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お姉さんがやって来た  作者: 中華
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男の子達をだっこした

「あっお姉さん!」

声をかけて来たのは小学生の男の子達だった。

「あれっ皆どうしたの〜?」

「なぁだっこしてよ。」

「いいよ、暇だし。」

ほ〜れほ〜れと言いながら、皆を順番に、適度に揺らしながらだっこした。

皆笑って、もう一回、もう一回とせがんでくる。

そのうちに、最初にだっこしてと言った浩一(こういち)君が言った。

「なぁ、本当は俺らの事担当したかっただろ?」

他の子も次々と聞いてくる。

「あのお兄さん達とうまくいってんの?」

「俺らといる方が楽しくね?」

「俺らの所に担当変えてってお願いしたら?」

自分が担当している寮生達は中・高生である。

「あはは、皆と遊ぶのと同じぐらい、あのお兄さん達といるのも楽しいんだよ。」

適度にフォローを入れる。

「ふ〜ん。」

「そうなんだー。」

「あっ私そろそろお兄さん達の所行かないと。またね!」

「うん。」

「じゃーな。」

何故かこの子達と会う度に同じ会話をした。

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