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【完結済】槍の新兵は夢を見ない  作者: 牛乳太子
第1章【始まりの槍】
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1話 【設定と説明と逃走と】

お初です、色々と矛盾点あるかもですが設定は入念に確認して不具合少ないようにしたいと思います、一週間に1~2P更新できたらいいかと思ってます、これは普通の兵士の努力から始まる兵士の物語です


本編扱いは2章からです

まぁまぁいいかなと思いましたら評価お願いします



物心覚えた時か、父さんが冒険者時代に培った経験を俺にも教えようとして槍を持たせていた


手に血豆が出来てたのを覚えている、痛い経験というのは不幸にも体が覚えていて忘れる事はない


だがそれが父さんとのコミュニケーションの一環として過ごしたためかそれが『普通』だと思った


そりゃあ上達して親に褒められるのは嬉しい、ただただ槍の基礎を叩き込まれた






何年も、そう


何年もである




突きや払い、そして石突という刃とは逆の部分の扱いなどただただ基本をやった


人の習慣というのは約3週間継続できればそれが苦でも継続することが出来るらしい


でもそんなことよりもまだ小さい時は親と触れ合うってこと自体に俺は喜びを感じていたのかもしれない


だから続けられたのだろう、父さんは言っていた


基本は馬鹿には出来ない、いざという時は基本がものを言う


ダサいかもしれない、だがダサい事を続けれた奴は恰好つけてもいい権利がある


決して自分に溺れず冷静であれ、過信した瞬間に失うものは生まれる




小さい頃はその言葉はとりあえず聞いていた、暇あると俺によく喋っていた


確かに技スキルなど、すなわち槍に恩恵があるスキルを色々教えてほしかったが


俺が教えてもらえた槍技スキルは【槍撃破】だけだ


この技は槍専用らしく普通槍は突く武器であるのだが、自分の体にある魔力を戦気という気に変換して初めて使える技スキルらしい


このスキル、刃の手前に魔力を変換した戦気をシールドの様に固めて居合の要領で突きながら飛ばす技らしい、まぁ突く瞬間にそれを構築するのだ


ハンマーや棍棒みたく打属性の攻撃だが槍では相手の型を崩すなどが基本らしく基礎さえしっかりしとけば大人もそれなりに飛ばす威力になり有効距離も伸び、約20センチ程しかない範囲も大幅に広がるらしい


地味な技だ、うんうん、飛ばすんだもんね!こうなんというか


剣士みたいに斬属性の格好いい感じの斬撃を飛ばす技なら理解するが、打属性だしまぁ客観的にそう思ってしまう




だが父はちゃんと見せてくれる

凄いと思った、槍撃破は普通有効距離が5~10メートルらしいが、父さんは15m先のスイカンという果物を粉々に砕いた


父は言った、最初はダサい


格好よくすんのは覚えた奴次第だ




練習後はよく母さんと父さんでご飯食べながら息子自慢を母さんにするんだ


いやいや母さんにしてどうするの、母さんも笑っていた


良い家族だと俺も思っている、学校は7歳から入り13歳で終わる6年制度という俺が住むゼリフタル王国の法律で定められた規則に従い近場の田舎学園に入学、13歳になれば青年部卒業という義務教育としての学校は終わりだ、だがそのあとは専門学校か高等部という3年制度の学校がある


義務教育は終わったが周りの空気では何故かあと3年学校は普通なのよ的な風習があり行かなくてはならない


行かない人は少ないが大抵は家の跡継ぎとか理由があって入学はしない、だがゼリフタル王国で有名な田舎出身の俺は良い所は金がかかり行けずに歩いて1時間くらいにあるメルキア学園に入学、選択科目を槍術にして3年間頑張ったよ


そういえば俺は皆と違って自分のステータスなどはわからない


父が一人前になるまで見るな、体で感じろ的に言って俺の識別スキルを親の権限で封印された


いや父というか母さんが、確か母さんは教会で働いていて父さんに口説かれてやめたんだっけか


職スキル【シスター】持ちなので一部の安易スキルは封印できるらしいがよく父さんは母さんを説得できたな、てか相手にも見えないってすごいな(笑)


まぁ学園にそれを破るようなスキル持ちもいないし教会行かないと出来ないしいく用事もなかったな


そして


自分の能力も見えないまま卒業した




父の名前はレナウス・フォースター、田舎の村の近衛兵の兵長をしている、昔は冒険者ギルドでの依頼で生活費を作っていたらしいが、当然冒険者は怪我するんだ


クエストでのゴブリン討伐にて何故かゴブリンオークという結構強い魔物に出会ったらしく分が悪いとみて逃げたっていっていた


その時についた怪我、というかゴブリンオークが振り回す棍棒に直で受けたらしく肋骨などかなり折れて肺に刺さり危ない状態で教会に運び込まれたらしい


教会には必ず治癒術氏がおり、ハイヒールくらいでもかけてもらおうと駆け込んだ時にいた治癒術士ことシスターが


マリス・フォースターという俺の母さんだった、父さんは一目惚れだといっていた


その父さんの縁もみのり、結婚して俺が生まれた




ジャムルフィン・フォースター、今は18歳になる、いやなってしまった


昔話もここまでだ、色々と話す順番は可笑しいには仕方がない


だって今、俺の国と隣国である小国ルーカストアで戦争していて、戦場で18を迎えた


何でいるのかって?高等部で選択科目として槍術科と兵科の2つをとってしまい卒業と同時に王国の兵士棟に住むことになり新兵として始まり2年がたちその誕生日の前にこの戦争が起きた


領土問題らしい、政治的なのはよくわからないが入ってしまっては致し方ない国の為に生きる為に頑張るしかない様だ


俺は槍の兵士としてやっと2年、あだ名は『新米』だ


理由は基本ばかり癖でやっていて戦場に出た時には当然の如く、ほぼ基礎しかしてないスキル無し状態


技スキル槍撃破だけが取り柄の俺、それしかない!他にも教えてもらえばよかった・・


いや兵士になってからはなんとスキルを覚えている、覚えているというか覚えていた?かな


とある将軍の下にいる兵士の為、将軍の将軍スキルの恩恵を受ける為所属の時に恩恵式というのに参加した




それは【将軍の加護】というものらしく下に付く物は全ての身体能力がスキルレベルに応じて上昇するらしい、将軍であるノートン・マン・アンティス様はどのくらいのレベルの加護かはわからんが


俺には少し体が重くなった感じがした、周りの同期は体が軽くなったー!とか疲れにくくなったかも?的に言うけど俺は重くなった、意味わからん


その式典で何故か俺のステータス表示の為の識別スキルの封印が解けたらしい


当然みてみたよ?あれ?




ジャムルフィン・フォースター(ノートン遊撃隊兵士)


☆戦術スキル


槍兵 【3】(定められた隊の主の恩恵を受ける事で永続的に発動するスキル、所属内の部隊長かつ将軍のの加護により、身体能力が小アップする、※このスキルの優先発動によって個人スキルは発動を封印される)


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☆補助スキル


逃げ足【中】(対象から離れる際の速度が中アップ)


観察 【中】(視力が中アップする)


運  【下】(ごく稀に運がいい)


努力の極み【中】(熟練度補正により上昇率が中アップ)




なんか封印が解けたと思ったらなんか変な状態になっていた、俺は最初意味が分からなかった


同期はハテナなんてなかったのに、にしても体が重い、マジ最悪だ


しかもこのステータスの見方がまったくさっぱり!この戦場生きて帰ったら休日があるので母さんに聞いてみよう!とりあえず


生きねばっ!




『ジャフィンさん!!囲まれそうっすよ!ヤバいっす!』


こいつは後輩のナッツっていう、俺の略名(ながい際に短くする)はジャフィン、ジャムルフィンだと皆ながいからジャフィンって言っている、1人はジャンって言ってくれる奴もいるが大抵ジャフィンだ

『ちょい先輩っ!聞いてます!?聞いてますかっ!?なに暢気にアキレス健のばしてるんすか!?』


『静かにしろナッツ、落ち着け?お前は逃げ足スキルはどんくらいだ?』


俺はナッツが言っていた様に暢気に体操をしている


『逃げ足は中レベルです・・・先輩が落ち着いてるが唯一の救いですがこの遊撃隊の隊長さっき前線でた瞬間流れ矢刺さって動かないっすよ!?』


『ナッツ?よく聞け?お前に現実を教えてやる』




この後輩ともこの戦場では三日も生きた、周りは何人か見た顔が倒れてしまっているがこいつはどんな状態でも綺麗にテンパってくれる


『なんすか・・・せんぱぁい・・・』




俺は残り2日生きる為に頑張っている、そのためにはこのような判断も必要だ


『さぁナッツさぁ逃げよう!オルガ隊長は流れ矢で死んだ、遊撃隊はただでさえ遊撃だ、上が戦死すれば烏合の衆となる』


ナッツの顔は真っ青だが諦めていないようだ


『先輩でも隊長が動いてます!生きてます』


後輩に現実を教えないといけないようなのでそのままいってみた


『あのピクピクしてるのが生きてるように見えるか?お前には元気に手を振っているように見えるか?』


『先輩、逃げましょう!』


『流石の判断だ!撤退しよう、かき乱す事はできたからあとは側面の伏兵がなんとか予定通りにやってくれる』


喋り終わるころにはもうナッツは後衛近くまで腕をブンブン振りながら撤退していた。俺は苦笑しつつもナッツのあとを追っていく


退きつつ勝手に撤退命令を出して遊撃兵の約500人が後退する


やることはやったのだ、引き際の時に丁度遊撃隊の指揮をする隊長が不運にも矢に当たってしまったのであとは適当に大声て撤退を指示すれば雪崩式でみんな下がるのだ


敵の兵もそれに応じて前進するが敵の陣形の隙を見て伏兵として隠れていたノートン・マン・アンティス将軍、すなわち我が軍の将軍にしてこの戦場の総大将自ら少数精鋭で敵の隙間を縫いながら敵将のもとにいくのだ


俺たちはそれを見ながら逃げる


『先輩、あれ刺さるんじゃないすか?敵陣に』


走っているナッツはとてもすがすがしい顔だ


『ああ、敵の将軍もさっき気づいたみたいだけど作り直すのが間に合わないからぶち当たるねうちの将軍と』


俺たちは立ち止まりその光景を見ようとした




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新作ですがこの小説を見てる人ならわかる部分が多い内容になってます 勇者ですが指名手配されたので逃亡ライフをはじめます
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