3話 【盗賊と戦おう】
盗賊との闘いの話になります、死地を生きた2人は場数慣れでそれなりに動きはいいのです!
どうもナッツです
今現在先輩と過酷な旅(自称)をするために先輩と共にする予定でしたが
盗賊に襲われました、僕が先輩の機嫌を損ねたので外を走る羽目になり
走っていると斜め前の森から悪い顔のおっさんとか若い衆が武器持って近づいてきたんですよ
みんな剣か、1人背中に何か隠しているが布が巻いていてわかりませんが
多分射撃武器系ですかね・・・
現れた時は・・ええ、びっくりしました
でも1人だけしかそのまま突っ込んでこなかったんでなんとなく先輩に教わった実戦術?てやつをやったんですよ
いやぁ流石先輩ですね、思いっきり流し斬りで飛び込んできた若い盗賊の剣を払い斬ろうと思ったんですが先輩は
『蹴りを混ぜて使えるようにしてみろ、腹でも足でも金的でもいい』って言ったんです兵士時代の訓練で
僕は金的が一番痛そうだなぁと思い、剣を弾いた勢いで体をひねり
回し蹴りで相手の股間に蹴りを入れました!そしたら凄い顔で悶絶していて痛そうでした
そのままの回転の勢いで剣で斬りつけて倒しましたが
僕?もしかしてかっこいいかも!?!?!?
こんなこといったら先輩に怒られるので心にとどめときます
やっぱり先輩の訓練が一番身に良いと思いますね、はい
『かっ・・ぐぇ・・・』
先輩は近づきながら1人目を槍撃破で吹き飛ばし、そのまま加速し隣にいた2人目の急所に槍を入れました
すごいなぁ、僕もいつかはあんなふになってみたい、戦っている先輩はわかってないと思うけど
目が格好いいんですよ、気持ち細くなって見据える感じの目
『よそ見してんじゃねぇ!!』
僕の方は1人盗賊が剣で振りかぶって来ますが普通に受け止める
他の敵の追撃はない、何故なら今の先輩の素早い動きで目がそっち行っているのです
リーダーっぽいのは奥で苦しい顔していて戦う素振りはまだないです
なら残りは3人、1人は僕と今交戦していて真ん中らへんの残り2人は動揺しているので大丈夫
僕も頑張らないと、先輩の背中を追っていけるよう努力だ僕!
『悪者なら・・・手加減しないぞぉぉぉぉ!』
僕は軽い鍔迫り合いをしていたが力には自信がある、思い切り敵の剣を僕の剣で上に払う
敵の剣は空中で回転している、お前は兵士でも民兵でもない、思う存分力を振るえるぞ!
守るべき者を守らない奴は僕が許さない!
『なっ!』
対峙しているモヒカン頭の盗賊は目を丸くしてこちらを見た
その一瞬のスキは戦場では命とりですよ、僕は払いあげていた剣をそのまま盗賊の頭めがけて振り下ろす
『死んで反省しろっ!』
『あっ!やめっ・・ぎゃふ!』
モヒカン頭の盗賊は頭から真っ二つになる、返り血が凄い
倒し方の判断を間違えたんでしょうか?そのまま僕は側面から中央に移動
移動しながら残り2人を相手にする、それに気づいて僕に一番近い敵はこちらに敵意を向ける
『くっくそがぁぁぁ!話が全然違うじゃねぇか!』
話?うん?わかりません
わからない僕でもこいつらの決めた事で襲ってきたわけじゃないのは理解できます
『そんなもの実戦でなんの役に立つ!居合』
僕は剣を振り斬撃を飛ばす
『くそぉ!くのくらぁぁぁい!』
『あなたじゃないんですよ!』
『何!?あっ!』
僕の斬撃は彼を通り過ぎる、狙いは中央にいる残り1人
彼は先輩に狙いをつけて背中からボウガンという射撃武器を出して狙おうとしていた
先輩は2人目に突いた敵を突いたまま盾の様にしてボウガンを使う敵に向けていた
ふぇぇ・・・死体も使えるんですかぁてかまだその敵微妙にうごいて・・・いやあれはピクピクですね!!
僕の居合がボウガンの手に当たり血が噴き出る、落とした敵は血が出ている腕をおさえている
すいません先輩・・・武器を狙っててはじき落とそうとしましたが
狙いが外れましたか、でもボウガンは落としてくれましたね
ですが先輩ならわかりますよね
『せんぱぁぁぁぁい!』
『あんがとっ!さん!!!!』
さんっ!の時に盾にした敵を蹴りで引っこ抜きその勢いでボウガンを落とした敵に当たる
『なっ・・・くそぉ!』
バランスを崩している
先輩はそのまま素早く間合いを詰めていく
僕はまたすぐに残った1人に近づく、君のあだ名はライス坊やだ、スキンヘッドの若い盗賊だ
米みたいで可愛い、でも情けはかけれない
こっちは力では負けない!毎日鍛錬しているんだ!
『若いのに落ちぶれるなんて勿体ないですよ!』
僕は剣を下から上に振りかぶる
『たかが2人にぃぃぃ!』
ガキガキィィンと剣が入り混じりライス坊やは剣で受け流した
その瞬間敵の剣が腹めがけてきた
『見事!』
僕はバックステップで回避して距離をとる、この若い盗賊は強いですね!
受け流しができるって相当鍛えたんだと思いますが僕は油断はしない
弱くても、強くてもいつでも本気だ、戦場では先輩に情けかけるなと怒られますが(笑)
『く・・・くそぉ・・・』
『大人しく剣を捨ててください!でなければ斬ります!』
『うるせぇ!大人しく荷物だけ渡してりゃぁぁぁ死ぬやつなんていなかったのによぉぉ!』
『君がそれを言う資格はない!』
僕とライス坊やはまた剣でぶち当たろうとしていた
『ナッツ!終わりだ!』
先輩の声だ、俺は止まった、敵も止まる
ボウガンを落として先輩と対峙していた敵は頭部を刺されて絶命していた
『あ・・・お頭・・・』
敵のリーダーと最初の方で先輩が吹き飛ばしていた敵の2人は現れた場所に逃げて行った
馬が見えた、深追い厳禁ですね・・・先輩が僕に近づいてきた
『よくやったナッツ、お前の連携はハマリやすくて安心できる』
『ありがとうございます!!!!』
この言葉が僕を強くさせる、この称賛が僕の力の源になる
僕はまだ頑張れる!弱者なりの戦い方をしないと
『お頭・・・くそぉ!お前だけでもぉぉぉぉ!』
最後の1人は逃げなかった、何故だ・・・逃げれただろうに・・・
彼は先輩に向かって行く、彼くらいの剣の使い方できるなら先輩の強さはわかる筈だ
君は死ぬ気なのだろう・・・
まるで全てを失った者のような突進振り、ですが昔先輩は言っていた
覚悟決めた相手程・・厄介な相手はいないぞナッツ、だからいつでも本気で戦え
じゃないと死ぬのはこっちだぞ
まだ僕はまだ死にたくはない、全て失ったと思っていた僕を
先輩が【大切なものを作ってくれた】のだから
先輩は軽く敵の剣を弾いて飛ばす、だがライス坊やは気にせず突っ込んでいく
さっきより隙もなく、何が起きても止まりにくいだろう
『なるほど・・・ふん!!!』
近づいてきた敵を先輩が拳で腹をぶん殴り敵は苦しがる、顔を上げた瞬間に顔面にパンチする
『ぐ・・・ふっ・・・も・・・くそぉ』
まだ止まらないんですか!?恐ろしいと感じます、僕がやっていたら苦戦しますねこれ
いやさっきも少し苦戦していたのでもしかして危なかったのかもしれません
『お前・・・戦場奴隷か・・・』
『ふ・・・俺・・は・・・』
僕はただじっと見ていようと思ったが馬車の安否もしないといけないので先輩にその場は任せて僕は馬車に近づいた
ナッツさんも昔なにかあったのだろうか・・・気になりますね!