1/17
二人の王子
ある国に二人の王子がいました。
兄は賢く『神童』と呼ばれ、全ての国民から王になることを期待されていました。
弟は優しく、賢い兄のことをとても尊敬しており、兄が王になることを心から望んでいました。
しかし、その関係はある日突然壊れてしまったのです。
二人の父である、現国王が突然病に伏せてしまいました。
国中の医者がやってきて、原因を探りましたが、一向に分かりません。
兄は悲しみ来る日も来る日も泣いてばかりでした。ある一時から、兄は頭のねじが取れたように、気が狂ってしまいました。
病に伏せてしまった父、それを見て気が狂ってしまった兄。
古くから国王に仕えていた側近達も、その様子に嘆き呆れ、多くの者が城を去ります。
弟は嘆きました。自分が二人を、この国を何とかしなくてはならないと。
使命に燃えました。
そんなときです。
国の宰相が弟王子に告げました。
この大陸には不思議な力を持つ伝説の鳥がいる。その鳥を手に入れることができれば、どんな望みも叶うといいます。と、
王子は二人を救うため、伝説の鳥を手に入れることを決意しました。
この物語は、伝説の鳥とそれを巡る三大国の物語。




