出勤
本編まで長いかも
暗闇の中扉が開く。
まばゆい光の下へ歩を進めた。
あれ?ここはいつも利用している駅?異世界は?
ん?白昼夢とか?いやはや、寝てた?周りを見渡してみて、も特に異世界エッセンスが無い。
白昼夢って妄想だっけ?
なんか納得がいかないけど・・・。
ふと時計を見ると時間は10時、ジュウジデスカ?
始業時刻を完全に過ぎ、遅刻の事前連絡も入れず何やってんだろ俺。
すぐにでもあの忌々しい上司に連絡を入れないと大変な事になる。てか為ってる。
さすがに10時にもなると、ホームにも人はまばらでここで電話しても邪魔にはならないはず。
すぐさま電話を掛ける。
「もしもし、おはようございます。青木です。連絡が遅くなって申し訳ありません!」
上司の高岡に連絡を入れるのはあまり無いことだ。
高岡は嫌味たらしく傲慢で中身の無い典型的な男だ。
嫌な予感はしつつ言葉を続ける。
「出勤途中で気分が悪くなり、途中下車してベンチで休んでいたのですが、いつの間にか意識が
無くなっていまして・・・」
我ながら凄い言訳だ、意識が無くなるて、でもしょうがない。
だいたい予想出来ていた答えが返ってくる。
「うん、おはようあれ?直行だっけ?聞いてないんだけど。ふ~ん、気分がねえ・・・
大変だねえ~。電車降りたときにでも連絡は入れられたよねえ~。
忘れちゃった?まあいつもの事だもんねえ~。」
はてしなくウザイ。
怒るなら普通に怒れば良いし、注意なら普通にすれば良いのに。いちいち嫌味ったらしい。
「それで?意識まで無くなっちゃって病院にでも行くかい?欠勤するの?」
高岡は休ませる気など無いくせに聞いてくる。
それでも遅刻している身、身から出た錆ぐっと我慢しながらも答える。
「いえ、ずいぶん落ち着いて来ましたし、得意先への見積もりも作成したいので出勤させて頂きます。
ご迷惑をお掛けいたしますが、よろしくお願いします。では失礼します」
返答を聞かない様に電話を切り、ようやくホームから動き出す。
俺の会社は駅を出て10分ほどの位置にある。普段はのんびりと歩く道を足早に会社に向かう。
歩き始めて5分ほどたった時、違和感に襲われる。
(あれ?この道こんな感じだっけ?気のせい?まあ、とにかく急が無いと。)
いつも通ってる道なのに説明のつかない違和感を覚える。
たまに利用する喫茶店や、客の入ってるのを見たことの無い服屋、ありふれた街路樹。
どこにでもあるありふれた街並み。愛すべき僕の町。(愛してなど居ません!)
急ぎながらもくだらない事を考えている間に違和感も薄れ会社へと向かう。
話が動かない




