19話 【武人祭合宿】
グスタフ『人形嫌い』
ルルカ『嫌いなのだ!』
『やっぱここは良い本があるわぁ』
『よくわかりますねぇルッカさん』
『当ったり前でしょう、薬剤師なんですから』
そんな会話をルッカとケインはとある観客席でしていた
ここではルッカは薬剤師としての知識を得る勉強だ
俺たちはと言うと
『くそがぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
グスタフが自分に似た人形に苦戦している
かなり息を上げながら大剣で人形とやり合っていた
『グスタフさん?シャドーボールがブレてきましたよ?』
『ぐぅぅ・・くそったれぇ!』
グスタフがシャドーボールを空中で停滞させたままの人形との斬り合いをしていた
左手で球を安定させながら右手に持つ大剣で相手を仕留める練習らしいが
球を安定させたまま大剣のみで人形を倒せと言うどんな意味なのか理解できない方法だ
『人形のレベルもB+らしいねぇ』
『そうですねぇ』
ルッカとケインもグスタフを見ながら呟く
俺は?普通に人形と戦っていた、だがランクはAに似せたらしく強い
てか速い、槍で突くと軽く避けてくる
避けたと思ったら即攻撃してくるのだ、人形も槍だが当たっても激痛を感じるだけだ
だがこれがかなりの激痛だ、これのせいで痛覚耐性がレベル上がりそうだよ本当・・・
俺が狼撃破を放つと一瞬で避け、間合いを詰めて槍で突いてくる
『はっや!!』
俺は人形の槍の攻撃を避け、その槍を掴む
持ったままジャンプし、両足で蹴って吹き飛ばして即座に銀彗星でノーモーションからの超加速で突っ込みぶん槍で突く
加速時にドンッと音がする、意外と体にくるねこれ
シルバシルヴァを使ってないので音速ではないようだがかなり速い
人形は壁に当たり少しヒビが入る
この銀彗星だが、ノーモーションからの高速移動技らしい
攻撃じゃないが技を重ねることが出来るのだ
銀彗星を発動して高速で突っ込み、銀の爪も可能
残歩も可能なんでもいいのだ
これの使い方は銀彗星後、ゼロ距離での狼撃破1匹に狼気を込めて放つもの良い
シルバーバスターでも有効だった、残歩も当てやすい
なかなか便利なのだ、銀超乱は50匹の自爆狼が敵に突っ込む技だが
気を詰め過ぎるとすぐに疲れてしまう、銀の意思のレベルを上げないとすぐガス欠になる
極力抑えよう
『鬼畜ですのー!』
『ん?』
俺は横を見るとルルカが人形と対峙していた
ランクBの人形らしいが斬撃耐性が高い人形であり
魔術が有効なのだが素早い、半端な速度の魔術じゃ当てれないのだ
ルルカの母が観客席から口を開く
『ルルカ、そんな遅い術の構築では人形に当たりませんよ、寝込みしか当たりませんよそんなの』
『そんなぁ~お母さまぁぁぁ』
半泣きで人形と剣でやり合いながら魔術を放つ隙を作るルルカ
まぁ反復練習大事だな、ガンバだルルカ
『グノォォォォ!』
『おっ!』
俺はグスタフを見たのだが、やっと人形を倒したらしい
右手で持った大剣で斬って人形が盾に真っ二つだ、まぁ左手でずっと魔術弄ってたもんな
彼は腰を回して体操をしたのち新たな人形が現れた
『今のを安定させなさい、辛いでしょう?』
『こ・・こんな事でぇぇぇぇぇ!』
ザ・意地だなあいつ
俺自身はなんの練習かは理解してきた
技の使い方やそれの練度上げだ、素早く技が出せるようにしないといけない
狼気を技に込めるスピードも上げないと
まぁ前回スカーレットさんがいっていたあれだよ
術の構築時間に似た練習をしているんだ
特訓前でもそれなりに実戦で使えるくらい俺は早かったが、今は気持ちそれより早くなった気がする
『ジャフィンさんは一撃で仕留めれる気持ちで一瞬で気を込めれるようにしてくださいね?』
『わかりました』
俺は小さく頷く、ルルカはまだ半泣きで人形と戦っているが何だかんだ1人倒してる
1日目は2人だったな
グスタフは3人
俺はいつも通りだし5人
スカーレットさんいわく
『強い人形出すのも疲れるので短期集中です!』
っていってた、でもランクAも普通に出せるとか
まぁできるよね・・・真の特Sだし・・・うむ
夕方には特訓が終わり闘技場でゆったりしている時であった
『ジャフィン、ちっと見てくれや』
『うん?ああ』
グスタフに言われるがまま俺は付き合うことにした
彼は自分の影を見ている、ずーっとだ
『グスタフ何してるですかぁ?』
『シッ』
俺はルルカの前に手を出して止める
彼女も理解したのか静かにグスタフを見る
『影を・・大きくできれば、いいんだが』
グスタフの影がモゾモゾと蠢いている、虫みたいで少しあれだが
ルルカはしゃがんでじっと見ている
俺もだが大きくなったり小さくなったりだ
『大きくしたときの流れは・・・うん・・・こうじゃないな、くそ』
『少し深呼吸しろグスタフ』
『ああ』
グスタフは軽く首を回して再度練習を開始している
『ここだ』
そう言うとグスタフの影は二回り大きくなった
明らかに大きいとわかるくらいに、そうすると彼はまた深呼吸をする
『フー、これが安定すれば・・・』
彼なりに何か考えているらしい
俺はアドバイスすることにした
『失敗して小さくなる時は肩が力んでるぞ?』
『おっ?そうなのか・・・ありがてぇ』
そう言って彼は腕をグルングルン回し、大きくなった影を安定させようと試みている
『ふぇーグスタフ凄いねぇ』
『おめぇもできるさ、化け物の血を継いでるんだ』
『うむ!』
ルルカが元気に片手を上げて返事をした
グスタフもまぁまぁ安定というには苦しいが幾分かマシになった
だがその時のスカーレットさんは目を細め真剣な眼差しでグスタフを見ていた
そんな感じで時間は過ぎていく、一日二日と・・・
俺たちはスカーレットさんのキツい五日間の特訓を終えて
自分たちのステータスを確認することにした
ナッツ『僕は?』




