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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
第2章【ナラ村防衛戦】
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6話 【ナラ村にて】

家族は大事ですね!

『う・・・ぐぇ・・・』


俺は目を覚ましたのだが懐かしいベットに横たわっている

何故か右頬に薬草がくっついている・・・・あぁ腫れてるんだ少し

確かルッカに殴られたよな、ノーモーションで殴るとか避けられん

体術スキルないのになんだよあれ(笑)


俺は部屋を出て1階に降りた

見覚えのある会談 階段やないのかな のイラスト、俺が小さい時に母さんに書いたやつ

見覚えのある廊下、よく怒られて廊下の掃除していた

見覚えのあるリビングに向かうドア


ここは俺の実家だ


ドアを開けるとナッツ・ルッカ・ケイン・ルルカ

そして


父さんと母さんがいた


『よく戻った!!息子よー!』

『あら!少しだけ格好よくなった?生きていてよかったわ』


母さんが抱きしめてくる、見られてるからやめてくれ恥ずかしい


俺は気を失ってここまで気絶していたのかよ、テーブルにはご飯が沢山ある

お魚料理が沢山だ、俺が好きな料理だ

奮発してくれたんだろうな、なんか嬉しい


『あのぉ・・・ごめんね』


ルッカが謝ってきた


『大丈夫だ、気を付ける』


『はっはー!そうだぞジャフィン?こんなかわいい子以外に簡単に手を付けちゃあ駄目だぞー?』


『あなた、ルッカちゃんいるんだからやめなさいよ(笑)』


昔見ていたいつもの日常だった、嫌いではない

帰ってきたと実感できる


『あの・・・』


ルルカだ、めっちゃ綺麗になってるが風呂に入れられたのだろう

服もぶかぶかだ、布の帽子をかぶっている

そしてケインが手を挙げて口を開いた


『ジャフィンさん!ルルカちゃんから事情を聞きました!』


どうやらルルカはゼリフタル王国の中心街の住む子らしい

家族とルーカストア小国の名物【プリまん】を食べに旅行に行っていて宿に泊まり外に散歩で歩いている時に攫われたらしい、旅行客は狙い目だろうな

てかケインもあの小国でだよな(笑)なんか不吉すぎないかあそこ?

髪が無いのは身元バレを懸念して坊主にされたらしい

それが一番辛いと言っていた、女は髪が命!らしいな

にしても

中心街かぁ、ここからならゆっくり馬車でいけば2日で着くだろう

俺とナッツがいた宿舎に1日そしてそこから乗り換えて中心街行きのパワーホースという黒い色した力がある馬を使えばな、ここに向かう時の馬もパワーホース2頭だったな

30キロくらい速度でるから意外とスイスイ行きそうだ


俺はルルカを軽く労う


『お疲れ様ルルカ、色々こっちも大変だ・・・魔滝が終われば父さんの衛兵網で無事に帰るようにできるはずだ』


『はい・・ありがとうございます!!』


『そうだぞルルカちゃん!辛かったよね、これが終わったら帰る用意をするよ・・・ルルカちゃんが家の場所教えてくれたからとりあえず伝達は送っといたよ!』


『本当にありがとうございました!!!』


ルルカは涙目だ、まぁ素直によかったよ助けられて


助けれる命は助けないとな!無理なら逃げるが!


『先輩待ってたんですよ!!ご飯!食べましょ!』

人んちでも食い意地は流石だナッツ!残飯食うか!?!?


俺たちはイタダキマースとご飯を食べ始める


『父さん、本当に俺が必要な魔滝なのか?』


『十分な詳細が得られない以上は最悪な状況を見越した決断が必要なんだよ、一応他の冒険者時代の知り合いも呼んでいるくらいだ』


父さんは俺の言葉にすぐに反応した

納得するには十分だった、未確認な点が多いなら俺も反論できない

出来る限りの戦力が欲しいのだろう

とりあえず必要な情報を聞くことにした


『父さん、いつ頃くると予想する?』


『おぉ!いい目だねぇ・・・だいたい明後日にはくるだろう、明日は距離的に無理だ大きい川があるからそれを迂回しながらこちらにも来ていると報告が来た・・・確定しているのは約200体だ、こちらにくると連絡が夕方来た、隣町には明日の夕方違う魔滝到着だ』


少し増えたな・・・俺は頷く


『続けてくれ』


『ゴブリンが約100体、デビルパンサーは約10匹だった・・・タイラーグリズリーも約10体残りは・・』



俺はそこまでの敵戦力を計算する

ゴブリンは普通の大人なら2体は相手できるだろう、身長も120㎝と小さいし力も弱い

デビルパンサーは場違いだ、夜の暗殺者という異名の癖に予定の到着が昼頃


おやつでも食いに来るのかな?

奇襲しないパンサーなんぞまぁ警戒だけしとけばいい

だがタイラーグリズリーか・・・タイラーか

あの走り回って暴れる面倒な、熊の暴君っていわれてる魔物か

骨が折れるぞ、俺は話を聞き続ける


『赤猪が約20匹、ハイゴブリンが約10体、あとはワイトだった』


赤猪は我が道前進のみ!な思考の猪だ、大丈夫

ハイゴブリンはまぁいけるか、ワイトはただの骨野郎だ

パンチで砕ける可哀そうな奴


俺は確信していたのだが

『まぁでもいけそうじゃないか?』


『そう思えるんだが違うんだ』


『何が?』


『得体のしれない魔物が1匹混じってる、2足歩行していたって報告で聞いた』


俺は考える、そんな警戒するような魔物がいただろうか、いやこの国にも強い魔物はいる

全長15メートルの王蛇と言われる蛇

ゴブリンキングそしてキングトロールやデスファングという黒い狼

全てランクAの魔物である、Aランクが1体いれば大変だろう

最悪なパターンがそれかもしれない、今まででAランク級の魔物が魔滝にいたとは稀にある

それを見越した判断だろう、失敗は村の終わりだ


今回の魔滝にでる魔物は最低ランクFからDまでの魔物だ

Dはハイゴブリンとタイラーグリズリーか、一応デビルパンサー君もDだがそいつは奇襲ありき

こんにちはからの始めましょうなら戦闘力たったのEだ・・ゴミめ


不明の魔物か・・・


『どんな感じの魔物なんだ?』



『いやぁ黒いマントで覆われていて見えなかったらしく歩いてる時に獣の足が見えたと』


俺は考える2足歩行の魔物?まぁ色々いるが

隠す?何かを隠す?正体?隠す必要?策?頭がいい?強い?


考えてもらちが明かないなこれは、だが確実に警戒はしよう


『ジャン?明後日は頑張ってね?』

ルッカが応援してくれると少し落ち着く


『わかってるよ、薬草の準備だけはしといてくれよ?』


『あったりまえでしょー?』


ルッカは腕を出してエッヘン!とやっていた


『先輩、明日はどうしましょうか?決まってますか?』


ナッツが聞いてきた、あいつ・・・俺の狙っていた魚取ってる・・・あいつ・・・


『ナッツは戦場予定周りの地理を頭に入れてこい、昼は食いに行くぞ』


ナッツは元気よくあいさつした

『あの・・私は?』



ルルカだ


『魔滝終わるまで俺の母さんといてくれ、出かけたいならここにいる誰かと出かけてくれよ?ケインもだぞ』


『『はいっ!』』

2人はタイミングよく返事をした


『ルッカは明日俺とついてきてくれ』


『りょーかーい』


『まぁまぁジャフィンも大人になって』


母さんが弄ってくる


『なんだよ母さん』


『あとはお嫁さんが決まればいいのに・・・ごめんねぇルッカちゃん、うちの息子ビビリなのよぉ』


『あのっそのっ・・・あははは』


笑ってごまかすルッカ、すまんなルッカ


『ルッカ姉さん椅子の下でなんで両手の人差し指くるくる回してるの?』


そこに足を踏み入れるかっ!!ルッカの顔が赤くなる


『ケイン君っ!これはっおまじないよ!おまじない!』


『なんのですか?』


『それは・・・立派な薬剤師になれますよーにみたいな!』


苦しいなルッカ


雑談を楽しくして晩御飯を食べ終わる、

ルッカは自分の家に帰り、ナッツは俺の部屋で寝る

ケイン&ルルカは隣の空き部屋だ


ケインは狼人族だからだろう鼻が良い

俺の部屋を見たいとはしゃぎ部屋に入ると匂いをかぎだしベットに向かう


『・・・ルッカ姉さんの匂いがする!事件の匂いですナッツさん!』


ナッツの目が輝いた、よからぬことはしてないぞ


そうそうと追い出しケイン・ルルカには何かあればすぐ呼ぶようにいう


俺の部屋を離れる時にルルカが話しかけてきた


『ジャフィンさん、本当に感謝しています・・・戻れるんですね』


『戻してやる』


笑顔でルルカは隣の空き部屋にいった、母さんが寝床を作るために安易ベットを作ってくれていたので問題はないだろう、いわゆる布団!だ


俺は自分の部屋でナッツといる


『先輩、魔滝ですかぁ、コンビで頑張りましょうね』

『頼りにしているぞ、だがこっちの戦力次第では分かれるかもな・・・戦う人間で会議が明日の夜あるからそこでどうなるか決まる、俺の横に置いときたいがな』


『でも先輩?この村で1番の実力者なんですよね?決定権ありそうですけど?』


『他にもいるさ、強いやつはな・・・1人イカツイやつが』


そんな話をしているとドアがノックされる

父さんだった


『ジャフィン?時間あるか?』


『父さん?あるけどどうした』


『2人で外に出よう、大事な話があるから槍を持ってこい』


『お・・おうわかった』


ナッツはお留守番だ


俺と父さんは外に出てしばらく歩く、父さんも槍を持っている

いつもの見回りの手伝いならいいんだけど、そういえば昔よりも村は盛んに見える

家も増えた気がする、そんな田舎じゃないぞ?

そしてルッカの家の近くにある広場につく、誰もいない


『大事な話ってなんだ?』


『俺はお前に槍を教えてきた、基本ばっかの鍛錬、体を鍛えたり魔物との戦い方など』


『あぁそうだな、今では本当にやっててよかったと思うよ、だから生きている』


『ありがとう、そして俺以上の存在になろうとしている』


父さんは槍をクルクルまわす


『槍の腕も・・・身体能力も判断力も俺以上だ』


『そうか?』


『そうだとも』


そうして父さんは槍をまわすのをやめる、顔が刃はこちらを向いていた



顔が真剣になった



『俺より確実に強いし名を売ろうとすればお前ならできる・・・冒険者ランクもCは楽にいけるだろう、だが!!!』



父さんは槍を向けながら構えだした





『俺より強くても俺には勝てない』







俺には理解が出来なかった


父さんが唐突に槍を突いてくる、速い・・・流石だよ


俺も父さんが構えた瞬間・・・構えていた

その突きを槍で弾く、腕がビリビリした

力なら父さんよりある筈なのに

俺は父さんと距離を取る為バックステップをした、お互いの距離は10m、



お互いの交戦距離



『お前に最後に教える事がある、本気でかかってこい・・・魔滝前で馬鹿だと思うがそれよりも大事だ』


父さんは爆発的に殺意を向けてきた、なんでだ?何故だ?何をした?

何なんだ?どうしてだ?俺は混乱した


俺に足りない・・・もの・・・

速さ?技スキル?なんだ?


父さんは本気でかかってきた




『避けれるもんならよけてみろぉぉぉ!!!双龍!!!!』




2体の竜が槍を高速で突いた瞬間現れ向かってくる




父さんの得意技で本当に戦闘が始まってしまった




ジャフィン『おかしい・・・まだルッカに手を出してはいないはず・・・』

父『臆病者!』



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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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