膝枕
高校生の弥君にアルバムを見せてもらっていると、もう一人男の子が部屋に入って来た。彼の名前は章君。
すると同じ部屋にいたが会話に参加していなかった劉星君が
「おい、お前ちょっと来い」
と、章君を呼び寄せて何か囁いた。
すると章君が
「お姉さん」
と近づいて来た。
「何?」
「身長何センチ?」
「莉夫君と同じぐらいだよ」
と言って、劉星君の隣にいた莉夫君を指差した。
章君は
「分かった」
と言って劉星君の方へ戻って行き、彼に何か囁いた。
ちなみに一連の動作は全て丸見えである。
すると劉星君が
「お姉さん、俺と3センチしか変わらないね!」
と笑いながら言ってくるので私も笑って
「あははっそうだね〜でも別に章君を使わなくても直接聞けばいいじゃない」
と応じた。
劉星君とは話す機会がそんなに無いからだ。
ただ、本人はどう思っているか分からないけれど、劉星君と話しづらい訳では決してない。
私が中学生の和斗君に歴史(明治維新)と地理(アメリカの気候やEU)の教科書を読んで赤線を引いてあるところを質問してと言われたので質問していたところ、劉星君は私の側に寝転んで横から的外れな解答を叫んで来たりするし、彼らは自室で楽器練習をする事がよくあるのだけれど、私が楽器好きだと言う事をアピールしていた時、楽器の音がしたのでそちらを向くと笑ってこちらを見ていて目が合ったりもした。
それで劉星君が一足先に練習を終えて部屋へ戻ろうとした時に
「ねぇ、その楽器何て言うの?」
彼の持っている楽器を指差した。
「---!」
答えてくれたのだが、居残り練習をしている子が合奏を始めたので聞こえない。
「え?」
「---!」
もう一度叫んでくれたが彼が言う時に限って聞こえないのだ。
彼が笑い始めた。
「もう一回!」
「---!」
「ごめん!聞こえない!」
「-----!」
と、楽器の名前を何度も言わせてしまった事もある。
おまけに
「お姉さんお姉さん」
と言って笑いながら勢いよくおならをして来たりした。
劉星君はモテるのだが、私は好かれているのか嫌われているのか分からなかった…。
さて、章君が
「お姉さん何見てるの?」
と再び側に座って来た。
「弥君のアルバム見てるんだよ。」
と持ち主を示す。
「俺も見ていい?」
と彼が弥君に聞く。
「いいよ」
「お姉さん見せて〜」
「いいよ、はい」
アルバムを手渡す。
するとその章君は
「こうしてる方が見やすいんだ。」
と、私の膝に頭を乗せて来た。
「うわ〜どうしちゃったの?」
突然の事に驚いたが彼は
「だからこうした方が見やすいんだって」
と普通にアルバムをめくり続け、見終わるとじゃあね、と言って部屋から出て行った。
その後、弥君が
「お姉さん、髪伸びたね」
と言って髪をしばらく撫でてくれて、不意に
「あー疲れた」
と頭を私の膝に乗せて来た。
「あははっ膝枕するの二人目だわ。膝枕好きなの?」
「うん。本当は直接足が当たる方が好きなんだけどね」
私は上下とも長ジャージである。
「そうなんだ、あ、頭さ、骨に当たったりして痛くない?」
「平気ー」
それからしばらくその状態で会話した。
〜ブログ公開時代のコメント〜
可愛いっvvv
何だかいちいち子どもたちが可愛いよ・・・・。笑
[ 2005/11/22 21:51 ] みよし
可愛いよう・・・
そうだよ、可愛いんだよ…!!
[ 2005/11/22 23:39 ] 中華