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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
第6章 5000年の想いと国を賭けた聖戦
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16話 客室

ルルカ『明日は私は出番なしか!』

狼人族によって案内された場所はガーランドの家の大樹の隣の大樹だ

勿論螺旋階段を登った先にある家だ


ガーランドの部下である狼人族の案内の者が口を開く


『明日から忙しくなります、バウ様に捕まる前に休むことをお勧めします』


『ありゃとんでもねぇ酒豪だなぁ』


苦笑いしながらグスタフがそう口にするがその通りだ

彼は熊人族と食堂ではつるんでいたので矛先は来なかった

ナッツも鳥人族と外に出ていたのでセーフ

ルルカは女性だからだろうか・・・


矛先は俺にしか来なかった


『大丈夫?』


ルッカがそう俺に聞いてくるが俺は大丈夫だ

体が熱いがそれだけだ


『部屋は各一部屋ずつの客室を用意しました、ジャムルフィン殿は番の為に同部屋にしとけと言われておりますがよろしかったので?』


『有難い』


『さようですか、それではごゆっくり・・・明日は時間にまた来ますので』


狼人族の者が皆に頭を下げると螺旋階段を降りて消えていく

ナッツが入口の前で背伸びをして早く入ろうと口にしていた


『早く休みましょ』


その言葉で俺たちは中に入る

まず入口の先に合ったのはリビングに似た部屋だ

丸いテーブルに椅子が何個か置かれている、会議に使えそうだ


奥にもドアだ、2つあるが片方に進んでみる

そうすると少し長い廊下があり手前から奥まで系5つの部屋がある

トイレは先ほど選ばなかったドアの先に合った


『一先ず少し話しときたい情報あるんで丸テーブルに座りませんか?』


ナッツの言葉にルルカが気になるのか彼に口を開いた


『昔のガウガロの情報でもあまり必要のない話かもですが、念のために情報は共有したいと思って』


『ナッツ、どんな情報でも有難いぞ?』


『そうですか、では座りましょう』


ナッツの言葉に俺達一同は座ると直ぐにナッツが口を開いた


『率直に話すとシルバには側近が1人いたって話のみですが』


ふむ、彼にも側近と言うものは確かに獣王だしいるんだろうな

ナッツは話を勧めた


『シルバは普段護衛をつけなかったと聞いていますが側近のその者だけはずっとつけてたらしいです』


『そうつぁ狼人族なのか?』


『いえ、それが誰もわからない様な感じで聞きました、フルプレートに顔も隠していたとか』


側近だけは1人つけていたのか、俺はもう少し聞いてみることにした


『ナッツ、やはり彼に見合う強さがあったのだろうか』


彼は即答した


『残念ながら特別強くはなく、弱い部類だったようですが何故連れ歩いていたかも謎らしいです・・・すいませんが情報はここまでです』


『いや、助かるよナッツ』


俺が軽く手を上げると頭を掻きながらナッツは返事をする

彼は懐から何故か干し肉を取り出して齧りだす

どこから持って来たんだ?鳥人族から貰ったのか?


『それにしても本当にここに来てから急展開なのだ』


ルルカの言葉通りだが

この国はあと一歩で崩壊間際だったんだ仕方ない

各種族の説得か、だが本当に戦いを起こさずいけるのだろうか

明日に獣王の事は細かく聞いてみよう



今日聞いても多分彼は心ここにあらずだろう

明日はガーランドと亀人族の説得だろう、この種族は獣王側の種族だ

一番話が分かる種族であり温厚な性格だとかガーランドが言う


『彼らがあちら側にいるのが不思議でならんのだ・・理由がある筈だ』


最初の集まりでの解散時、そうガーランドが言っていた

どんな感じの種族だろうかはわからないが俺とグスタフそしてナッツでガーランドでそこに向かう


『一日一種族の説得だろうが気を引き締めていこう、何があるかわからないからな』


『まぁ戦ってもいいがなぁ』


『それは避ける方針だ、すまないが』


『ったく残念だぜ』


グスタフは椅子に思いっきりもたれ掛かり力無しにそう言い放つ

隣のルルカが彼のテーブルの前を叩きながら口を開いた


『グスタフは今回は我慢なのだぞ』


『しょうがねぇ、静かにしとくか』


大人しくなる、困ったらルルカに彼の説得をしてもらおう


『皆色々情報が多くて頭も疲れてるんだから寝ましょ』


ルッカがそう言うと全員揃って立ち上がる


『では先輩、僕は先に』


『ああナッツ、先に寝ろ』


彼はそそくさと奥のドアに消えていくとグスタフも彼に続いて歩き出す


『おおグスタフ待つのだ!私も行くのだ!』


彼に続いてルルカも急いで椅子からグスタフを追う

俺も寝るか、ルッカの手を握ると俺は口を開いた


『寝ようか』


『そうね』


一番奥のドアに入ると個室だ

ベットがある、冷はこじんまりしているが悪くはない

必要最小限な感じがするが狭くもなく広くも無い


『あったかいわね!この部屋』


『ルッカ、あれのお陰だろう』


俺が指さした先には魔力石が天井に紐でぶら下がっている

これは気をある程度流すと熱を放出する魔力石だ、10㎝くらいかな

赤い色をした石である、青い石は確か冷気を放出すると父さんに聞いたことある

ある程度時間経過で効果が切れるらしいが再度気を込めると再び使えるらしい


『欲しいわねぇこういうの』


『全てが終わったらガーランドに頼んでみるか』


そう言うとルッカは嬉しそうにしている

それよりも大事なことが今の俺にはある


『ちょっと・・ジャン』


『すまん、酒を飲むと止められないらしい』


そのまま俺はベットに押し倒してお楽しみタイムに入った

まぁ結婚まで1年と半分?かな

これが終わったらもちろん魔天狼の為に特訓しながら色々と動くべく様にしようと思う

まずはガウガロだ


お楽しみが終わった後はルッカとベットの中でくっついていた


『お酒は危険ね』


顔を赤くしてルッカがそう言うが飲んでなくてもそうだぞ?


『そんな美味しくなかった』


『それは良い事ね』


『にしてもだルッカ』


『ん?』


『今回は国規模での出来事だ』


『・・・そうね』


『最悪な場合、内部での戦争だ・・・それは避けないとならない』


『その為の説得ね』


『獣王もすさまじい強さらしいが、正直興味がある・・どんな暴君なのか、せめて俺の槍術が8になればここからアバドンまで直ぐの距離だし獣王を抑えることも出来るが』


『今は難しく考えちゃ駄目よ?』


そう言って俺の頭を撫でてくれる

難しく考えるとまたグスタフにも怒られるな

馬鹿なりに単純にか、そうするか


『寝よう』


『そうね、おやすみ』


近くにあった黄色の魔力石に布を被せて部屋を暗くして寝た




ファルカ『お盛んだな人族も』


バウ『シルフィーーどこだー!』

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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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