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火山の国と大海の国

大海の国の国境で、火山の国と大海の国は対峙していた。

火山の国を指揮しているのは、ロットだ。


「敵が目の前にいるのに、仕掛けてこない。このいやらしい策は、策士ミストか…。」


大海の国をまとめているであろう、ミストの存在にロットは舌打ちした。


「あの策士は長期戦に持ち込むと厄介だ。一気に片づける。」


ロットの言葉にサランは頷く。


「全軍、突撃の指示を出せ!」




対する大海の国の要所、作戦室前。

そこから出てきたのは、策士ミストであった。

彼女が部屋から出てくるのをみて、廊下に整列していていた大海の国の兵たちは一斉に姿勢を正す。

女性ながらに強く、気高い策士に数多くの人間が心酔していた。


「ミスト様!火山の国の者が攻めてきました。」


「わかってます。だから、オンディーヌ様もここへ私を寄こしたのです。」


「オンディーヌ王子は…?」


「あの方でしたら、心配いりません。大方どこかで気ままに遊んでいることでしょう。」




「なんだ!?貴様は…!?」


「おい!!すぐに報告を…!!」


火山の国の兵士二人はその場に倒れた。

暗闇から剣を奮う者がいた。淡く青く長い美しい髪。

オンディーヌは無邪気に微笑んだ。


「火山の国の兵士は、手練れが揃ってるって聞いたんだけど、僕の勘違いだったのかな?…やっぱり、僕が会いたいのは彼だけだ…カラスさん…勝負だよ…。」


赤い舌をチロリと覗かせ、剣を真っすぐ構える。

剣先は、まだ見ぬ獲物を指示していた。




「では、作戦とまでは言えませんが、私たちも行動を起こしましょう。大海の国の平和のために、平和を愛するエストレザーのために。」


ミストは凛として言った。



火山の国と大海の国の戦争が開始された。

大陸の誇る三大国のうちの二つの戦いだ。

残された草原の国は一部の者を除いて、隣国同士が戦争をはじめたこの事態に騒然としていた。

だが、この事態を引き起こした張本人は全く気にしていない様子。

火山の国、大海の国、死傷者の数は互いに増え行く一方。

争う理由など、どこにもないはずなのに、一人の嘘に踊らされ、互いに争うばかり。




火山の国のとある部屋の中、一人の少女が何かを決心した顔で歩いていた。

青く長い髪を持つ少女の顔は、ウンディーネだった。









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