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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
第5章【ゼリフタル武人祭】
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24話 【今日は俺ないんだぁ・・・】

カール『僕は!』

ジャフィン『噛ませ?』

カール『違ぁう!』

選手控室もどよめく


『中位職が?上位職を?まさか』


『ほんとに中位職なのか・・・』


そんな声が半信半疑的に聞こえる、いつのまにかカールも戻ってきていた

彼もグスタフの戦いを見ていたらしく、軽く笑っていた


『楽しみだね・・・』


そう言い、カールは目を細め窓を眺めて呟く

暫くしてグスタフが戻ってきた、ドアが開き彼の姿を見た選手は

グスタフをずっと観察していた、暴れないから大丈夫だよ


『まずは一回戦だ!』


『いったぁぁぁい!』


パチィンと俺の肩を叩いた、強いよ力

俺は苦笑いして口を開いた


『良い選択だよ、自分の土台に持ち込んだな』


『最初しかなかったろうな』


俺の言葉に少し苦い顔でグスタフが言う

それしか手が無かったのだろう、俺でもお前の立場ならそうするさ

思い切りフーっと息を吐いて俺の隣の椅子に座る

そして俺に話しかけてきた


『他の試合見てから帰るだろう?』


『何言ってんだ?俺の試合もあるだろ?』


『シードは明日だ糞ったれ』


『えぇ・・・マジ・・』


幻滅した様な顔で奴は俺を見る

知らなかった、シードだけど今日やると思っていた

少将恥ずかしいけど答えは決まっている


『見よう、当たり前だ』


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『キャー!お兄ちゃんやったーー!』


妹のルーシーが何回もジャンプして喜ぶ

その様子をルッカ家族やジャムルフィン家族

ルルカにケインそしてグスタフの母親も見て笑う


『本当にグスタフ好きね、目の前では甘えないのに』


ルッカがルーシーの顔を見ながら微笑んでいた

するとルーシーの隣の母親が笑顔で口を開いた


『すいません、この子素直じゃないので・・・』


『ワハハハ!女の子だもんなぁ!』


レナウスが笑ってそう答えていた

ルーシーはグスタフの前では今どきの若い子?的に甘えないらしい

無関心を貫いているがなんだかんだ兄が好きなのだろうな


『村一番の戦士になるにはこれくらいやらないとね!』


ルーシーが腰に手を当て、胸を張りながら言い放った

その光景にナラ村関係者は微笑む


『まずは一回戦突破なのです!』


『やっぱグスタフさんすごいなぁ』


ルルカが人差し指を上げ、ケインは足をパタパタさせながら喜ぶ


『打倒ジャムルフィンさんよ!』

ルーシーがそう意気込んでいた、するのはグスタフである

だがこんな妹を持つグスタフは良い妹を持っただろう

なんだかんだお兄ちゃん思いだった


『今日は娘の婿が出ないから残念だなぁ』

ルッカパパのセルがワザとわしく悔しそうな顔をしてルッカを見る

そうするとルッカママのマリーがルッカが少し顔を赤くしてるのを見て口を開いた


『お父さん?ルッカ困ってますよ』


『そうかそうか!ハハっ』


楽しそうな家族だ、視野が広い家族と言うのだろうか

心が広いと言った方がいいだろう


『息子もとうとうプロポーズしたかぁ・・・』


レナウスが目を閉じ、ウンウンと頷く

その様子をマリスが見るがあえて無視していた


『ルッカ、もうレナウスさんにも了承とったからな?』


『この馬鹿父!』


ルッカは横に座っていたケインを自分の太ももに乗せ

ケインの後頭部で顔を隠す、狼人族なのだ・・・モフモフで隠したいのだ


『ルッカに手を出すとジャフィンがキレるのだ!』


ルルカが片手を上げてそう申告すると喜ぶのはゼルだけだった

守れる男が好きなのだろう


『だが・・・もし優勝できたらビビルぞ本当』


レナウスが少し真剣にそう言うとマリスが返事をした


『あの子なら大丈夫よ、またジジババ?だっけあの技?あれでドコーンバコーンて!』

殴る物真似をしながらマリスはそういう


『マリスさんジジババじゃなくてシルバシルヴァです』


チラっとケインのモフモフから顔を出してルッカが囁いた



マリス『ジャフィン!今よ!ジジババを使うの』


ケイン『逆に退化しそうだなぁ』

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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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