20話 【集う強者】
ルッカ『勝ったら、ご・褒・美!』
ジャフィン『ウオォォォォォォォォォ!』
俺たちは五日間のスカーレットさんの特訓を耐えきり
俺とグスタフはそれなりに成果を得ることが出来たのだ
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ジャムルフィン・フォースター(男18) 白銀武槍
☆戦術スキル
槍術 【7】 槍の熟練度、恩恵により素早さが大アップ
銀の意思 【5】 身体能力が全体的に中アップ
体術 【5】 体術熟練度、恩恵により耐久力と素早さが中アップ
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☆補助スキル
逃げ足 【大】 対象から離れる際の速度が大アップ
予見 相手の行動を感じ取ることが出来る
運 【中】 少し運がいい
努力の極み【中】 熟練度補正により上昇率が中アップ
気配感知 【中】 それなりに生物の気配を察知
魔力感知 【中】 体内の魔力の流れを感じとることが出来る
威圧 【中】 相手を恐怖状態にする
我慢 【中】 耐久力が少しあがる
痛覚耐性 【中】 僅かに痛覚を軽減する
恐怖耐性 【小】恐怖状態を僅かに緩和
☆称号スキル
狼王の加護【中】 全ての身体能力が中アップ・呪い耐性が少し上がる
生還者 【中】 素早さが中アップする
解放者 【銀】 身体能力が大アップする
武人 【槍】 槍の熟練度が上がりやすくなり、恐怖無効
☆技スキル(ステータスに表示されない部分)
狼撃破・銀の爪・残歩・シルバーバスター・シルバーダンス
銀超乱・銀彗星
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グスタフ・ザイツェルン(18)ヴァイキング【中位】
☆戦術スキル
剣術【6】剣術熟練度、恩恵により攻撃力・耐久力が中アップ
体術【6】体術熟練度、恩恵により耐久力と素早さが中アップ
魔術【4】魔術熟練度、恩恵により魔力量を中アップし・詠唱時間を中軽減する
☆補助スキル
痛覚耐性【中】 痛覚を少し軽減する
我慢 【中】 耐久力が少しあがる
威圧 【中】 相手を恐怖状態にする
気配感知【中】 それなりに生物の気配を察知
魔力感知【中】 体内の魔力の流れをある程度感じとることが出来る
根性 【大】 致命的な攻撃でも耐えることが出来る
恐怖耐性【小】 恐怖状態を僅かに緩和
努力の極み【小】 鍛錬によるレベル上昇率が小アップ
☆称号スキル
ゴブリンキラー ゴブリン族に対し攻撃力が上がる
人形キラー 眷属化した対象に対し攻撃力が上がる
グリズリーキラー グリズリー系に対し攻撃力が上がる
喧嘩師 技スキル以外の攻撃力を大アップ
☆技スキル(ステータスに表示されない部分)
居合・骨砕き・脳天唐竹割・鬼無双(拳)・連拳断(拳)
パワーブレイク・共鳴斬・シャドーボール(黒)
シャドーショット(黒)
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あの痛みに耐えて俺は痛覚耐性が上がった
だって痛いんだもんモロに攻撃喰らうと
グスタフも日ごろの特訓での成果もあり剣術が上がった
俺たちは2日休養ののち、いや多少自主練はしたが
ゼリフタル武人祭に挑むことになった
開催地である水の町ポートレア、そこは普段より大いに賑わっていた
多種多様な人々が行きかう中
俺たちは本会場であるポートレアの総合闘技場へと向かう
街中では大会用の宣伝であろう拡声術は鳴り響いていた
『さぁ年に一度のビックイベントぉ!やってまいりました、今年は誰が優勝するのか!誰が強いのか!どうなるかは誰にもわかりませぇん!司会と解説をしますキットと申します!』
そんな拡声術の声を聞きながら俺とグスタフは会場の近くに着いたのだ
『この日が来たぜ!』
『お前・・・寝れたか?』
『少し!!!』
『ハハハッ!』
そんな無邪気な会話を俺は奴としつつ会場に入る
ルルカやルッカそしてケインは遅れてくるのだ、俺たちは出場者であり
少し早く着いて準備がある、いやないけどさ
『おいジャフィン!早くいこうぜ!』
こう言ってくる奴がいるから俺は早く出ることになったんだ
一番こいつが楽しみにしてたんじゃないか?
大会控室が近い廊下付近に受付と警備がいた
俺とグスタフは受付に近付き声をかけた
『出場者のジャムルフィンとグスタフです』
受付嬢は可愛かった、背も小さく顔も小さい
モテルだろうなと思いながら説明を聞いていた
『では確認も済みましたのであちらの廊下を通り、控室にてお待ちいただけますか』
『わかった』
そうして指定された廊下を通り、少し大きめな控室にいく
どうやら俺たちは少し早かったらしく選手もまだ少ない
グスタフは背伸びして椅子に座る
『まぁ強ぇ奴は勿論いるんだもんな、楽しみだ』
ニヤニヤと腕を組んで控室から見える中央のリングを見ていた
控室の上が丁度観客席という事もあり、ここから闘技場内が見えるのだ
良くできている作りだ、何万人入るのだろうか
街の外でも上位の投影術を使える術士が街中で闘技場のリングを映せるらしく
俺たちが歩いて向かっている時指定された建物の壁に投影術が展開されていた
すごい術もあるもんだな
そんな中選手がぞろぞろ控室に入ってきて一杯になる
俺たちは隅の椅子に座り窓からリングを見つめていた
当然今この客席には俺の父さんや母さんそしてルッカ家族もいるし
村の人も何人かいるだろう、来るって言ってたし
グスタフの両親もいるだろうな・・・うん
ベリト副将から村にチケット無料配布してたしな
まぁルッカやケインそしてルルカもいるんだ
あれ?1人忘れている様な・・・・
もう客は満席だ、埋め尽くされている
なんか緊張してきた、見られて戦うって慣れてない
『ククククク』
こいつは大丈夫らしい、羨ましいよ
その時前席の観客席にある解説用の椅子に俺は目が言った
あれ?あれれ
そんな時に拡声術で解説が話し出した
『さぁ今日から5日間かけて開催しますゼリフタル武人祭ぃ!先ほども言いましたが司会はキットと言います!そしてぇ解説はビッグゲストをお呼びしましたぁ!そう!この国最高峰であり最強の人間!』
司会がそう言うと観客席やこの選手控室からドヨメキが起こる
うんそういや言ってたよね・・・くるって
『それではご紹介します!!特Sランクにしてゼリフタル最強の冒険者!スカーレット・ルーブルム・ハイ・ルーゼットォォ!!』
『ウオォォォォォォォォォ!!』
会場が沸くわ沸くわで俺は苦笑いしてしまう
よこでグスタフが俺をチラ見し、鼻で笑う
開始まで30分切ったか、トーナメント表はもう出た
俺とグスタフ以外全員上位職だ!当たり前だよね!!!
俺が会場入りする前、グスタフに中位職入るかな?て聞いたんだが
『・・・なわけねぇだろ・・・』
『あ・・・・うん』
こんな会話をした、ふとグスタフが口を開く
『ジャフィン』
『どうした?』
『・・・これは挑戦だ、今自分の位置を知れば今後タメになる』
『ああ、どこまでやれるか試そうか』
『そうだ、それが正解だ多分』
グスタフが俺に肩パンしてくる、少し痛いぞ?
どうやら平和に終わりそうだが・・・そうじゃない事が起きた
『え~ではスカーレットさん?今回はどんな展開を予想されますか?』
『そうですねぇ、上位職が殆どですがその中に中位職が2人混じっております』
その瞬間会場や控室からも驚きの声が上がる
まぁそんな反応したくなる、俺たちは挑戦者だ
解説の話は続く
『中位職が!?本当ですか?』
『はい、私が育てた子達です・・・長所を伸ばしながら短所を武器にし、最大限に己の職スキルを活かすような修行などしてきました・・・中位職と上位職、恩恵の差は格段ですが』
そこで彼女は小さく笑い、続けていった
『上位職の力が出せるようなスキル構成に仕上がりました、ランクB+の魔物も普通に倒す子達ですので・・・油断すると確実に負けますよ』
『信じられない・・・本当にそうなんですか?』
解説は半信半疑で聞くが、うむ
逃げ場を無くしてきたなスカーレットさん
隣でグスタフが肩で笑う、少し彼の声が聞こえた
『持ち上げ過ぎじゃねぇか・・・?』
聞かないことにした
スカーレットさんが言っていたこの国の戦闘職スキルの考えを変えさせる為
俺たちは強くなる為、ここまできた
気を引き締めていかないと、と
思っていたら司会が気になることをいった
『今回はなんと!昨年優勝の我が国の大将軍であるノートン将軍も参加しております!私的には優勝候補は武人ノートン将軍・光の子カール・竜騎士ダインそして双剣のマルスですが!』
んんんんん!?ノートン将軍!?いるの!?てかカールってグスタフが戦ったカールぅ!?
そう考えていたら俺に声がかかった
『お前、新兵のジャムルフィン・・か?』
その聞こえた方を向くと
鎧に身を纏うノートン将軍が大きい木の棒を持ち俺の前に立っていた
ナッツ『』
ケイン『?』