに関してはスカーレットさんも言ったけど本当に稀な職らしくてちゃんとした取得条件が確定してないらしいのよ、威圧が必要ないと言う情報もあれば必要だと言う情報もあるのよ』


ルッカが紙をしまいながらそう言うとナッツが答えた


『でも威圧は必要なんですよね?やはり』


『威圧は本当にセンスがないと取得できないらしいのよ、早々取得できるもんじゃないからそう考えると必要だとスカーレットさんは踏んでるわ、そして根性もね・・・本当無茶な条件よね』


頭を抱えてルッカが言った

威圧と根性は非常に取りづらいスキルである

威圧は人を選ぶし根性は取得しようとすれば下手したら死ぬ

肉を切らせて骨を立つを成立させるグスタフだからこそ根性が大なのだ


そう考えるとこの熊とても凄い

取得困難なスキルを2つ所持している


『面白れぇ・・・帰ったらちょっくらよだれ覚悟でスカーレットさんとこいくかぁ』


『いつでも来るのだグスタフ!』


ルルカが嬉しそうにしているが本当に仲が良いな

そうして俺たちは宴会の準備が出来て食堂に向かった


ぎゅうぎゅうだ、暑苦しいぞ!?

全ての族長が椅子に座って大人しくしている

彼らの部下も2人ずつ同行している


俺達は人間で集まっている

正面にバルトが小奇麗な服を来て出来た

なんか獣王になってから見た目も気にしているらしい


そんなバルトが口を開いた


『今日は新しい国に向けての祝いである、これまで俺たちは過ちを犯してきた!だがシュウザーが身を犠牲に奮い立ちそれを撃ち破った』


少し周りを見渡すバルト、全員静かなのを確認すると再び話した


『そして命をかけてまで協力してくれた人族がおる!人族代表ジャムルフィンよ・・前に』


そう言われると隣のルッカが笑いながら脇腹を肘で小突いてきた

こういうの苦手なんだ、俺は立ち上がると一気に視線が集まる・・・生唾を飲んだ


バルトのいる正面に行くとまるで話せと言ってるかのようにバルトが耳打ちしてきた

遠くの方でナッツとグスタフがニヤニヤしている

こういうの慣れないなと思いつつも俺は口を開いた


『最初はガーランドの息子であるケインを故郷に帰す為の旅でした、ですがそのケインの為・・・俺に課せられた使命の為に族長達と奮闘しました』


一息ついて周りを見た

ナッツが変顔で俺を笑わせようとしてそれに気づいたルッカに叩かれていた

そのやり取りが面白い


『俺はシルバの職を継ぐ者として彼の声とノアの声を聞きました、昨日はシュウザーとティクティカの遺跡にてシルバの記憶も見てきました』


静寂に包まれる中俺は話を続けた


『なんて言えばわからないですがそんな2人の為にもガウガロに協力したいと思い、今ここまでやってきたのです、後はガウガロの者達の頑張り次第です・・・シルバもシュウザーも悲しい過去がありますがそんな彼らの為にもどうか今後頑張ってほしいと俺は思います!下手ですいません以上です』


『悲しい歴史があった、シュウザーの為に!彼の父の為そして今後のガウガロの為にここからやり直そう!グラスを持つが良い!』


彼の言葉で全員飲み物が入ったグラスを持つ

バルトは大声て言い放った


『いきなり人を信じろと言うのは無理があるだろうが先ずはこの人族らから信じようじゃないか!そこから始まるものもある!彼らは必死にこの国の為に戦った!そして族長達の距離もここから近づこう!乾杯!』


一気にグラスを掲げて皆大声を上げて乾杯を打ち鳴らした

颯爽と奥の席が賑やかであるがどうしたのかと俺は遠目で見るとバウだった


『ゲイル!お前酒が飲めるとな!?』


バウの言葉に鼻で軽く笑いながらゲイルが答えていた


『いつでも傍に酒がいた人生よ、飲み比べかバウ』


なんだか楽しそうだがバウの隣のシルフィーが遠い目でバウを見ている

まぁバウとシルフィーの今後も少しずついい感じになるんじゃないだろうか


鼠人族の族長チュリオと猛牛人族のバルトは何やら今後を話し合っていた


『やっぱドワーフ防具を身に着けて街中を歩いて見せつけた方がいいっチ!隣国はまずドワーフ商品を見たいと思ってるはずッチよ』


『量産可能な優れた武具を欲するだろうな、どう思う?トリシュ』


バルトが目を向けた先にはドワーフ族の族長らしい者がいた

身長は俺よりも小さいか、だがおっさんである彼は口を開いた


『エイジ鉄がそれなりに混ざった防具を量産すればいいな、動きやすさ重視で、ミスリルとの比率を決めないとな』


3人共今後の交易について酒を飲みながら話し合っていた


虎人族の族長チェスターは獅子人族の新族長であるヘンリーを連れてガーランドとなにやら話し合っている、重い空気はない様だがガーランドがニコニコしながらヘンリーの頭を撫でている


猿人族のベベルと亀人族のガトはちびちびレモンジュースを飲んでいた

そこに兎人族のラフィーナと猫人族のシャオが入ってきて何やらヒソヒソ話し合っている


他の部下たちも美味しそうに料理を食べている

バウの部下に限っては酒の矛先が自分たちじゃなくてゲイルに言ってくれて嬉しそうだ


バウとゲイルの飲み比べが奥のテーブルで行われていた


『シュウザーどこなのだ?』


ルルカが唐揚げを頬張りながらそういう


『外にあいつっぽい気を感じるぜ?』


グスタフは野菜を口に詰め込むとそう言った

お前に野菜とかどうなんだ?肉以外もバランスよく食べるんだな


『ジャン?見に行く』


『行ってみてくださいよ先輩』


2人の声を聞いたあと俺は食堂の外にでた

すると直ぐ隣でシュウザーが母親のベレッタさんと楽しそうに料理を食べていた

彼は俺に気付くと口を開いた


『おお、ジャムルフィンか』


『シュウザーお前食堂におさまりきらないもんな』


シュウザーが頭を掻いて笑っている

俺は彼の隣に座るとベレッタさんが話しかけてきた


『本当に感謝します、オズワルドもあっちで喜んでいます』


『良い父親だったんですね』


そう言うとベレッタさんが微笑んで答えた


『シュウザー想いの良い父でした』


そうして俺はシュウザーやベレッタさんとグラスで乾杯するとシュウザーが口を開く


『ティクティカの記憶はのちほどバルト達に伝える予定だ、いやぁびっくりだぞ?』


そう言うと猪のステーキを美味しそうに食べ始めるシュウザー

肉を食う姿がとても似合う

ベレッタさんもよく食べるシュウザーを見て笑っていた


すると食堂の方からガトとラフィーナが出て来たのだ


『シュウザー、乾杯しようよ』


『ねぇシュウザー何ひっそりと食べてるのよぉ?』


そう言いながらガトとラフィーナはシュウザーのテーブルに座り皆で乾杯をしていた

ベレッタもシュウザーも楽しそうだ


『シュウザーそういえば今度木材を調達しに森に入るんだけど護衛してよ!』


バシバシと何故かガトの甲羅を叩きながらラフィーナが言う

ガトは気にせず野菜をモリモリ食べているがこんな感じなのだろうか


『ああ、いつでも呼んでくれ・・・なんなら俺が木を切ってやるぞ?』


『助かるわぁ!私達兎人族は非力だしさぁ』


シュウザーとラフィーナも案外仲がいいとこの時俺は感じた

それを暖かく見守るガトは何故か野菜だけ頬張る


『ベレッタさんも食べないと駄目ですよ?』


ガトがベレッタさんに唐揚げを差し出していた


『あらガト君ありがとうね』


ベレッタさんは皿に入っている唐揚げを食べて始めた

問題なさそうだな、俺は立ち上がるとシュウザーが口を開いた


『ジャムルフィンよ、ありがとう』


俺は背中を向けたまま彼に答えた


『頑張れよシュウザー』


そういってこの場を去って食堂に入るとバウが焦点があっていない顔で酒を飲んでいた

その横でシルフィーが彼に話しかけている


『ペース!ペース!馬鹿熊!』


どうやら止めようとしているらしい

ゲイルは涼しい顔で酒を飲んでいるがどうやら軍配はゲイルのようでありバウの部下がとても驚いていた


そんな時間たっていたか?こんな短期間でバウはどうしたのだろうか

食い倒れの様な顔になっている、周りがバウと止めている様だ


『いやぁ美味しいですねぇ肉料理が多くて幸せで』


ナッツが幸せそうに目の前の色んな皿に乗られた肉を口にかきこんでいる

食う事に幸せを見出した彼はそっとしておこう

ルルカはグスタフに何故か食べさせているがグスタフがやられたまま大人しい

仕方なくルルカの思いやりを受け止めている様だ


『良くなりそうね』


ルッカが蒸したジャガイモを食べながら俺に聞いてきた

俺もそのジャガイモを手に取って口に運んだ、上手い


『そうだな、ここはもう大丈夫だろう・・・次は俺達だ』


『そうねぇ』


食堂にぎゅうぎゅうになって騒ぐ宴会を見てルッカと微笑んでいた

肉も十分に食べた俺はルッカとサラダを黙々と食べ始めた、最後まで肉しか食わないナッツの胃袋が心配だが彼なら大丈夫だろう


椅子の背もたれに寄りかかり一息つくと目の前にファルカが現れた

彼が無言の笑みを浮かべると飲み物が入ったグラスを近づけて来たので俺のグラスと合わせた


『ご苦労であった、不自由はあるか?』


気遣いをしてくれているファルカだが俺たちは大丈夫であった


『大丈夫だ、それより特訓に付き合ってくれて助かるよ』


俺がそう言うと彼は少し飲み物を飲んでから答えた


『恩人に出来る事はしたいのでな、これからの武運を祈る』


彼は一礼をするとチェスターの席の隣に戻っていった

何やら食べ物を指さして何かを話し合ってるがなんだろうな




そんな喧しい宴会も終わって俺たちは宿舎に戻ると皆その満腹感を味わったまま眠りについた





ルルカ『さぁ明日はアバドンなのだ!』

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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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