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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
第2章【ナラ村防衛戦】
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4話 【戦いの終わりに】 

盗賊で立ち往生してしまうジャフィンご一行である



2章は戦闘系が多くなりますのが章はどのくらい長くなるかはわかりません

4章がくっそながい予定なのでそれの為に色々書いときたいので


俺は1人の盗賊と睨み合いになる、死ぬまで終わらないような眼だ

面倒な奴だ、ナッツは上手く馬車に向かっている

馬車は無事だろうな


なんせ前の窓からルッカが親指出している、でもナッツが倒した真っ二つの敵見て顔を真っ青にしてひっこんだ、慣れないだろうねルッカには


だがこいつは殺さずに済みそうなのである

何故なら戦場奴隷だ、こいつが走っている時にこの戦いで服が若干破けて胸元の丸い刻印が見えたのだ

あれはそのマークだ、久しぶりにみた

なら何か命令されて動いているかどうかになる、俺の商談次第か


『おい小僧、戦場奴隷か聞いている』


『・・俺・・は・・盗賊だ!』


また突っ込んでくるので俺は懐に入り、敵の勢いを使い投げ飛ばす

小僧は飛んで背中から着地して ぐぁ!て声を出す


『小僧、最後だ・・・よく聞け、このまま死ぬか?それともその刻印から解放されて自分を取り戻すか?選べ』


『・・・?・・・な・・・』


ゆっくりと立ち上がり、凄く動揺していた

いや迷っているんだ、目が気持ち下を向いている

考えている・・・あと何か必要か


『生きたいならそのあとは自由に生きろ、取り戻すも・・・やり直すも・・・殺せる相手にこんな条件出して騙す理由なんて無いのは馬鹿でもわかる筈だ、俺は王国兵士だ』


そして俺は返却し忘れた兵士カードを小僧の目の前で見せる


小僧は目を見開いて見つめた、もう兵士じゃないけどごめんね・・・

まぁここの兵士は国の決まりで色々肩身が狭い事で有名だ、少しでも悪さに加担などすると


最悪首が飛ぶ


それくらいこの国では皆わかっている


小僧はプルプル震えている

俺は誰かに似ているような気がしてきた・・・大事なことかもしれない、相手にとってどうでもいいかもだが


いやまてよ・・・あ!!!


布に巻かれていたプルプルケインだ!!!!


小僧、いや盗賊だった少年は目に涙を浮かべていた

これで終わりだ


『最後に1回人を信じてみてはどうだ?死ぬ覚悟はさっき出来ていたのだからできるだろう?』


『・・う・・私・・・死にたく・・・ありません』


私?まぁいい危ないお友達から聞いた解除方法を使ってみるか!

俺は盗賊の死体から剣を拾う、そして泣き出してしまった少年の前にでる


少年はボロボロと泣きながらこちらをみていた


『死にたく・・・ないです!・・お母さん・・・』


俺はいつから首を突っ込む人間になったのか、でも不思議と悪くないと思っている


『荒治療だがプランAだ、お前を斬る・・・死んだふりしろよ?落ち着いたら傷を治す』


『え・・え・・』


俺は待たん、少年に斬りつける

血がドバっと派手にでた気がする、いやそんなだったか

だが重症じゃないがそれのギリギリだと思う

少年は我慢しようとして意識を失った


丁度ナッツやケインそしてルッカが馬車から出て来た


『ジャン・・・子供、ダメだったの?』


ルッカが悲しそうな顔をしながら俺に近付く、その顔やめろ悲しくなる

『ルッカ薬草くらいあるだろ?治療の用意しろ早く』


『え?あ?はい、わかりました』


ワタワタとルッカが馬車に戻る、その様子をみていたら馬車窓から他の乗客が見ていた

ナッツに盗賊の遺体と少年を一か所に積み上げるように指示した

ナッツが集めている最中、俺は森を見た



戦いながら感じていた気配、1人だと思っていたが2人か

俺も警戒しようと戦いながら見ていたら偶然発見したのだ

ちと森に似た布を羽織る2人を


遺体を運ぶナッツを背に俺は2人を遠くから見つめる、彼らも見つかったのを気付いたのか

そそくさと撤退していく、その瞬間小声てナッツに言う


『ナッツすぐに少年を馬車に入れろ見られる前にだ早くしろ!置いたらすぐ他の遺体を燃やせ!』


『ふぁっはい!』


少年を担ぎ馬車に行くナッツ、素早いぞよしよし

そしてすぐに戻ってきて作業を再開した、そして遺体に火をつけて燃やす

俺は黒い煙が出やすい草を近場にはえてるのを見つけ、それを使って燃えてる遺体に葉を5枚ほど入れた


程よく黒い煙が上がる、黒すぎると疑われるからやっぱ5枚でよかったな


これで助かる確率は・・・8割だ!賭けで8割は誇ってもいいくらいの確率だ

俺はふと自分のステータスを見たくなった、開いてみた



ジャムルフィン・フォースター(男18)王国兵【槍】

☆戦術スキル

槍兵【3】  定められた隊の主の恩恵を受ける事で永続的に発動するスキル

       所属内の部隊長かつ将軍の加護により、身体能力が小アップする、

       ※このスキルの優先発動によって個人スキルは発動を一部封印される


槍術【6】  槍の熟練度、恩恵により素早さが中アップ

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☆補助スキル

気配感知 【小】 ある程度生物の気配を察知

逃げ足  【中】 対象から離れる際の速度が中アップ

観察   【大】 視力が大アップする

運    【中】 たまに運がいい

努力の極み【中】 熟練度補正により上昇率が中アップ


☆称号スキル

狼王の加護【小】 全ての身体能力が小アップ・呪い耐性がある程度上がる

生還者  【小】 素早さが小アップする


補助スキルに気配感知か、これは素晴らしい

冒険家業だとつきやすいらしいけどこれから必要になるだろうし練習もしないとな


俺たちは遺体が燃え尽きる迄待った、その後匂い消しの葉をルッカから貰った

少年の薬草治療はとりあえずしたらしい、いきなりの事で動いてくれて助かる

そして匂い消しの葉を遺体と共に俺が掘った穴に入れて埋めていく


確実に少年が運ばれたところは見られてないと思った

いけるだろうな、そしてナッツは乗客と馭者ぎょしゃにお礼されている

俺も向かおう


俺はナッツと外に出ている乗客たちに言う


『すいません遅れてしまい、ただ遺体とか残した場合、色々とめんどうになりますので・・』


『それは存じております!助けていただき感謝です、数時間くらい大丈夫です!』


残すと最悪犯罪になる、それに匂いで魔物来るし悪臭すごいし色々デメリットしかない


そして少年の治療をしながら向かうのも了承してくれた

しかも運がいいぞ、下位だけど【治癒師】の女性がいたのだ乗客に

彼女は少年の治療に参加してくれたおかげで良い具合に少年は回復している、だが流した血だけは無理だ


治癒師の女性は

何も出来ませんでしたが助けてもらったお礼にと手伝ってくれた、

レア職で下位でも高価職である、でも申し訳ないので俺の腰に巻いている小さい小物入れから

金貨を2枚ほど出した、普通たしか安くて3枚・・・だっけか?

ただのヒールなのだがそれでも即効性のある治療は高いし下位でも中位職みたいな優遇職だ


足りなくてすいませんと俺が言うと女性は


『帰って家族に良い料理だせそうです』と笑顔で受け取ってくれた


馬車は2時間ちょいくらい遅れて再度出発した、燃え尽きるまで時間かかった・・・

盗賊の一件で乗客と仲良くなり話しながらのんびり向かっていた


夕方

ナラ村まであと1時間だろう、ナラ村の近くの森が見えている

馬はゆったりと歩く、まぁ20キロくらいはでてるけど


『ねぇジャン?何を企んでいるの?』

『ジャフィンさん?何を話していたんですかこの子と?』


ルッカとケインが話しかける、俺は一部始終を簡潔に話した

『先輩?関係ない話ですがよく兵士カード持ってましたね』


『すまん返却し忘れてた、郵便使って送るかあとで』


でも少し役にたったと思う・・・多分


『ジャンはこの子をどうするつもりなの?』


『どうする・・か・・・』


『ルッカさんとの養子にするんすか先輩』


『ナッツ今日は村ついたら外で寝ろ』


『いやぁ!!!!』


ルッカが漫才終わりましたかみたいな顔をしながら話しかけてくる


『考えてはいると思うけど、大丈夫なの?』


『初めてじゃないから大丈夫だ』


ルッカは、え!?みたいな顔をしている

ケインは眠そうな顔をしている、頭を撫でるとエヘヘヘと唸る、そして寝た


とりあえずルッカには説明しとく


『まだ助かる確率は8割だが刻印相手に8割はかなり高い、そしてお前のその心配についてだが・・・・大丈夫だよ昔から決めていたことにコイツを入れるかもしれないけど』


『どういう事?』


『取り戻す道ならケインの旅の途中に寄ればいいが、やり直す道を選んだ場合はちとしばらくあずかろうと思う』


ルッカは固まった、あまりみない固まり方だな


『どうしたルッカ?』


『いや、預かるってどうするの?』


『今言わないと駄目なのか?』


『そういう事でもないけど、なんというか』


『お前が何を考えてるかは俺はわかるから今は村の方が落ち着くまで待ってくれ、お前には話すから』


『あ・・わかった』


ルッカは少し赤くなる、単純すぎないか?まぁ俺はそれが心配だが


『先輩・・・僕には話さないんですかぁ?!』


『気分次第』


『もうっ!』


そして到着しそうな時間に少年は起きた


そういえばそれぞれの会話の特徴ですが

ジャフィン『俺!』

ナッツ『僕!』

キャメル『自分!』

ルッカ『あたし!私!』

カイン『僕』


ジャフィンの読み方


ナッツ『先輩!』

キャメル『ジャフィンさん!』

カイン『ジャフィンさん』

ルッカ『ジャン』



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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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