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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
第6章 5000年の想いと国を賭けた聖戦
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41話 国を賭けた最終決戦

シルバによって勝手に神殿迄来てしまった先輩はどんな事が起きていたかを皆から聞くことにした

そしてその後シュウザーとの最終決戦になってしまう

『おめぇが意識の中でなんかしてる時にこっちはシルバ本人がお前の体でここきてビックリだったぜ?』


『あいつ・・・マジかよ』


俺は頭を抱えた、とんでもない事をしてるってノア言ってたな

どうやら彼が俺の体を動かしてここまで来たらしい

あれ?あれは誰だろう


『・・・ガーランド?』


『俺は・・ガーランドシルヴァか』


そっとしておこう、何やら妄想染みた感じで自問自答していた

俺は色々と聞いたので細かいとこは後でだ、今は


『シュウザー』


彼を見ると玉座から立ち上がり剣を地面から抜いた

そんな彼が静かに口を開いた、なんだか彼は雰囲気が変わった様な気がした


『ジャムルフィン、終われない』


『だがノアに止めろと言われた、お前が泣きながら戦ってるから止めてあげてとさ』


『ノア様が・・・』


泣きそうな顔で彼は地面を向く

俺は槍を抜いてその様子を伺うと彼は深呼吸したのちに返事をする


『さぁ始めるぞ、もう待てない』


その言葉で俺は大きく後ろに飛んだ、階段の下まで中央付近まで

シュウザーも歩き出して階段を降りると立ち止まった

他の者達は左右に散らばり壁際で見守るようだった


シュウザーが両手に持った剣に力を入れて構えた

俺も答えるように槍を構える

不思議な気分だった・・・どう変わったか今はわかる

リヴィが言った首を鍛えとけは理解した、銀閃眼の為か

お前本当に何者だ?なんで知ってるんだ・・・


鍛えといて本当に良かった、知らなかったら使い過ぎて首がイカレそうになる


『ジャン・・・』


心配そうな声を出すのはルッカだ

今は反応が出来ない、今は情報量が俺の脳を駆け巡っている

とても静かだ、俺がこの国の行く末を決める様な感覚

重大な物を背負っているが緊張はしていない、むしろ怖いくらいに冷静である


体中力がみなぎる、狼気も全回復よいうより在りえないくらいに増えた

それと同時に賢者の加護で反則レベルな強化だ


『ガイアランペイシ!!!』


シュウザーが叫ぶ、始まったのだ

俺達の戦いが彼によって


両手の剣を地面に突き刺すとシュウザーの手前の地面から鋭利な岩が隆起しながら俺に襲い掛かる

そのまま銀彗星で真っすぐ突っ込んんだ

俺の足場が隆起する前に俺は加速をして岩を巧みにかわしてシュウザーの目の前まで接近した

槍を突くと彼の剣で弾かれるがすぐに俺はあれを放った


言葉に出さなくてもいい技か、あいつみたいだな

俺の右目から銀色の散弾が発射された

破裂音が俺の右目の前から響くと俺は反動で少し頭部が後ろに引かれた

シュウザーはガードも出来ずにその散弾が命中し少し仰け反る


『ぐお・・・』


その反動を利用して後方に回転しそのまま再びシュウザーを見た

俺は槍を彼に突くと同時に叫ぶ


『狼撃破!』


ひと際大きい銀色の狼が彼に飛んでいく

前より大きく2m以上のサイズだ、まだ仰け反っていたシュウザーは胸部にモロに食らってしまい

今度は前のめりになるがそれと同時に剣を振りかぶったらしく2本の剣が上から振り下ろされた

一本目は銀の爪を放ちそれを弾くと同時に銀閃眼で通常弾を別の剣に撃つとその剣も弾かれた


シュウザーは驚くがすぐに口から固めた空気弾を撃ってきたので俺は銀彗星で彼の真横に移動して避けつつ通り過ぎ様に肩に槍を突きさした


深くまで刺すことが出来る、彼の筋肉まで刺すことが出来る

通り過ぎて俺は彼を見ると肩から血を出していた


『この変わりよう・・・』


連続で口から空気弾を放つ

一つ一つ丁寧に槍で弾きながら彼に近付くと彼は撃ちながら手で地面をエグって砕けた石を投げてきた

瞬時に全て槍で着いて粉々にするとシュウザーが走り出しており目の前まで急接近していた


俺を斬ろうと左右から剣撃が襲う


『終わりだ!』


そう声を荒げる彼に俺は口に笑みを浮かべた

銀彗星で彼の股下を極限まで姿勢を低くして通り過ぎる

そこで俺は新しい技を使った


かれが振り返るタイミングに合わせて叫んだ


『銀帝次元槍』


玉座の壁に向かって俺は槍を刺した

銀色の丸い穴が現れてその穴に俺の突いた槍が消える

シュウザーが振り返ると彼は背中に激痛を感じていた


『ぐあぁ!なんだこれは』


彼が首を軽く後ろに向けると背中に俺の槍が刺さっていたのだ

銀色の穴から俺の槍が出現したのだ


これは空間を移動させて槍を違うとこに出現させる技だ

壁に向けて着いた槍が銀色の穴を通り別空間を使って彼の背中から現れたのだ

予想できまい


膝をつく彼に俺は直ぐ通常弾を撃つと彼の顔面に直撃した

顔面を抑えながら立ち上がり薄目で剣を投げてきた

凄い速い、銀彗星で横に回避した


シュウザーはふらふら立ち上がると口を開いた


『俺は負けるわけには・・・』


突然俺は地面に叩きつけられた

この感じは覚えてる、お前使えるのか

グスタフが使う影術のダークボムだった


俺はその術に叩きつけられて爆発に巻き込まれた

軽い砂煙が舞うが俺は直ぐ回転しながら起き上がる


『負けるわけにはいかん!!』


必死な顔つきでそう叫ぶ彼は手に持っていた剣を1つ俺に投げていた

弾かずにそれを避けて地面に槍を突き銀帝次元槍を使うとシュウザーの足の近くから彼の足を攻撃した

その技を避けれない彼は槍が足に刺さり苦痛な表情を浮かべた


『まだ・・』


続けて通常弾を2発撃つ、腹に撃ってから刺した足に2発分

腹部に命中したシュウザーは目を見開いて苦しみくの字になるが続けて撃たれた通常弾が彼の足を撃ち抜いた


バランスを崩して前のめりに倒れるシュウザーを俺は銀超乱で追い打ちをかけた

彼の周りに50匹の銀狼が現れて彼に襲い掛かり爆発した

これは槍の技と言うよりもう術だな、槍関係ない気がしてきた


爆風により部屋中に突風が吹き荒れる

目に砂が入りそうだ


砂煙が止むと同時に黒いシルエットが俺の目の前に現れる

手強過ぎる・・・シュウザー


『俺は・・・終われない、父さん!!!』


彼の眼は充血し始めていた

全身から血を流しても動き続けるガウガロの恨みを知る金獅子の獣王シュウザー・アングラード・セブンス








父さん?






『シュウザー、お前は何のために動いているのだ』


喉を鳴らしながらシュウザーは剣を俺に振りかぶる

槍で受け流して剣の軌道を変えつつ避ける

すぐにシュウザーは回転して裏拳をしてきた槍で突いて銀の爪を出す

彼の手の甲は俺の技による3つの爪により深く傷付いて俺の手前で攻撃が止まった


『くっ・・・』


悲痛な顔をして彼は空気弾を3発撃ってきたのでバックステップで避けると彼は叫んだ


『あそこで観戦している馬鹿共はおまけよ!最初から全員殺す気はなかった・・願うば過去など忘れて欲しかった』


その言葉に族長たちは驚く

シュウザーは石を掴み投げてくるが俺は通常弾を撃ち・・・砕く

かなり息を切らすシュウザーは鼻で笑った


『思い切った場面にならないとこやつら全員本気にならんのだ、本当に危機感のない族長達よ・・・だから戦争の話を持ち掛けて大事にする必要があった』


『彼らの為か』


『違うな!』


走って俺に殴りかかろうと拳を前に出した瞬間と同時にそう口にした

銀彗星で横にかわし散弾でシュウザーを吹き飛ばした


横ばいに吹き飛ぶが数メートルくらいだ

ゆっくり立ち上がると再び口を開いた


『おれは夢を叶えたかったのだ、大好きだった者の為にも俺はやろうと決意したのだ』


彼は企みを話した


過去のしがらみにとらわれた種族とそうじゃない種族で分ける必要があった

彼は頼み込むのではなく、誘う形で4種族に話を持ち掛けたのだ

上手く彼らは乗ってくれた

シュウザーも本気だという事を証明するためにルーカストアからの使者も殺したのだ

上手い言葉で彼らを釣る為に・・・だが・・・


『使者は殺していない、殺したのはルーカストアから頼んでいた死刑囚を数人頂戴して周りには使者だと偽って殺した』


『何だと・・・じゃあ使者は』


『きっと貴様らが隣国に使者を送ると思って俺は国王に話を合せるように言ったのよ、ガーランドは正義感だけは一人前だからな』


少しガーランドが傷付いているがまぁいい


確かに戻ってきた使者の話は俺は後から聞いたが暫く結果を待つとだけしか聞かなかったようなのだ

そういう事かよ!

そしてガーランドは真面目だが騙しやすい性格だった

彼なら俺が使者を殺すんじゃないかと不安にもなる、あえて見に来るように兵士に心配を煽るような伝言を伝えて誘い込んだ、くる直前に頂いた死刑囚を殺した、高貴な服を着せて


ガーランドはまんまと戦争を始めるのだと本当に勘違いした

そうすればまずシュウザーを獣王から引きずり落そうとする

武力行使よりまずガーランドは絶対そう動くと確信していた、だからあえて8種族残した


『何故残したんだ?』


『昔の決まりにすがり過ぎなんだよ、変えることも大事だ・・・そして一部の種族の感情を揺らす為でもあるが大部分は彼らに獣王は権力があるという事を勉強させようと思ってな』


ガーランドが8種族同意書を持ってきた時にシュウザーはそれを無効にした

戦争派は規則にも縛られ過ぎだと思っていたためにあえて破るとこを見せつけようとした

そしてそれを開始にすれば流れに乗りやすいと思ったのだ


『そして逆らうものは死ぬと脅したさ、続けれるぞ・・・やめるなら今まで貴様らがしてきたことは罪になるがとな・・・恐怖で彼らを一度支配しないと馬鹿は治らないからな、間違った事をしていたという罪の意識を増幅させるために俺は畏怖させた、まぁ馬鹿には丁度いいだろう』



その言葉の後にシュウザーはとある2人に視線を向けた

ゲイルとチェスターは目を少し泳がせていた


『そしていままで獣王に反発しすぎだ、普通なら斬られるぞ?人族でもそうだ、行き過ぎた言葉は刃物と同じだ・・・死罪もあり得る、だから一番罪が重い獅子人族を殺して見せた・・・他の種族は誰も殺しておらんが?』


全員が周りを見ると死体は本当に獅子人族だけであった

ナッツがやはりと口にしていた、そういえば死体を見回して不思議そうな顔してたな

もしやって感じには気づいてたのか


『こいつら馬鹿種族だから沢山殺しても別に虫を踏んだ程度にしか思わんからな、生きてるだけで罪だ』


『うわぁ・・・』


ルッカが彼の言葉でそう言う

ハッキリ言ってのけたシュウザー、獅子人族は虫だと

そうして恐怖である程度怯えたところで獅子人族が隠していた獣王の書の話を出した

昔の過去は獅子人族の手によって書き換えられた事を


そこであえて戦争派の種族には罪悪感を植え付けた

間違った話を鵜呑みにしてずっと分裂していたという事実を突きつけた

恐怖で染まっていた方が彼らは耳を傾けてくれるのだとシュウザーは言う

普通にやっても意味が無いと感じたらしい


『あとはガーランドが上手く説得すると信じていた

過去を捨てて生きる道を取る等に動くとな』


『じゃあもう戦わなくていいじゃないか』


俺の言葉の後にゲイルとチェスターが口を開いた


『シュウザー、俺は彼らと共に謝罪しながら生きていくよ』


『・・・謝るの苦手だがやっちまったことはしゃあねぇが、先祖を恨むか・・・上手く付き合っていけるか不安だが』


そんな2人の改心した言葉をよそにシュウザーは反発したのだ


『まだだ!まだ終わりではない!本当の恨みを晴らすのが最後の野望だ!!』


突然シュウザーが剣を横から振りかぶってきた

直ぐ俺は姿勢を低くして避けてから後ろに下がる


『何故だ!お前は一体何を恨んでるんだ!』


次の瞬間シュウザーは泣きながら叫んだ





『俺の父さんの仇だ!!!!』




ジャジャラ『う・・・』

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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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