40章 【武人祭4日目】懐かしき戦い
ルッカ『勝ったらご褒美よ~』
ジャムルフィン『銀銀』
ナッツ『・・・・』
『あわわわわ!』
『おおおおおお!』
俺は彼に近付いて槍を連続で突くのだが持っていた片手剣で全て弾かれる
剣術もそれなりに高いもんな、【あいつ】の能力の真似だもんな
強いわけだ
俺は彼との武器のやり合いを途中でやめて下がる
直ぐに目の前で爆発が起きる
『スキットボムか』
爆発系の術だが威力は上位のヘフティヒボムを同じだ
持ってないのだろうなその技を、多分だが
俺はギリギリ避けたが爆風で多少吹き飛んだ
体を回転させて着地して身構える
『神速一閃!』
もう彼が来ているからだ
超加速からの剣撃だ、避けれない
ギリギリのところを槍で受け止めて再度俺は吹き飛ぶ
『くっ!』
もうタツタカは後ろにいた
当てた瞬間に瞬間移動したのだろう
そこそこ自分の能力は理解してきてはいるのだろう
俺はそのまま横回転と同時に槍も回す
その回転の勢いで上質な狼撃破を1発お見舞いする
彼はそれに気付き横に避けて中央に戻る
『よっと・・・』
彼が攻撃の手を緩めたのを確認し縦回転し落下前に着地した
着地と同時に狼撃破を2発撃つが片手剣で弾かれた
こいつは戦闘慣れすれば手が付けられないくらい強いなきっと
今だからまだ戦えるのだ
摩天狼手前の道まで行ってれば難なく勝てたろうが
今だと骨が折れるよ、捕まえるのが大変で大変で
『あなたと戦ってるとその職が最強だと実感できます』
おもむろに彼がそう言う
俺は槍を肩にかけて口を開いた
『俺もまだ未熟だぞ?』
『あと2回もクラスチェンジ残してるんでしょう?それでも感じるものがあります』
『そんなもんかな・・・』
俺は流れでそう答えると彼は苦笑いして構えだした
予想が当たるならそんな瞬間移動は使えない筈だ
奥の手で残すべきだ、だが彼はそれを考えるだろうか
一応警戒はしよう
だが何故か俺はこの戦いが懐かしく感じてしまう
初めて戦ったのに、嬉しくなってきたのだ
職の記憶なのだろうか
ずっと続いてもいいと思えた
『いきます』
彼はその言葉と同時に分身が6体現れ剣を構えて突っ込んできた
おいおいおい技も溜め無しかよ!?!?
突然で俺は反応が送れた、予見ではわかっていたがこんな展開か
『銀彗星』
俺は超加速して彼の分身の同時攻撃をギリギリ避けた
回避にも使えるこの技有能じゃないか?
避けたというよりかはすれ違ったと言うべきだろう
『ふわぁぁぁぁぁぁ!!?』
『やぁ』
タツタカの目の前に俺は現れる
驚いて目を大きく開く彼を捉えて右手でぶん殴る
『グッ・・』
彼は吹き飛ばず踏ん張った
その拍子に剣を落としていた
勝機か?俺は槍で彼の足を払おうと体を回転させた瞬間
悪寒が走る
避けようと思ったのだが
見たことがある大きい拳で俺は腹部を殴られていた
鬼無双かよ
リングの端まで俺は吹き飛んだ、受け身はしてない
そのまま倒れる
う~む
すっごい痛い!かなり痛い!
だが俺は直ぐに立ち上がり首を傾げて無表情を決めた
タツタカが面白い顔をしている
いいぞいいぞ、効いてないの!?的な顔をしている
フフフ
めっちゃ効いてるよ?
『本当に強いよ、もっと自信を持て・・・』
俺が口を開くとタツタカは驚いた顔から正気に戻り返事をくれる
『そうですね、でもまだ日が浅くて・・・』
『1年ありゃ全然覚悟は決めれるさ、さぁ始めるか』
彼は剣を拾い上げるといきなり消える
『!?』
俺は銀彗星で彼のいた場所に向け超加速する
ドンッ!
そんな音が俺がいた場所のすぐ後ろで起きた
スキットボムだ、現れた瞬間に速攻放ったんだ
エグすぎですよそれ!出現と同時に撃っただろ!?!?
溜め無しでそれは反則に近い
予見持ってない奴なら詰むぞ・・・
また消えた、魔力量どんだけだよ・・・・
だが俺も納得できるよ
5大天位職か、これ対処できる職あるのか?
『おら!』
『へぷぅ!』
斜め前に肘打ちして丁度現れたタツタカに胸部にモロに当たる
彼はヨロヨロと後ろに足を引き距離を取る
足の前にある小石を軽く蹴り彼の額に当てる
当たると同時に彼はビクンと反応するがその隙に俺は狼撃破を槍で放ち
彼にぶつけることが出来た、彼はまだ同時に物事を見れない
1つの事をすればそれだけを見るような
何かに気を逸らせばこのように攻撃が当たる
『ごほっ・・ぐほっ』
彼は咳込む、肘打ちが相当来てるだろう
『奥の手です』
『ん?』
彼は真剣な目で俺を見て速攻で奥の手を出してきた
ただただその光景に笑いそうになった
ノーモーションで撃たれたファイアバレットが100発近くあるんだけど
もう目の前まで来てるしさ・・・
このままいけば負けるかもしれないから俺も奥の手で全力でいくぞ?
ジャムルフィン『待て魔力普通尽きるだろ!?!?!?!?!?』