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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
5.5章【太古の記述】
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1話 【村での生活】

ケイン『お家!お家!』

グスタフ『もうすこしだな』

『ぐっほぉ!』


『うっし!当てたぜぇ!!』


グスタフの鬼無双をモロで腹部に当たり膝をつく

特訓だ、まだ薄暗い時に始めたが


こいつも色々引き出しが増えたな

あのディザスターハンドを警戒してたらこのありさまだ


『本当に特訓好きですねぇ』


ケインが隅で座りながら言う

ルッカにモフモフされながらだ


タツタカの鬼無双よりこいつの鬼無双の方が重いのはキツい

深く体に刺さっってくる感じがする、体が痺れる

俺は立ち上がり口を開く


『これはくらいたくないな』


『だろう?』


彼は腕を組んで鼻を高くしてこちらを向いている

そんな時に丁度良いタイミングで仕事が入るのだ


衛兵の人が遠くからこちらに1人走ってきて俺たちに言ったんだ


『忙しいところすいません!正門付近でゴブリンキングとゴブリン複数を発見しました!』


『なぁにぃ!?』


グスタフが嬉しそうな顔で衛兵に近付く、衛兵はその様子に多少ビビる


『何人かで交戦中ですがゴブリンキングの討伐はレイ衛兵長からグスタフさんとジャフィンさんを呼ぶようにと言われ・・』


俺はその言葉を逃げ道にしようと閃いた

よし、ここは彼に任せよう


『グスタフ!今回はお前に譲る、今日は終わりにして次だな』


『チッ、しゃあねぇなー!行ってくるぜ!』


彼は衛兵を置いて走っていく、衛兵も彼を追うがどんどん離されている

うんシュールだ

俺は服に着いた砂をほろいながらケインとルッカに近付く


『特訓は終わりだ』


『上手く逃げれましたね?』


『ぐっ・・』


ケインにバレていた、隣でルッカが笑っている

あいつも全力で殴ってくるんだもん、殺す気かよ・・・

俺も彼らの隣に座る

村の空気は本当に落ち着く、たまには帰ってきていいもんだな


まぁ帰ってきてそうそう特訓とかグスタフも凄いけどさ


『ジャンは今日どうするの?』


ルッカから唐突にそう言われるが何も考えてない

でも今日くらいは家にいようと考える


『今日は家でゆっくるするよ』


『はいはーい』


ルッカは立ち上がり俺の額にキスしてから家に向かう

まぁ広場の隣だしな、嬉しい挨拶のキスでいいんだがさ




窓からゼルさん見てたぞ?怪しい笑顔してたぞ?

多分帰ったら問い詰められるだろうな

俺は立ち上がるとケインも立ち上がる


『恋人っぽくなりましたねぇ』


俺の服の端を引っ張りながらケインは言う

確かに最近そうだな、俺にとっては良いとこだ

今までしたかったこと普通にしてるしな


不満はない


『まぁな、帰るかケイン』


『はい』


2人でトボトボ歩いて帰る

もう少しでケインの親がいる国だ

現在はルーカストアと勃発危機でなんとか外交対応で頑張ってるらしいが

ゼファーの話じゃ獣王がいるらしいがどんな奴なんだろうか

少し心配であるが俺は王に会うわけじゃなくケインの一族に用事があるのだ

銀の意思の為にもだ


『ケインの父さんも強い人なのか?』


『一応初代狼王の血を継いでいるのらしいので強いとは聞いてます』


『先祖が狼王だから狼王の加護があったのか』


『ですね、どのくらい強いかは知りませんがいつも遊んでくれます!』


ケインのシッポが暴れている、好きなんだな父さんが

俺はケインの頭を撫でてやる、気持ちよさそうだ


『彼に加護は貰えるだろうか』


ケインは少し考える素振りを見せた、なんか怖いな

再度俺を見て口を開く


『お母さんが昔よりも父さんは頭が固くなってるからって言ってたしわかりませんね』


『うーむ』


はて難しそうだ、息子を助けたから加護をくれなんて道理に合わないもんな

どう説得するかだが、時間をかけて考えよう・・・


家に戻ると父さんがニコニコしながら出迎えてくれた

父さん・・・怪しいよ・・・


『息子よ!最高の親孝行だぞ!』


そういいながら俺の背後に周り両肩を揉みだした

機嫌よすぎだよ、直ぐにやめさせてリビングに行くと母さんがいた

ケインが母さんが座っているソファーの隣に座る


『あら、グスタフ君との友情作りは終わったの?』


『なんでだよ』


俺は肩を落とす、友情作りとか

父さんもソファーに座る、3人用のソファーだ

俺は近くの椅子に座った


『にしてもジャフィン、桃金貨5枚だぞ・・ビビルぞ』


『俺もビックリだよ父さん』


貰い過ぎだ、一応貯金するという事に決まったのだ

何かあれば使う事にしよう


『村だけじゃなく国でも一番とはな・・・』


父さんがそう俺に言うが


『だけどまだ強い奴はいるよ父さん』


『・・・だな』


父さんが深く考えるが彼女の事だろう

己を5大天位職のダークマターと名乗った霊軍のスカーレット

彼女の力はまだ未知数だ、誰とも組まず

1人の力で国の頂点に君臨した人である


『だがお前の名は知れ渡るだろうな、銀狼のジャムルフィンとして』


『恥ずかしい』


実際名声は鰻登りだ、ポートレアから出る時の沢山声をかけられた

握手も求められて有名人扱いだった、慣れてなくて戸惑ったが


女性と握手してたらルッカの目が怖かった

そんな気がないぞ!!!


その後俺は風呂にケインと入り服を着替えて寝室に向かった

今日はケインと寝るのだ、モフるか・・・


『もう少しで帰れるんですね』


『必ず返すからな』


そう言って俺たちは今日を寝ることにした

ガリユ『俺なんか意味深な登場だったのになんもないの?』


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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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